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フェンダーアーチモールの必要性とは?タイヤのはみ出し解消に役立つパーツ
タイヤのはみ出しを防止する「フェンダーアーチモール」
車のタイヤは、保安基準を超えてフェンダー部分からはみ出すことが許されていません。フェンダーからはみ出したタイヤは、車の周囲の人や物を傷つける恐れがあるためです。
でも、お気に入りのデザインのホイールがあり、どうしてもそれを装着したいというユーザーもいるのではないでしょうか。取り付けてみたところ、数ミリだけフェンダーからはみ出してしまい、取り付けを断念するというケースもあるはずです。
こうしたケースで役に立つのが、フェンダーアーチモール(フェンダーモール)になります。
フェンダーアーチモールとは、フェンダーのふちに取り付ける、金属や樹脂製のひも状のパーツです。
自動車メーカーでも、スポーツモデルを開発する際、ベースとなった車両に取り付けられているタイヤからサイズアップをして、はみ出しの可能性が出てくる場合には、フェンダーモールを使って、保安基準への適合を図るケースも多いです。
例えば、レクサスの2ドアクーペRC。このスポーツモデルがRCFになります。RCFではリアタイヤをノーマルのRCよりも太くするために、リアフェンダー部分にアーチモールを取り付けました。
タイヤはホイールのカスタム時には保安基準に注意!
タイヤに関する以前の保安基準では、必ずフェンダー内(前30度から後ろ50度の角度の範囲)に、タイヤホイールを収める必要がありました。しかし基準の改正により、現在はタイヤ部分に限り10mmまでのはみ出しが容認されています。
ただし、このタイヤ部分の10mmは、リムガードなどのタイヤの構造上、はみ出しがやむを得ない部分に対する措置であり、「全面的にタイヤが10mm外側に出ていい」ということではないことを理解しておきましょう。
また、この保安基準改正は、タイヤのみに認められたものです。ホイール部分に関しては、これまで通りフェンダー内に収まっている必要があります。
- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...