更新
ホンダセンシングとは?11の機能と搭載車を解説&評判・口コミも
目次
ホンダの先進安全「Honda SENSING」とは
Honda SENSING(ホンダセンシング)は、 2014年に発表されたASV(先進安全自動車)に分類される機能です。ミリ波レーダーや、単眼カメラを使用して周囲の監視を行います。
2015年2月に発売された5代目レジェンドを皮切りに「オデッセイ」、「ステップワゴン」といった中型車だけでなく、小型の「フリード」や軽自動車の「N-ONE」にも搭載されるなど、現在は全てのモデルに標準装備されています。(非搭載仕様が選択できるモデルもあります)
ホンダセンシングは11の機能
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 誤発進抑制機能
- 歩行者事故軽減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)
- 車線維持支援システム(LKAS)
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- 後方誤発進抑制機能
- 近距離衝突軽減ブレーキ
- オートハイビーム
ホンダセンシングには以上11の機能があります。それぞれ独立した機能として紹介されていますが、複合して動作するものも含まれ、ホンダの自動運転の礎となっています。
衝突軽減ブレーキ(CMBS)
衝突軽減ブレーキ(CMBS)による操作の介入は3段階になっています。
- 【第1段階】音とディスプレイによる警告
- 【第2段階】軽いブレーキ
- 【第3段階】強いブレーキ
衝突軽減ですので、必ずしも止まれるわけではありませんが、被害を軽減させるためのブレーキングを行います。
搭載車種例(2021年4月27日時点)
– | N-BOX | ヴェゼル | フィット | フリード | オデッセイ |
衝突軽減ブレーキ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
誤発進抑制機能
障害物を検知すれば、急ブレーキがかかる機能です。操作介入の条件は時速10km/h以下でアクセルペダルを踏み込んだときとなっています。同時に音声とモニターに警告を表示します。
ただし、最終的にはドライバーの補助的機能でありケースによっては動作しない事もあるので、万能ではないことに注意が必要です。
搭載車種例(2021年4月27日時点)
– | N-BOX | ヴェゼル | フィット | フリード | オデッセイ |
誤発進抑制機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アダクティブクルーズコントロール(ACC)
設定した速度で走行を行う機能で、先行車のペースに合わせ車間を一定にするように走行します。割込みがあっても先行車が切り替わり、間隔をあけその車のペースに合わせて走行します。
搭載車種例(2021年4月27日時点)
– | N-BOX | ヴェゼル | フィット | フリード | オデッセイ |
アダクティブ クルーズコントロール | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
車線維持支援システム(LKAS)
車両左右の実線や、破線を検知して車線中央を走行するようにサポートが働きます。はみ出しそうになると、警告のステアリング振動と、補助が介入します。
ただし、道路状況によっては車線を認識しない場合があるため、注意が必要です。
搭載車種例(2021年4月27日時点)
– | N-BOX | ヴェゼル | フィット | フリード | オデッセイ |
車線維持 支援システム | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
歩行者事故低減ステアリング
歩行者側の車線を逸脱しそうな場合に、音と警告を表示し注意喚起を行います。同時にハンドルのサポートを行います。復帰にはドライバーの操作が必要になります。
搭載車種例(2021年4月27日時点)
– | N-BOX | ヴェゼル | フィット | フリード | オデッセイ |
歩行者事故 低減ステアリング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
路外逸脱抑制機能
路外逸脱抑止機能は2段階に分かれて動作が介入します。その後の修正はドライバーが行います。
- 【第1段階】警告表示とハンドルが振動し、ドライバーに注意を行う
- 【第2段階】ステアリング操作支援が介入
搭載車種例(2021年4月27日時点)
– | N-BOX | ヴェゼル | フィット | フリード | オデッセイ |
路外逸脱抑制機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
先行発進お知らせ機能
先行車の発進が検知されていても、ドライバーが発進しなかった場合、音と画面で警告が行われます。
搭載車種例(2021年4月27日時点)
– | N-BOX | ヴェゼル | フィット | フリード | オデッセイ |
先行発進 お知らせ機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
標識認識機能
システムが道路標識を認識して、メーターやディスプレイに表示する機能です。 飲食店の「天下一品」の看板を進入禁止と勘違いするというツイートでも話題になりました。システムも万能でないことに注意が必要です。
搭載車種例(2021年4月27日時点)
– | N-BOX | ヴェゼル | フィット | フリード | オデッセイ |
標識認識機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
“天一に入れないホンダ車”ツイッターでも話題に
「おい、ダイエット中だろ」と車に言われてる気分
まあ人間サイドから見ても似てるよw
侵入禁止と認識して自動で急停止するわけじゃないし。判断は運転者がする前提だからね
後方誤発進抑制機能
前方の誤発進抑止機能の後方抑制機能です。基本となる機械の動作は前方の誤発進抑止機能と一緒で、レーダーで障害物を検知し音と画面で警告を行います。
搭載車種例(2021年4月27日時点)
– | N-BOX | ヴェゼル | フィット | フリード | オデッセイ |
後方誤発進 抑制機能 | 〇 | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 |
近距離衝突軽減ブレーキ
近距離衝突軽減ブレーキは2km/hから10km/hの間で、前身・後退ともに補助ブレーキを行う機能です。「誤発進抑制機能」、「後方誤発進抑制機能」、「近距離衝突軽減ブレーキ」の3つが組み合わさることで、「踏み間違い衝突軽減システム」としています。
搭載車種例(2021年4月27日時点)
– | N-BOX | ヴェゼル | フィット | フリード | オデッセイ |
近距離 衝突軽減ブレーキ | × | ◯ | 〇 | × | × |
オートハイビーム
ライトスイッチをAUTOにしておくと、自動で点灯、ハイビームとロービームの切り替えを行う機能です。切り替えを行うのは、対向車の検知と先行車の検知したときです。
搭載車種例(2021年4月27日時点)
– | N-BOX | ヴェゼル | フィット | フリード | オデッセイ |
オートハイビーム | 〇 | ◯ | 〇 | × | × |
主な車種が採用するホンダセンシング機能まとめ
– | N-BOX | ヴェゼル | フィット | フリード | オデッセイ |
衝突軽減ブレーキ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
誤発進抑制機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アダクティブ クルーズコントロール | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
車線維持 支援システム | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
歩行者事故 低減ステアリング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
路外逸脱抑制機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
先行発進 お知らせ機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
標識認識機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
後方誤発進 抑制機能 | 〇 | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 |
近距離衝突 軽減ブレーキ | × | ◯ | 〇 | × | × |
オートハイビーム | 〇 | ◯ | 〇 | × | × |
ホンダセンシングのメインである9つの機能は基本的に全車に搭載されています。ヴェゼルはフルモデルチェンジで「後方誤発進抑制機能」「近距離衝突軽減ブレーキ」「オートハイビーム」が採用されました。
驚くべきは軽自動車であるN-BOXの機能の充実さ。ほとんどのホンダセンシングの機能が搭載されており、普通車以上の安全性といえます。
【ホンダ ヴェゼル 新型 最新リーク情報】2021年2月にフルモデルチェンジか!
ホンダセンシングのユーザー評価
ホンダ自動車のホームページに公開されている口コミの傾向を確認したところ、「高速道路の運転が楽になった」、「ロングランが疲れずにできた」といった評価が多くなっています。
運転に自信のない私にとって、Honda SENSINGは運転中の不安を解消してくれます
標識認識機能で自分の目で速度や規制を確認出来るので、より状況に応じた運転をすることができます
ACC、LKAS機能は特に感激!高速道路でもストレスゼロ!もはや、自動運転のようなシステム
高速道路のロングドライブでも疲れません。価格が多少上がっても必需品ですね
追尾時の加速、減速についても一昔前の急な加減速ではなく人間みたいにゆっくり、かつ安全に加速してくれる、賢いシステム
また、ツイッターでは飲食店の看板が進入禁止と認識する件も話題になりましたが、システムの認識力が高い表れとも言えますね。
ホンダセンシングは制限速度を読み取ってくれるのがいいなと思った
ホンダセンシングのおかげで移動が快適になったよ
ホンダセンシング使って初めて高速運転した。確かにラク!
ホンダセンシングと自動運転のこれから
ホンダセンシングで培われた技術は、「トラフック・ジャム・アシスト」機能として、前述の「アダクティブクルーズコントロール(ACC)」や「車線維持支援システム(LKAS)」などを組み合わせて0km/hから65km/hの間で動作する機能です。
これは、踏み間違え防止機能と同等の扱いで、ドライビングサポート技術の組み合わせで実現した技術です。
ホンダは次にステップアップした機能として、ホンダのフラグシップセダンであるレジェンドに自動運転レベル3となる「トラフィック・ジャム・パイロット」を搭載しています。
- 最新「レジェンド」中古車情報
-
本日の在庫数 123台 平均価格 268万円 支払総額 39~860万円
とはいえ、自動運転レベル3の内容も、走行環境条件を満たさなくなる場合や故障発生時等においては、警報を発し運転者による運転操作を求めるシステムとなっているので、自動運転の技術はまだまだスタート地点に立ったばかりといえます。
ひと昔前では考えられないような運転補助システムや自動運転システムが誕生していますが、重要なのことは、どのシステムも現時点ではドライバーの運転を補助するといった機能であるということを忘れないようにしましょう。
他メーカーの先進安全装備についてはこちら
トヨタ
スバル
ホンダの新型車最新情報はこちら
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...