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【2021年版】アメ車フルサイズバンの年代別おすすめ人気ランキング|中古車価格も

フルサイズバンって何?

国産バンの例:トヨタ ハイエース

フルサイズバンとは、国産車でいうバンやミニバンに近い箱型の形状をしており、これらよりも車体が大きい車種を指します。

海外でいうトヨタ ハイエースや、日産 キャラバンといった商用バンのような位置づけですが、車種によっては最大15名まで乗車でき、後部座席を畳んで多くの荷物を楽々搭載できる積載量は、商用モデルだけではなく乗用モデルとしても活躍。

乗用車向けモデルや、ショーファードリヴンカー(運転手付きで乗るような乗り物)として高級感を高めたもの、キャンピングカー化したものもあります。

バンとは?どんな車?ミニバンとワゴンとの違いと人気車種を紹介!

フルサイズバンはかなり大きい!

本記事では、以下のサイズを基準にフルサイズバンと呼んでいます。(カッコ内は国産バン・トヨタ ハイエース スーパーロングの寸法)

  • 全長5.5m以上(5.38m)
  • 全幅2.0m以上(1.88m)
  • 全高2.0m以上(2.28m)

このようにフルサイズバンは、国産車としては最大クラスのハイエースと並んでもかなり大きなサイズであることが分かります。

都心部の狭いコインパーキングでは2台分のスペースを使いそうな迫力があり、フロントタイヤがはみ出てしまうかもしれません。日本の月極駐車場などでは、駐車スペースに収まらないから契約できないといった問題があるほどです。

大排気量のエンジンが搭載される

フルサイズバンに搭載されるエンジンは、古いモデルでも3,000cc前後のV型6気筒エンジンが一般的です。

大きなモデルになると、5,000ccをはるかに超え、大型高級車のようなV型8気筒や、トラック並みのV型10気筒を搭載するモデルもあります。現在のトレンドとは真逆です。

駆動方式はFRが多いが、車種によっては4WDも

「フルサイズバン」の駆動系の基本はFRですが、車種によっては4WDのフルサイズバンもあります。
4WDで雪道や凍結路に強くなり、冬季でもフルサイズバンが使いやすくなります

どんなクルマが人気なの?

フルサイズバンの中古車市場では古いモデルが人気で、価格も高額になるケースが多いです。しかし、新しいタイプが不人気というわけではありません。

アメリカン・フルサイズバンの定番モデル!

日本で街を歩いていると、宅配便のハイエースや、職人さん達がのっているキャラバンなどのバンをよく見かけるかと思います。

それと同じように、アメリカでよく見られる定番のバンをご紹介します。

フォード エコノライン

出典:wikipedia.org Author:IFCAR パブリック・ドメイン
フォード エコノライン 1990年式

フルサイズバンとしては圧倒的なシェアを誇っている車種。1975年以降のモデルになると、スパイ映画やゲームにも頻繁に登場するほど一般的となります。

初代モデルは1961年「ファルコンバン」という名前でした。1968年から1974年の2代目モデルが最も人気が高い個体となります。

最も人気のある2代目エコノライン 1973年式
出典:wikipedia.org Author:Mister Falcon CC BY-SA 3.0

初代や2代目はカスタムベースのモデルとして使用され、後輪を大径化したホッドロッドスタイルや、車高を低くしエアサスを組み、エイジング塗装を施したラットスタイルにされることが多いモデルです。60年代や70年代の文化を踏襲したカスタムが定番のようです。

2001年にEシリーズと改名し、エコノラインとしての販売は終了しました。

各世代別の中古車価格目安

中古車の価格としては、年代が古くなるほど応談価格になるケースが多く、プレミア価格で取引がされます。

  • 初代(1961〜1967年):応談
  • 2代目(1968〜1974年):応談
  • 3代目(1975〜1991年):200万円前後
  • 4代目(1991〜2000年):100万円前後

3代目以降は標準型に加えてキャンピングカー仕様などもあるため、価格差が大きくなります。2001年からはEシリーズとして扱っているため、2000年までの価格を記載してあります。

最新「エコノライン」中古車情報
本日の在庫数 21台
平均価格 287万円
支払総額 139~440万円

フォード Eシリーズ

フォード E-250 カーゴバン 2008年式
フォード E-250 カーゴバン 2008年式
出典:wikipedia.org Author:Kevauto Falcon CC BY-SA 4.0

フォード Eシリーズは、前述したエコノラインの最終型である4代目(1992〜2014年)が2001年に改名したモデルです。

2001年より発売されたEシリーズですが、それまでのフロントデザインを一新し、スーパーデューティートラックと同じデザインのフロントデザインに換わりました。

スーパーデューティートラックとは、消防車や、救急車に採用される大型のピックアップトラックのことをいいます。フォードではF-350やF-150などが有名です。

この表記に合わせるようにエコノラインもEシリーズ化され、E-expressやE-350と呼ぶようになりました。Eシリーズのカスタムは、オフロードブロックタイヤを履かせて、車高ちょい上げといったカスタムが多いようです。フロントにバンパーガードを取り付け、マッドマックスのような無骨なスタイルです。

バンとしては2014年に生産を終了し、現在はトランジットコネクトというモデルが後継車種となっています。

フォード Eシリーズ(2022年モデル)
フォード Eシリーズのバンは2014年に生産終了
現在のEシリーズはこのような姿に。

各世代別の中古車価格目安

Eシリーズは比較的安く購入ができる車種です。古いモデルは、100万円前後から購入可能な状況で、現行モデルも500万円から600万円といったところになっています。維持費を考えなければ、アルファードの新車とほぼ変わらない価格です。

  • 2001~2007年モデル:100万円前後から
  • 2008~2014年モデル:500万円前後から
最新「E-150」中古車情報
本日の在庫数 15台
平均価格 437万円
支払総額 200~618万円

ダッジ ラムバン

ダッジ 初代ラムバン 1971年式
出典:wikipedia.org Author:dave_7  CC BY-SA 2.0

1970年に販売を開始したダッジ ラムは、60年代のキャブオーバーワゴン「ダッジ A100」の後継にあたります。フォードのエコノラインやFトラックの直接のライバル車で、国産車で言うトヨタ ハイエースと日産 キャラバンのような関係にあたります。

日本ではタミヤ模型・ワイルドミニ四駆シリーズ「ランチボックスJr」や、ラジコン模型の「ランチボックス」のモデルとしても知られています。

ダッジ ラムバン T-0215 2002年式
ダッジ ラムバン T-0215 2002年式

ラムバンの人気は、同車をベースにした改造が1970年代の北米で流行したという背景があるようです。ラムバンのカスタムは、チョイ足しスタイルが多く、ホイールを変更し、タイヤにホワイトレターにするといったカスタムや、車高をチョイ下げするといったスタイルが見られます。

各世代別の中古車価格目安

ラムバンも100万円から200万円前後で取引がされることが多いですが、古いモデルとなれば話は別。プレミア価格は必須です。

  • 初代(1971~1979年):400万円前後から、応談のものも多い
  • 2代目(1979~1994年):応談のものが多い
  • 3代目(1994〜2003年):100万円前後から
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本日の在庫数 65台
平均価格 281万円
支払総額 109~533万円

シボレー エクスプレス/GMC・サバナ

シボレー エクスプレス 2010年式

エクスプレスは、同社のシェビーバンの後継としてデビューした車種です。GMC サバナとしても販売されています。サイズ感としては、先程紹介したシボレー バンの兄弟車、アストロを一回り大きくしたよう感覚です。

人気のカスタムがアストロとよく似ており、ミッキートンプソンのスチールホイールにホワイトレターを入れたものや、大径のメッキホイール、ちょっと車高ダウンといった車両が多くあります。

GMC サバナ 2015年式
GMC サバナ 2015年式

また、最近のモデルでは、リフトアップにブロックタイヤを履かせたものなどもあり、持ち主のセンスが反映される車両になっています。

各世代別の中古車価格目安

100万円から販売される車体が多いですが、カスタムベース車としての販売が多いためか、総額が記載されたものが少ない印象でした。

概ね車体価格にメンテナンス費用と軽いカスタム、車検込みで100万乗せくらいと考えると、高くて600万円前後になると考えられます。これも考えようによっては、新車の高級車と同じような価格帯で、個性的な車といえるでしょう。また、アメリカのスクールバス仕様もありました。

  • 初代(1995~2002年):100万円から
  • 2代目(2003年~現在):150万円から
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本日の在庫数 61台
平均価格 341万円
支払総額 108~753万円

シボレー バン(シェビーバン)/GMC バンデューラ

シボレー バン 1998年式

シボレー・バンは、「シェビーバン」と呼ばれることもあります。「シェビー」とは、シボレー創業者であるルイス・シボレーの愛称が由来など言われています。

各世代ごとの変化は、ライバル車であるダッジ ラムバンと似たような進化を遂げています。

初代のキャブオーバータイプの丸目ヘッドライトは、ポップな印象で、1960年頃で同世代の車だけにエコノラインと似た雰囲気をしています。2代目も1970年まで生産され、初代を踏襲する丸目ライトを採用し、キャブオーバースタイルはそのまま、似た雰囲気を醸し出しています。

例外に無く、当時の流行が分かるのが車のデザインで、雰囲気ががらりと変わるのが、1970年前後というのはシェビーバンも変わりません。この項目で紹介したのは90年代末期のモデルですが、記事後半の年代別ランキングでは、各年代の姿も紹介しています。

シボレー アストロ 1998年式

同じGM社を資本とする、シボレーとGMCは、名前違いの兄弟車が多くあります。例えば、シボレー・アストロと、GMC・サファリといった具合です。

乗用車などを中心にするシボレーと、ライトトラック、SUVを中心にするGMCといったブランド分けがされており、シェビーバンと、バンデューラも同じ関係です。

GMC バンデューラ 特攻野郎A-Team仕様

1983年には、アメリカのテレビドラマ「A-Team」にて、A-Teamの専用車として活躍しました。日本では「特攻野郎A-Team」として放映されていましたので、覚えている人も多いのではないでしょうか?

各世代別の中古車価格目安

シェビーバンも100万円から200万円という価格で取引きされることが多いようです。特殊な車両は300万円ほどのものもあり、アメリカのスクールバス(ショートタイプ)も検索にヒットしました。古いタイプはやはりプレミア価格です。

専門店の情報によると、1964年~1966年の初代はほとんど流通していないとのこと。中古車市場に出回るとすればほぼ間違いなく応談となるでしょう。

四角いライトが縦に並ぶ最終型が1991年まで。その中間の資料が少ないため、ラムバンや、エコノラインの年代を参考に、1967-1980、1981-1991の3パターンで検索してみることにしました。

  • 初代(1964~1966年):応談のものが多い
  • 2代目(1967~1980年):応談のものが多い
  • 3代目(1981~1991):150万円から。応談のものも多い
最新「シボレーシェビーバン」中古車情報
本日の在庫数 27台
平均価格 335万円
支払総額 140~500万円

変わり種のアメ車バンも紹介!

ヨーロッパフォード トランジット

フォード 初代 タウヌス・トランジット 1965年式
出典:wikipedia.org Author:Mr.choppers  CC BY-SA 3.0

フォードといえば、アメリカに本拠地を置く自動車会社ですが、トランジットはヨーロッパ市場向けに設計された車。そのため本項での紹介となります。

例えば、排気量は2,000ccから大きくても3,000ccであり、アメリカで主力販売される、少なくとも3,000cc以上を誇る、大きなエンジンと比較してもコンパクトに設計されています。

また、エンジン形式も直列4気筒エンジンの小型車から中型車に使われるようなエンジンが搭載され、ヨーロッパ車に採用されることが多い直列5気筒という少しだけ珍しいエンジンが搭載されたモデルもあります。

ヨーロッパで生産されることの多いトランジットならでは、という部分が感じ取れます。

現在はフォード Eシリーズの後継車種に

フォード トランジットコネクト(2021年式)

2014年にフォード Eシリーズの販売終了が決定したことで、2015年からアメリカにて後継車とすることが発表されました。現在も「トランジット コネクト」としてアメリカで販売されています。

中古車価格目安

フォード トランジットバンの中古車価格は300万円前後です。現行モデルもあるため、並行輸入などでは手に入れやすいモデルではあります。

アメ車フルサイズバンは世代ごとに特色が大きく異る

80年代のダッジ バン
80年代のダッジ バン。カスタムや塗装などでかなりオシャレに
©brudertack69 /stock.adobe.com

年代によってデザインも大きく異なり、それぞれ個性豊かなこれらを比べるのは非常に困難です。

単純に車種別に順位付けするのが困難な理由として、アメ車を語るときには、何年モデルのこの車が好きと語ることが多くあるからです。

また、利用目的が大きく異なる例として、カスタムカーとして楽しみたい人、好きだから可能な限りオリジナルで乗りたいといった人、バイクを載せるための個性的なトランポ(運送車両)が欲しい人、移動販売を目立つ車でやりたい人など需要はさまざま。

なので、各年代別のランキングとしてまとめてみました。各世代の雰囲気も楽しんでみてください!

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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