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ツヤエキスパートで本格プロ仕様のコーティング!難易度はやや上級者向き?

ツヤエキスパートとは

ツヤエキスパートとは、ウィルソン社の提供する本格コーティング剤です。2液性を採用しており、2種類の液体を混ぜ合わせて施工します。

お手軽をウリにする商品が多い中で、ひと手間かかる分よりプロ志向の強い老舗の製品といえます。

耐久は1年を謳い、別途コーティング復活剤がラインナップされ、しっかりメンテナンスしてキレイを長持ちさせるスタンスです。この考え方は、プロのコーティング屋さんと同じような考え方といえます。

きれいに仕上げるにはそれなりのスキルが必要

これがキッチリ施工できれば、洗車を語れるくらいの腕前といってもいいでしょう。お手軽タイプでは物たりない、手間がかかっても自分できれいに仕上げたいという、かなり洗車レベルの高いユーザー向けの商品といえます。

また、時間の余裕があるときに、自宅、もしくはレンタルガレージなどで施工する方が無難です。コイン洗車やガソリンスタンドでこの商品の施工をするのは、施工に時間がかかるため、遠慮すべき商品ともいいかえられます。

初心者で不安というかたはアクアGコートがおすすめ!

この時点で若干の不安を覚えた方は、アクアGコートという製品がおすすめです。

定期的な施工もストレスを感じることなくでき、気軽にキレイを維持できるという印象でした。価格的にも、施工難易度的にも、一度試してみてもいい商品でしょう。

アクアGコートに関してはこちらの記事で解説しています。

施工環境

早速施工したいところですが、先程も紹介したとおり、ツヤエキスパートは2液タイプの本格仕様です。

下地をしっかりさせてから施工したかったので、一度ボディにコーティングなどが何もない状態にしました。場所は、自宅のカーポート付きの駐車場です。また、電動工具など特別なものは使用しませんでした。

使用したものは以下の通りです。

準備に使用したもの

  • マイクロファイバータオル(5枚)
    • 洗車用
    • 水垢落用
    • 鉄粉落用
    • 乾拭用×2
  • バケツ
  • カーシャンプー
  • 水垢落とし
  • 鉄粉落とし

コーティングに使用したもの

下段中央は作業用の保護手袋
  • ツヤエキスパートの内包物のみ

コーティング前の下地作り

今回使用する車両には、すでに別のコーティング剤が施工されているため、水垢落としと鉄粉の除去と併せ、コーティング除去も一緒に行いました。手順は、以下の通りです。

まず、朝10時から作業をしましたが、時間短縮のため、車で3分ほどのガソリンスタンドに行き、①の前段階として、洗車機で水洗いをしてから作業を開始しました。洗車にかかった代金は300円です。

  1. 既に塗布されたコーティングと、水垢を落とす(※1)
  2. シャンプー洗車で水垢落としを流す(※2)
  3. 濡れたまま鉄粉落としを散布する
  4. スプレーした後に手でまんべんなく塗り伸ばす(※3)
  5. 鉄粉落としが乾燥する前に、シャンプー洗車で溶剤を洗い流す
  6. コーティング剤は乾燥した状態で施工するので、水気をしっかりふき取り、乾燥させる(※4)

注意点
※1)今回はリンレイの水垢落としを使用
※2)シャンプーは日ごろ使っている安価なものでOK
※3)肌の弱い方は、ゴム手袋など使用するとよい
※4)濡れたまま施工できるコーティング剤であれば不要

ここまでの工程で要した時間は1時間です。

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簡易研磨をする場合は以下の手順も追加!

今回、簡易研磨を省略していますので、もし施工するのであれば上記5つの手順に、以下の手順が追加されます。

  1. 乾燥した状態で、コンパウンドなどで磨く。
  2. 水洗い洗車をしてコンパウンドなどを流す。
  3. コーティング剤は乾燥した状態で施工するので、水気をしっかりふき取って乾燥させる。(※4)

想定時間は、1.の磨き時間にどのくらい要するかで変わりますが、全体を通して概ね1時間くらいを想定するとよいでしょう。

施工の手順と準備

こういったプロ志向の商品は、事前の準備である段取りが重要です。職人の方は「段取り8割・施行2割」とよく言われますが、それほどに重要になってきます。

今回のツヤエキスパートは時間の管理も重要なため、どの順番で車を洗うか、部分施工をどの順でするかなど、イメージしておくことも準備のひとつです。

まず、商品が届いたらすべきことは、施工方法の確認と条件です。ツヤエキスパートの手順を簡単にまとめます。

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1.塗り広げ(部分施工していく)

屋根→フロント部→右サイド→左サイド→リアといった順番で作業しました。

2.半乾燥(気温、環境で違いあり)

コーティング剤を塗り上げた後の乾燥工程
コーティング剤を塗り広げた後の乾燥工程

冬でも直射日光の当たる部分はすぐ硬化がはじまります。溶剤の乾燥具合を目視判断し、時間はあくまで目安と考えると良いでしょう。

3.余分をふき取り(拭きあげ用、マイクロファイバー)

吹き上げ工程

仕上げを次にするので、余分な溶剤を拭き取ります。余分な溶剤を均すイメージで施工するとよいです。

4.仕上げ

メガネ拭きと似た素材のタオルで行います。ムラが無くなり、気に入るツヤが出るまで仕上げてください。

5.次の部分施工エリアへ(全体が終わったら⑥)

次エリアの硬化具合を見ながら他のエリアを仕上げると効率的

6.硬化(24時間以内は水厳禁)

硬化の工程では、定められた時間に従い、直射日光を避けてください。時間を間違えたり、にわか雨があったりすると、仕上がりに影響します。

直接日差しを避けるのは、ボディが熱くなるからという理由があり、その熱が溶剤の硬化を早めてしまうというおそれがあるためです。

その点で、曇りかつ気温が低めという条件がツヤエキスパート向きの条件ですが、硬化24時間に水が厳禁となるため、夏の夕立が多い時期などは避けた方が無難でしょう。

したがって、春前の2~3月が比較的雨が少なく、施工しやすいコーティング向きのシーズンといえます。

ツヤエキスパートの部分施工例

実際に、筆者が部分施工した順を記します。

  1. リアゲート・リアバンパー
  2. ルーフ
  3. 左サイド(後ろから助手席ドアまで)
  4. 右サイド(後ろから運転席ドアまで)
  5. フロントバンパー・ドアミラー
  6. ボンネット・フェンダー

説明書にもあるように、なるべく目立たないところで練習しながら、様子をみながら施工していきました。1時間30分ほどかけ順番に仕上げることができました。

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施工後の出来栄え

ボディのツヤ

ツヤエキスパートの名前に負けないしっかりしたツヤを出すことができました。

写真は、施工後のものですが、カーポートの骨組みがしっかりと映り込み、線がぼやけずにしっかり線に見える程です。試しに、パッケージをボンネットに置いてみましたが、写り込んだパッケージの文字にピントが合うほどツヤが出ています。

もしやと思い、顔認証機能が写り込んだボディでも認識するかと試したところ、しっかり認識するほどでした。よく鏡に映った顔を認識したなどありますが、このことから、文字通り鏡のような仕上がりといってよいでしょう。

水弾き性能

雨の中、車で取材に行くときに撮影したボディです。ユーザーがコーティングしたあとを最も実感できるケースといえます。コーティングから数日が経ち、砂やチョットした汚れがうっすら積もった状態でした。30分ほど走行した先の駐車場です。

水弾きは十二分で、よく撥水しています。走行中に水滴がボンネットをせり上がり、フロントガラスにパシャっと広がったり、信号停止時に屋根から水滴がツーっと落ちるくらい弾いています。

個人的な所感でいえば、満足しており、コーティングしたなという実感がわく瞬間でもあります。

施工後のレビュー

結論からいうと、上手に施工できればプロ並みの仕上がりが期待できる商品です。

それは、細かな注意から、取扱を正しく行う、タオルはケチらず何枚も使うといった手間を乗り越えた先の期待といえます。

感覚は半練りワックスに似ている

ツヤエキスパート塗布後に行うの半乾燥時の拭きあげではは、かなりタオルがかなり重たく感じます。それが均され、余分が拭き取られるごとに軽くなっていきます。

仕上げでは、タオルの繊維が細かいため、やはり最初は重たくムラが無くなるつれ、タオルがスルスル滑るようになります。

このような吹き上げ感覚は半練りワックスとよく似ています。半練りワックスを使ったことがある人であれば、違和感なく施工できると考えられます。

そのため、液体系や、エアゾル系に慣れた人に関してはハードルが少し高くなりますが、半練りが主流だったころを考えれば、難しくなったとは言い難い商品です。

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価格帯は中程度、ワンランク上の仕上がりを目指したい方におすすめ

しかしながら、価格帯が凄く高い訳でもなく、アマゾンでは2000円ほどで購入できるほど安価です。

洗車慣れして、もっと「ツヤが出ないかな」とか、「趣味だから」というひとには、オススメで、簡易コーティング剤と比較して、ワンランク上の商品です。

実際に使用したコーティング剤7種類の比較ランキングはこちら

執筆者プロフィール
渡辺 喬俊
渡辺 喬俊
1986年生まれ、元システムエンジニアからクルマ業界へ転身、社外品サスペンションの試作や、ドライビングサポートのセンサー部品テストドライバーの仕事を経験。愛車はSW20 MR2とBP5 レガシィ。壊れない車が欲し...

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