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タイヤメーカー人気ランキング!国産は世界でどのくらいシェアされてる?
目次
【タイヤメーカー人気ランキング第5位】住友ゴム(ダンロップ・ファルケン)
世界のタイヤ市場シェア率:4.2%
住友ゴムは、国内ではお馴染みの「ダンロップ」と、レッドブル・エアレースに出場する室屋義秀選手の飛行機に描かれたロゴとしても注目を浴びた「ファルケン」の2ブランドを展開しています。
1889年にイギリスで誕生したダンロップは、横溝パターンの有効性やハイドロプレーニング現象を解明しタイヤ開発の技術発展に多大な貢献を果たした偉大なメーカーです。
ファルケンは1944年に創業した大津ゴム工業のブランドであり、住友ゴムとの提携後、海外向けブランドとして転身。国産タイヤにもかかわらず、安価な価格設定が特徴です。
国内展開主要ブランド
ダンロップ
- ビューロ(コンフォートタイヤ)
- ルマン(コンフォートタイヤ)
- エナセーブ(エコタイヤ)
- SPスポーツMAX(ハイパフォーマンスタイヤ)
- グランドトレック(SUV専用タイヤ)
- ディレッツァ(スポーツタイヤ)
- オールシーズンマックス(オールシーズンタイヤ)
- ウィンターマックス(スタッドレスタイヤ)
ダンロップタイヤでもっとも有名なのは、省燃費性能と耐久性が特徴の「エナセーブ」シリーズ。ほかにも、高い静粛性を誇るスポーツタイヤの「ル・マン」や、サーキット向けの「ディレッツァ」がラインナップします。オフロードタイヤの「グラントレック」シリーズもSUVに人気です。
ファルケン
- アゼニス(コンフォートタイヤ/スポーツタイヤ/SUV専用タイヤ)
- シンセラ(エコタイヤ)
- ジークス(スポーツタイヤ/コンフォートタイヤ)
- エスピア(スタッドレスタイヤ)
- ユーロウィンター(オールシーズンタイヤ)
転がり抵抗を抑えつつウェットグリップを向上させたエコタイヤ「シンセラ」や、低燃費のスポーツタイヤ「ジークス」、高品質ながら安価なスタッドレスタイヤ「エスピア」などをラインナップします。
【タイヤメーカー人気ランキング第6位】ハンコック
世界のタイヤ市場シェア率:3.5%
世界第7位のタイヤメーカーが韓国のハンコックです。国産車に新車装着タイヤとして採用されるほか、カー用品店イエローハットにて「ZETRO(ゼトロ)」というブランド名でも展開しています。
ハンコックの前身である朝鮮タイヤ工業は、ブリストン系列の工場として1941年に創業した韓国初のタイヤメーカー。
1953年にハンコックへと社名を改め、1963年には横浜ゴムと技術提携結び、現在では日本車や欧州車の純正装備タイヤ認定を受けるグローバル企業にまで成長をとげました。現在は韓国でのシェアNo.1、アジアではNo.3の巨大タイヤメーカーです。
国内展開主要ブランド
- ヴェンタス(コンフォートタイヤ/スポーツタイヤ)
- ダイナプロ(SUV専用タイヤ)
- キナジーエコ RV(エコタイヤ/SUV専用タイヤ)
- ウィンター アイセプト(スタッドレスタイヤ)
数々のモータースポーツへのタイヤ供給からのフィードバック技術で開発されたフラッグシップスポーツタイヤ「ヴェンタス」シリーズや、幅広いシーンに対応するオールラウンドタイヤ「キナジー」シリーズをラインナップ。スタッドレスタイヤ「アイ・セプト」も販売しています。
【タイヤメーカー人気ランキング第7位】ピレリ
世界のタイヤ市場シェア率:3.2%
イタリア ミラノに本社があるピレリ。F1グランプリの公式タイヤとしても有名なタイヤメーカーです。
1872年に創業したピレリは、イタリア車をはじめとする欧州スポーツカー用の高性能タイヤを製造するメーカー。F-1やWRCにもタイヤ供給をした実績があり、高速走行時でもしっかりとグリップ性能を発揮する信頼性が特徴です。
国内展開主要ブランド
- P ZERO(スポーツタイヤ)
- ドラゴン(スポーツタイヤ)
- スコーピオン(SUV専用/オールシーズンタイヤ)
- アイス アシンメトリコ(スタッドレスタイヤ)
- ウィンターソットゼロ(スタッドレスタイヤ)
- チントゥラート(エコタイヤ)
アルファロメオやフェラーリ、ランボルギーニなどの標準タイヤとしても装着される高性能タイヤ「P ZERO」シリーズだけでなく、素材と転がり抵抗に拘った環境性能に優れた「チントゥラート」、日本の雪道用に開発されたスタッドレスタイヤ「アイス」もラインナップしています。
また、トレッドパターンやサイドウォールのデザインにもこだわってつくられるのも芸術の国イタリアのピレリらしい特徴です。
【タイヤメーカー人気ランキング第8位】横浜ゴム
世界のタイヤ市場シェア率:2.8%
BFグッドリッチとの合弁会社として1917年に創業したのが横浜ゴムです。創業以来、タイヤ・工業用品・スポーツ用品などさまざまな商品を展開しています。2017年には有名サッカーチーム「チェルシーFC」のスポンサー契約を結んだことで大きな注目を浴びました。
国内展開主要ブランド
- アドバン(スポーツタイヤ/コンフォートタイヤ)
- ブルーアース(エコタイヤ)
- エコス(エコタイヤ)
- ジオランダー(SUV専用タイヤ)
- パラダ(ドレスアップタイヤ)
- アイスガード(スタッドレスタイヤ)
優れた組成設計技術を持つ横浜ゴムは、エコタイヤ「ブルーアース」「エコス」、スタッドレスタイヤ「アイスガード」に独自のナノブレンドゴムを用いて、相反する高いグリップ力と省燃費性の両立を図っています。
日本国内のモータースポーツへ積極的にタイヤ供給を行い、その技術フィードバックによって誕生したのがスポーツタイヤ「アドバン」シリーズです。
なかでも「アドバン ネオバ」はセミスリックタイヤ並のグリップを発揮するとしてサーキットで大人気。また、幅広い用途をカバーするオフロードタイヤ「ジオランダー」シリーズもSUVに人気です。
【タイヤメーカー人気ランキング第9位】中策ゴム
世界のタイヤ市場シェア率:2.6%
1958年に創業した中策ゴム(ZCラバー)は、ゴム靴を生産する小さな工場から、世界指折りのタイヤメーカーまで成長した中国のメーカー。中策ゴムは5種のタイヤブランドを保有し、日本では「GOODRIDE(グッドライド)」が比較的安価で性能が高いタイヤとして有名です。
国内展開主要ブランド
- SPORT RS(スポーツタイヤ)
- SA37(スポーツタイヤ)
- SA57(スポーツタイヤ)
- SA07(コンフォートタイヤ)
- RP28(エコタイヤ)
- SW618(スタッドレスタイヤ)
- SW608(スタッドレスタイヤ)
- SW658(スタッドレスタイヤ/SUV専用タイヤ)
- SW606(スタッドレスタイヤ/SUV専用タイヤ)
- SU318(SUV専用タイヤ)
- SL366(SUV専用タイヤ)
「SPORT RS」はグリップ力と耐摩耗性、タイヤ剛性に優れ、フォーミュラドリフトジャパン2020の認証タイヤとしての実績があるドリフト向けタイヤです。
そのほかにも、ヨーロッパの環境基準ECEに対応する静粛性に優れたスポーツタイヤ「SA37」や、低騒音のエコタイヤ 「RP28」、SUV向けオールシーズンタイヤ「SU318 」など、コストパフォーマンスに優れたタイヤをラインナップしています。
【タイヤメーカー人気ランキング第10位】正新
世界のタイヤ市場シェア率:2.5%
正新(チェンシン)は、1967年に自転車用タイヤ製造業として創業した台湾のメーカーです。 普通乗用車から4×4バギー、モトクロスバイク、カートなど幅広いモータースポーツにて使われています。
自動車用タイヤメーカーとしては2005年に設立されたばかりであるにもかかわらず、最新のコンピュータ設備を活用して急成長。正新では「マキシス」ブランドとして、スポーツ向けから一般用途、トラック用タイヤまで幅広くラインナップしています。
国内展開主要ブランド
- マキシスタイヤ MAシリーズ(コンフォートタイヤ)
- マキシスタイヤ VRシリーズ(スポーツタイヤ)
- マキシスタイヤ VSシリーズ(スポーツタイヤ)
- マキシスタイヤ SPシリーズ(スタッドレスタイヤ)
- マキシスタイヤ i-ECO(エコタイヤ)
レースタイヤの技術を盛り込んだスポーツタイヤ「VR-1」をはじめ、日産・三菱の純正タイヤとしても選ばれるコンフォートタイヤ「MA」シリーズや、燃費性能を重視したエコタイヤ「i-ECO」などをラインナップ。MTB用やバギー用タイヤの製造技術を活かした、オフロード競技向けタイヤも人気です。
「買ってはいけないタイヤメーカー」はある?
タイヤメーカーは世界に数多く存在しており、中国だけでも100社以上あります。もちろんそのなかには買ってはいけないメーカーも存在します。注意が必要なメーカーの特徴は「名前が聞いたことがないメーカー」と「価格が異様に安いメーカー」です。
こういった特徴があるメーカーのタイヤは「ロードノイズがひどい」「雨の日滑りやすい」「タイヤに個体差がある」「劣化が著しい」などさまざまな問題が起こりがちです。
買ってはいけないタイヤメーカーを判断するには、タイヤの信頼性の証となるISO規格や欧州ECE規則、アメリカDOT規格などの品質管理体制認証の有無と日本法人の有無を確認しましょう。
日本法人や正規代理店がないタイヤメーカーはそもそも日本での販売を想定していないため、実際に販売されているタイヤはいわゆる並行輸入品であり、日本の独自規格であるJATMAも取得されていません。各承認を得るためには多額の費用がかかり、その費用はタイヤ価格にも反映されるため、信頼できるタイヤはどうしても価格が高くなります。
価格が異様に安いタイヤは承認を得ておらず、承認を得ていないタイヤは知名度も上がりません。聞いたことがないメーカーの格安タイヤを購入する際は、まず日本法人のホームページを探し、認証に関わる記載内容をよくチェックするようにしましょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...