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メルセデス・ベンツの中古車|100万円台で手に入るおすすめ5選【2022年最新情報】

メルセデス・ベンツの狙い目ベスト5を紹介

コロナ禍になり、不特定多数の人と接触する公共交通期間での移動を避け、プライベートな空間が守られるクルマでの移動が多くの人に支持されています。さらに、半導体不足による新車の納車遅延が発生し、中古車への注目度が高まりました。

中古車の醍醐味は新車の時には高額で手が届かなかったクルマに、割安な価格で乗れること。しかし、忘れてはならないのは中古車は「一物一価」と言われているように、同じ年式、車種そして走行距離であってもほかに同じコンディションのクルマはありません。そのため、中古車は定価がなく相場となり様々な条件で変動するのが特徴なのです。

ここでは、長年中古車をウォッチしてきた筆者が、予算100万円台で購入できる輸入中古車の中から、日本市場だけでなく、グローバル市場でも圧倒的なブランド力で人気のメルセデス・ベンツの狙い目ベスト5を紹介しましょう。


萩原 文博
1970年生まれ。新車ガイド本の撮影・試乗のために、年間200台以上を試乗。さらに日々中古車相場をチェックし、新旧問わないクルマのバイヤーズガイドを得意とする自動車ライター。

スタイリッシュに生まれ変わったコンパクト・メルセデス

Aクラス(2012年~2018年)

2016年型 「Aクラス」

高級輸入車の代名詞といえるのがドイツのメルセデス・ベンツです。メルセデス・ベンツはコンパクトカーからリムジン。そしてスーパースポーツカーまで販売するフルラインアップメーカーです。

そのメルセデス・ベンツの中古車のうち予算100万円台で手に入れられる車種の中で最も多いのが、エントリーモデルとなる「Aクラス」。2012年~2018年まで販売された旧型Aクラスならば、200万円以下の中古車が約334台流通しています。

旧型の「Aクラス」は、これまでのワンモーションフォルムのハイトワゴンスタイルから、オーソドックスな2BOXスタイルの5ドアハッチバックへと路線変更しました。新プラットフォームを採用したボディサイズは全長4,290mm×全幅1,780mm×全高1,435mmの3ナンバーサイズとなっています。

この路線変更によって、駆動方式はFF(前輪駆動)のままですが、走行性能を飛躍的に向上させました。搭載するパワートレインはA180には最高出力122ps、最大トルク200Nmを発生する1.6L直列4気筒ターボ+7速DCT、A250には、最高出力211ps、最大トルク350Nmを発生する2L直列4気筒ターボ+7速DCTを採用。

2013年に登場した「A45 AMG4マチック」

2013年には最上級モデルとして「A45 AMG4マチック」を追加。最高出力360ps、最大トルク450Nmを発生するパワフルな2L直列4気筒ターボエンジンを搭載。駆動方式は通常時は効率優先により前輪駆動で走行しますが、前後のトルク配分は無段階で可変させるAMG 4マチックと呼ばれる4WDを採用し、ハイパワーエンジンを余すことなく使うことができます。

また、2014年以降は「A250」にも4マチックと呼ばれる4WD車が設定され、1.6Lエンジンは2WD(FF)、2Lエンジンは4WDと駆動方式がエンジン排気量によって分かれています。

100万円台で購入できる旧型Aクラスの中古車は約330台流通していて、平均価格は約151.3万円、価格帯は約70万~約358万円と100万円以下の中古車も流通しています。

流通している中古車の多くはA180系となっていて、このグレードを中心に探してみると良いでしょう。一方、「A250」や「AMG A45」などは非常に少ないので、気に入ったモデルを見つけるのに時間が掛かりそうです。

ファミリーにもおすすめのベストバイ・モデル

Bクラス(2012年~2018年)

2012年式「Bクラス」

5ドアハッチバックのAクラスをベースに、全高を高めることで広い室内空間や高い利便性を兼ね備えたハイトワゴンがメルセデス・ベンツ「Bクラス」です。100万円台で狙える「Bクラス」の中古車は2012年~2019年式の旧型がターゲットとなります。

旧型「Bクラス」のボディサイズは全長4,365mm×全幅1,785mm×全高1,540mmで、都市部に多く存在する立体駐車場に対応した優れたパッケージとなっているのが特徴です。

「Aクラス」同様に新開発の低床プラットフォームを採用したことで、お子さんから高齢者まで、乗り降りしやすいのが魅力です。また、「Bクラス」の美点は広いラゲッジルーム。5人乗車時でも488Lを確保し、リアシートをすべて倒すと最大で1547Lまで拡大。この数値はCクラスワゴンの最大値に匹敵する広さです。

ラゲッジルームはリアシートをすべて倒すと最大で1547Lまで拡大

旧型「Bクラス」に搭載するパワートレインは「B180」には最高出力122ps、最大トルク200Nmを発生する1.6L直列4気筒ターボ+7速DCT。「B250」には最高出力211ps、最大トルク350Nmを発生する2L直列4気筒ターボ+7速DCTを採用。駆動方式は全車2WD(FF)でしたが、2015年式から「B250」は4マチックと呼ばれる4WDに変更されています。

現在、旧型Bクラスの中古車のうち100万円台で購入できる中古車は約300台流通しています。平均価格は約115.2万円で、価格帯は約50万~約268万円と100万円以下の中古車も多く、Aクラスよりも割安感が高くなっています。

室内空間が広く、高い利便性を誇る「Bクラス」。個人的には100万円台で購入できるメルセデス・ベンツのベストバイモデルと言えます。

まもなくオイシイ個体が続々登場?

Cクラス(2014年~2021年)

2018年式のCクラス ステージョンワゴン(左)セダン(右)

日本市場において、メルセデス・ベンツの車種ラインアップの中で最も人気があるのが「Cクラス」。4ドアセダン、ステーションワゴンクーペ、オープンカーと4種類のボディタイプを用意しているメルセデス・ベンツの主力モデルです。

国産のセダンやステーションワゴンはやや人気薄となっていますが、輸入車のセダンやステーションワゴンの人気は健在にも関わらず、Cクラスセダンの割安感は抜群です。

100万円台で購入できるCクラスセダンの中古車で最も多いのは2007年~2014年まで販売された旧々型が約239台と最も多いですが、狙い目は約108台流通している2014年~2021年まで販売された旧型モデルです。

4代目となる旧型「Cクラス」セダンは、新開発のプラットフォームを採用。さらに、ボディのアルミニウム使用率を約50%実現し、高張力鋼板などを適材適所に組み合わせた革新的な軽量高剛性アルミニウムハイブリッドボディを採用しています。これによって、スポーティかつ俊敏なハンドリングなどの最適化と燃費性能を向上させたのが特徴です。

2014年式 「C180」

旧型Cクラスに搭載されているパワートレインは、「C180」には1.6L直列4気筒ターボ+7速AT、「C200」と「C250」には最高出力の異なる2L直列4気筒ターボ+7速AT。「C450」は3L V型6気筒ツインターボ+7速AT、「C220d」は2.2L直列4気筒ディーゼルターボ+9速AT。そしてプラグインハイブリッドの「C350e」は2L直列4気筒ターボ+モーターと7速DCT。そして2017年以降のC350eを除く全車のトランスミッションは9速化され、2018年以降のC200は1.5L直列4気筒ターボエンジンへと変更されています。

100万円台で購入できる旧型「Cクラスセダン」は「C180」や「C200」が中心。スタイリッシュなアバンギャルドやよりスポーティさを強調するパッケージオプションのAMGラインを装着した中古車が多くなっています。

年式の進んだ中古車でも、衝突軽減ブレーキなど先進の運転支援システムが装着されているのも魅力。2021年にフルモデルチェンジしたばかりなので、これからさらにオイシイ中古車が出回ってきそうなので要チェックです。

狙い目は「レーダーセーフティパッケージ」装着車

CLAシューティングブレイク(2015年~2019年)

2016年式「CLAシューティングブレイク」

メルセデス・ベンツ「CLAクラス」は、「Aクラス」と共通のプラットフォームを採用した、スタイリッシュな4ドアクーペとシューティングブレークと呼ばれるステーションワゴンを設定しているコンパクトモデルです。

4ドアクーペのほうが100万円台で狙える中古車は多いですが、より上品で利便性の高いシューティングブレークをここでは取り上げたいと思います。「CLAシューティングブレーク」は、2015年6月から導入されました。ルーフラインをリアエンドまで緩やかな曲線を描くように延ばしたスタイリッシュなデザインを採用。その結果、ステーションワゴン並みの室内空間が与えられ、後席のヘッドクリアランスは4ドアクーペの「CLA」よりも42mm拡大し、余裕が生まれています。

「CLAシューティングブレーク」のボディサイズは全長4,640mm×全幅1,780mm×全高1,435mmとワイド&ローのフォルムとなっていて、立体駐車場にも対応しています。

さらに、最大のセールスポイントであるラゲッジスペースは5人乗車時で495Lを確保。リアシートをすべて倒すと最大で1354Lまで拡大します。さらに、一部グレードを除き、ワンタッチ操作でテールゲートが自動開閉し、開口角度の調整も可能なEASY-PACK自動開閉テールゲートも採用しています。

2015 CLAシューティングブレイク「CLA180」

搭載されているパワートレインは、CLA180には最高出力122ps、最大トルク200Nmを発生する1.6L直列4気筒ターボ+7速DCT、CLA220/250には出力の異なる2L直列4気筒ターボ+7速DCTとなります。駆動方式は2WD(FF)を中心に、220と250に4マチックと呼ばれる4WDを用意しています。

現在、旧型「CLAシューティングブレーク」の中古車は約220台流通していますが、そのうち54台が100万円台で購入することができます。平均価格は約246万円。価格帯は約130万~約418万円です。

グレードでは「CLA180」が中心となっています。衝突軽減ブレーキをはじめとした運転支援システムがパッケージ化したレーダーセーフティパッケージ装着車を中心に探すと、購入後の満足度も高くなるでしょう。

上級グレードの「GLA250 4マチック」も狙える!

GLAクラス(2014年~2021年)

2017年式「GLAクラス」

メルセデス・ベンツ「GLAクラス」は「Aクラス」をベースとした、コンパクトSUVです。ボディサイズは全長4,430mm×全幅1,805mm×全高1,505mmと、ベースとなった「Aクラス」より全長で140mm、全幅25mm、全高70mm大きくなっています。それでも、立体駐車場に対応した優れたパッケージとなっているのは魅力です。

2014年に導入された旧型の「GLAクラス」に搭載されているパワートレインは、「GLA 180」には最高出力122ps、最大トルク200Nmを発生する1.6L直列4気筒ターボ+7速DCT、「GLA220/250」には、出力の異なる2L直列4気筒ターボ+7速DCT。そして、ハイパフォーマンスモデルの45AMG 4マチックには最高出力360ps、最大トルク450Nmを発生する2L直列4気筒ターボ+7速DCTを搭載しています。

駆動方式は2WD(FF)を中心に「GLA220/250/45AMG」には4マチックと呼ばれる4WDを採用しています。また、「GLA180」と「GLA250」は標準車、スポーツ、オフロードという3タイプが用意され、外観も異なっています。

2017年式「GLA 180」

旧型「GLAクラス」の中古車は約300台流通していて、そのうち約86台が100万円台で購入可能となっています。旧型「GLAクラス」の中古車の平均価格は約245万円、価格帯は約130万~約460万円と幅広くなっています。

100万円台で購入できるグレードは2WD車の「GLA180」が中心。4WD車の「GLA250」も走行距離はやや多めとなりますが、流通しています。旧型「GLAクラス」の中古車を購入するときは必ず、レーダーセーフティパッケージ装着車を狙ってください。


メルセデス・ベンツに限らず、輸入車は国産車よりもしっかりとしたメンテナンスを必要とします。

例えば、良好なコンディションを保つためには、ブレーキパッドだけでなく、ディスクの交換も必要です。したがって前オーナーがどのようなメンテンスを行ってきたかによって、国産車以上にコンディションに差があり、購入後の手の掛かり方も変わってきます。

輸入車を購入する際には、これまでのメンテナンス内容が記載されている整備記録簿を購入前にしっかりと確認しましょう。整備記録簿は人間でいうカルテのようなものです。これがないクルマはできるだけ購入は避けた方が良いでしょう。

執筆者プロフィール
萩原 文博
萩原 文博
1970年生まれ。高校生のとき授業そっちのけで、中古車専門誌とチューニング雑誌をバイブルとして日々妄想に明け暮れ、大学在学中に中古車専門誌編集部のアルバイトをきっかけに自動車業界デビュー。2006年からフ...

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