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「ハザード点ければ何でもアリ」「しなかったら煽られた…」”サンキューハザード=当たり前”の認識が思わぬトラブルを引き起こしてるかも?
サンキューハザードに対する警察の見解は「違法性なし」
しかし、冒頭でお話したように、サンキューハザードに関しては賛否が分かれており、『トラブル回避のためにやっている』『お礼を伝えるのはいいこと』などの肯定的な意見もあれば、『紛らわしいからやめてほしい』『間違った使い方であるため、やめるべき』といった否定的な意見も。
サンキューハザードは感謝の意を伝えることができますが、長時間点灯させてしまうと、車両トラブルや停車と間違われる可能性もあるため、否定派の意見も理解できます。
では、警察側の見解はどうかというと、筆者地元の警察署からの回答は「サンキューハザードに違法性はない」というもの。
法令で定められたものではないため、サンキューハザードの使用は特に推奨していないものの、取り締まりをすることもないとのことでした。
つまり、”慣習”になっている部分については、ドライバーの裁量に委ねられており、個々人が臨機応変に対応するもの、ということになります。
一種のマナーだが他人に強要するものではない
サンキューハザードは法令で定められたものではないため、やるもやらないも個人の自由です。しかし、サンキューハザードは”トラブルの回避”という点において一定の有用性があるといえるでしょう。
ネット上でも『多少強引な割り込みになったとしても、サンキューハザードをされたら許せる』といった意見も多く、サンキューハザードがトラブル回避に役立っていることが分かります。
とはいえ、ここまで社会全体に浸透しているがゆえに、「サンキューハザードがないことにカチンとくる人」が一定数いるのも事実。こういったところからあおり運転に発展してしまうケースも少なからず存在するのです。
サンキューハザードは一種のマナーですが、他人に強要するものではありません。そのため、感謝の気持ちを伝えたいという人がする分には、こちら側も気持ちよく受け取り、しなくても何も思わないという心構えを持つことが必要なのでしょう。
ちなみに、サンキューハザードに関する意見では、『ハザードを点灯すれば何でも許されると思っている人がいる』『無理矢理割り込んできてハザードを1回点灯する人は余計ムカつく。ハザードを点灯すれば何でもアリなの?』というものも散見されました。
逆にサンキューハザードをすれば何でも許されると思い、強引な運転をするドライバーも少なからずいるようです。
感謝の意を伝えるのはよいですが、当然ながら、サンキューハザードをすれば何でも許されるわけではありません。強引な割り込みや急な車線変更は避け、相手を”怒らせない”運転をするのも大切です。
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- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...