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呼び名で車の販売台数は変わる?名前で損してそうな車たち・三菱編【推し車】
そう悪い車ではなかったかもしれない、いや、やっぱりダメな車だったかもしれない、でも名前さえ違っていたならば、もう少し成功するか、せめて後世まで名前を覚えてもらえたかもしれない、そんな車があると思いませんか?
名前で損しているように思える車のうち、今回は三菱車から、すっかり忘れ去られている1980年代のセダン/クーペと、1990年代から2000年代にかけて登場した、名前がしっくりこない2台を紹介します。
コルディア/トレディア(1982年)
「肩がコルでぃあ、肩こりをトルでぃあ」で覚えたい不人気車
「ランタボ」ことランサーEXターボがブレイクした後、FFのランサーフィオーレやミラージュII、FRスポーツクーペのスタリオンと同年にデビューしたのが、3ドアハッチバッククーペの「コルディア」と、4ドアセダン版の「トレディア」でした。
ランサー/ミラージュとギャラン/エテルナの中間的なポジションで、1.8Lターボと、8速MTとして使える副変速機付き4速MT「スーパーシフト」、1984年に追加されたパートタイム4WDを武器に、初期の4WDターボスポーツとして期待されましたが、全くの販売不振。
「名前がコルでぃぁ、ダメだ!」と言ったかどうか、今ではランサーセレステともども、すっかり忘れ去られています。
ミラージュ ディンゴ(1999年)
車名のミスマッチと顔の違和感がなければ、普通に売れてそうな車
5代目ミラージュ(1995年発売)がモデル末期に達した頃、5ドアトールワゴンの変種として登場、2000年の国内向けミラージュ販売終了により、事実上の後継を担ったのがミラージュディンゴです。
しかし、スポーツグレードの「サイボーグR」(1.6L MIVECエンジン・175馬力)など、スポーティイメージのミラージュとはギャップがありすぎ、極端なツリ目でアクの強すぎる顔も酷評されて販売は苦戦、2001年のマイナーチェンジで普通の顔になるも約1年半で廃止。
最初から普通の顔でミラージュの名を冠せず「ディンゴ」だけだったならば、本来は人気ジャンルのトールワゴンでしたから、案外普通に売れていたかもしれません。
- 最新「ミラージュ」中古車情報
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本日の在庫数 190台 平均価格 70万円 支払総額 21~300万円
ギャランフォルティス(2007年)
ランサー(旧型)より格上なのに、ランサー(エボX)より格下?
モデルチェンジした7代目ランサーは、日本だと3ナンバー車なのでギャラン後継として「ギャランフォルティス」を名乗り、「ランサー」の方は旧型を5ナンバーセダンのみ継続販売します。
しかし、ランエボIX後継のランエボXを名乗った高性能版には高級スポーツセダン仕様(GSRプレミアム)もあり、「ランサーより格上だからギャランを名乗ったのに、ランサーを名乗る車より格下」という、ややこしい話になりました。
これではブランドも何も滅茶苦茶で、台湾のように7代目をランサーフォルティスとするか、旧型がランサーEXで7代目が普通にランサーだったなら、ユーザーは混乱せずに済み、新旧ランサーはもう少し売れたかもしれません。
- 最新「ギャランフォルティス」中古車情報
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本日の在庫数 29台 平均価格 92万円 支払総額 39~260万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...