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サブスク限定EV「カヌー」が2022年登場!まるで近未来の宇宙船
目次
米国のベンチャー企業カヌーが開発したEV「Canoo(カヌー)」
「Canoo(カヌー)」は、アメリカのベンチャー企業「カヌー」が2019年に発表した電気自動車(EV)です。
先進的な前後対称デザイン
Canooは、Amazon傘下のZOOXが発表した自動運転タクシーのような、丸みを帯びた箱型のデザインとなっています。
フロントには半透明のボディパネルが採用され、その左右にTの字を横に倒したような形状のヘッドライトを装着。
リアのブレーキランプも、ヘッドライト同様Tを横に倒した形になっていて、前後対称のデザインが特徴です。
コンパクトながら広い室内空間を実現
Canooは全長4.4m、全幅1.8m、全高1.8mと、短めのボディサイズとなっています。
しかし、独自開発の「スケートボードプラットフォーム」によってモーターやバッテリーの配置を最適化。
フラットな床や余計な仕切りなどを抑え、広々とした室内空間を実現、7人乗車を可能にしました。
ドアの枚数は4枚で、マツダ MX-30のような観音開き式を採用。
ただし、前後ドアの間にはピラーがあるため、開口部は一般的な車と同程度となっています。
座席の横にはモジュール式の収納スペースが用意されており、組み合わせによって用途に応じたアレンジが可能です。
後部座席は、車両の側面と後ろに沿ってコの字型に配置されています。コの字型の後部座席は、もはやソファーといえる代物です。
ステアリングの形状は丸型ではなく長方形。F1をはじめとするスポーツカーに多く採用されるD型ハンドルに近いデザインをしています。奥側にはウインカーやワイパーなどを操作するレバーが配置されています。
中央のインフォテインメントシステムはユーザーが所有するスマートフォンを使用し、iOSやAndroidに対応しています。
先進的な装備とサービスを多数採用
購入はサブスク限定
2019年に登場した「Canoo」の購入方法はサブスクリプション限定。「車のサブスク」を世界で初めて導入しました。
小売店での販売ではなく、カヌー社から直接車両が提供されます。
サービスのスマホ連携も強化
専用のスマートフォンアプリで車両登録やメンテナンスなど、Canooの管理ができます。
レベル2の自動運転が可能
Canooはレベル2の自動運転に対応していて、7個のカメラ、5個のレーダー、そして12個の超音波センサーを装備しています。
さらに、CanooはEV市場において初めてステア・バイ・ワイヤーを採用した車だとカヌー社が説明しています。
ステア・バイ・ワイヤーとは、ハンドルと車輪を機械を介さず電気信号のみで接続。自由度の高いインテリアを実現できました。
Canooのスペック
パワートレイン
モーター | 永久磁石同期電動機 |
最高出力 | 300hp |
バッテリー | 80kWh |
後続可能距離 | 約403km |
ボディサイズ
全長 | 4,421mm |
全幅 | 1,898mm(サイドミラーを除く) |
全高 | 1,846mm |
ホイールベース | 2,850mm |
車両総重量 | 2,600kg |
グレードは全部で4種類
Canooには全4種類のグレードが用意されており、左上が商用仕様のデリバリー、右上がベース、左下がプレミアム、右下がアドベンチャーとなっています。
発売は2022年内後半を予定
Canooは2022年にアメリカで発売開始が予定されています。
ロサンゼルスからスタートし、その後8つの都市で販売を開始。中国での販売も検討しているようです。
米国のEVベンチャー「Canoo」とは
カヌー社は、米カリフォルニア州のロサンゼルスに本拠を置くEV(電気自動車)のスタートアップ企業で、低~中価格のセグメントをターゲットにしています。
当初、BMWの元幹部ら3名を中心に「Evelozcity」という企業名で設立されましたが、2019年3月25日に現在の「カヌー」へと変更された経緯があります。
これまでCanooのほか、「スケートカート(市販モデルではない)」や「MPDV」、「ピックアップトラック」といった車種を発売しています。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...