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フェロー/ミラTR-XX/アヴァンツァートRなど、ダイハツ軽自動車の名車たち【推し車】

ある意味では手堅く、それでいて個性的な軽自動車づくりで定評のあるダイハツですが、言い換えれば保守的かつマジメな実用車と、ライバルに対抗して一線を超え、潔く突き抜けたようなスペシャルバージョン双方を高いクオリティで作ってきたメーカーでもあります。

それゆえネタになる車にはコト欠かないダイハツですが、その中でもパワフルに突き抜けた3台の名車を紹介しましょう。

フェローMAX SS(1970年)

フェローMAX SS(前期型2ドアセダン)

ダイハツ初の軽乗用車フェローがモデルチェンジで「フェローMAX」へ改名、直後にツインキャブのホットモデルとして追加。

当時は1967年発売のホンダN360に始まる第一次軽自動車パワーウォーズの真っ最中。現在のネット出力(車載出力)より高い数値が出るグロス出力(エンジン単体出力)とはいえ、リッターあたり112.4馬力となるグロス40馬力は360cc当時の軽自動車では最強!

1971年にはスタイリッシュなハードトップも追加、低回転ではすぐプラグがカブるなど実用域を犠牲にした過激な軽スポーツでしたが、直後にオイルショックや厳しい排ガス規制で沈静化していく軽パワーウォーズにおける、最終到達点でした。

2代目ミラTR-XX(1985年)

2代目ミラTR-XX(前期型キャブターボ)

当時の国産車の例に漏れず、オイルショックと排ガス規制で1970年代後半は控えめだった軽自動車も1980年代にターボ化。550ccへの排気量アップと合わせグロス40馬力台前半へとパワーを取り戻します。

そこで一気にグロス52馬力を叩き出し、第2次軽自動車パワーウォーズの号砲を鳴らしたのが2代目ミラのインタークーラーターボ版「TR」でした。数カ月後には過激なエアロパーツで武装したホットモデル「TR-XX」がデビュー。

ライバルのスズキがDOHC4バルブターボ64馬力のアルトワークスで対抗するや、ミラTR-XXも電子制御インジェクション化などで応酬、SOHC2バルブのまま64馬力へとパワーアップしました。

4代目ミラTR-XXアヴァンツァートR(1994年)

4代目ミラTR-XXアヴァンツァートR(前期型)
©DCTMダイチャレ東北ミーティング

軽スポーツが現在も続く64馬力自主規制に入って以降、660cc時代へ移行しつつDOHCターボを繰り出すライバルに対し、ホットモデルでもSOHCターボだったダイハツ。しかし1994年に登場した4代目ミラではついにDOHCターボを搭載します。

中でも過激だったのはDOHC4気筒16バルブターボのJB-JLを搭載、初代TR-XXから伝統のコテコテなエアロで武装した、TR-XXアヴァンツァートRです。

モータースポーツ用の「X4」こそ、ラリーやダートトライアルでの軽4WDターボ対決でアルトワークスに屈したものの、エンジンはストーリアX4のJC-DETやコペン等に搭載したJB-DETへ発展する名機となりました。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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