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電動化とは?BEV、HEV、PHEV、PHVの違い

自動車の電動化とは?

自動車の電動化は、ガソリンではなく電力を動力源にしているのが最大の特徴です。自動車の電動化が進んでいる背景としては、自動車が排出するCO2による地球温暖化が挙げられます。EUは、CO2排出量削減において目的を達成するために、フォルクスワーゲンやダイムラーなどをはじめとしたドイツの大手自動車メーカーでは今後3年間で電動駆動車種を100車種まで拡大し、代替駆動技術に大して400億ユーロを投資することを決定しました。

「電動化」の定義は明確ではない

自動車の電動化には明確な定義はないものの、大手自動車メーカーのトヨタでは、EV車に限らず、ハイブリッド電気自動車(HEV車)や、水素燃料電池自動車(FCV)など広範囲で捉えられるとしています。駆動力に一部でも電力を使っていれば電動化した自動車を指すと言えるでしょう。

内燃機関とは?

電動化した自動車に搭載されている内燃機関とはInternal Combustion Engine(インターナル・コンパッション・エンジン)、通称ICEと呼ばれており、燃料を燃やして動力を得る機関のことです。

一般的には、ガソリンを燃料として燃焼させることで自動車を稼働させます。主に採用されているのはディーゼルエンジンやガソリン直噴エンジン、ガスタービンエンジンなどです。しかし、電動化した自動車はガソリンではなく電力を燃料として稼働させるのが特徴です。また、内燃機関の代わりとして電動機とモーターコントローラーを使用したり、電気をエネルギー源としてモーターを動力源にしたりします。つまり、電動化した自動車は内燃機関を持たないことからCO2などを排出しないため、ゼロエミッション車と呼ばれています。

BEV・ピュアEV

日産エクストレイル ハイブリッド(オーテック)
日産エクストレイル ハイブリッド(オーテック)

BEV(Battery Electric Vehicle)とはバッテリー式電動輸送機器のことで、ピュアEVは100%電気自動車のことです。

BEVは電動輸送機器の一つで、内燃機関の代わりにモーターコントローラーや電動機を使用して走るのでCO2などを排出しません。BEVの動力源は二次電池パックに蓄えられた化学的エネルギーによって稼働させます。

ピュアEVは100%電気自動車という名の通り、電動機と内燃機関の両方を採用したハイブリッドと違って電動機のみを採用した電気自動車です。内燃機関を採用していないことからCO2などを排出させていないところは同じです。

外部からの充電も手軽にできますし、とても環境に優しい自動車だと言えるでしょう。ただ、エンジンを稼働させる石油よりも高価なのが今後の課題となっています。

HEV・ハイブリッド

トヨタ プリウス
トヨタ プリウス

HEV(Hybrid Electric Vehicle)はハイブリッド電気自動車のことで、BEVやピュアEVと違って電動機と内燃機関の両方を採用しているのが特徴です。これにより、エンジンと電力によってよりパワフルな走行ができます。

現在市販されているハイブリッドシステムには、パラレル方式とスプリット方式があります。

パラレル方式とは、車輪の駆動にエンジンとモーターの両方を使用する方式です。発進・加速などパワーを必要とする際に、モーターがエンジンをサポートします。

スプリット式の代表は、トヨタ式とも呼ばれる「THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)」です。プリウスやアクアは、このシステムを採用しています。強力なモーターを用いてエンジンの出力を自動制御で切り替えながら走行し、同時に充電も行います。自動車業界では「ストロング・ハイブリッド」と呼ばれています。

 「ストロング・ハイブリッド」対して、「マイルド・ハイブリッド」呼ばれているものがあります。マイルド・ハイブリッドの主な動力源はエンジンで、それを小型バッテリーとモーターがサポートします。減速時は、バッテリーへの充電も行います。モーターとバッテリーいうシンプルな構造で、燃費の向上が期待できます。日産のセレナなどは、このシステムを採用しています。

PHEV・PHV

トヨタ プリウス PHV
トヨタ プリウス PHV
三菱 アウトランダーPHEV
三菱 アウトランダーPHEV

プラグインハイブリッドカー (Plug-in Hybrid car) は、コンセントから直接バッテリーに充電できるハイブリッド自動車です。メーカーによって表記が異なり、トヨタなどは「PHV (Plug-in Hybrid Vehicle)」、三菱などは「PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)」と表記しています。プリウスPHV(トヨタ)やアウトランダーPHEV(三菱)などが、プラグインハイブリッドカーです。

プラグインハイブリッドカーとその他のハイブリッドカーとの違いは、直接充電できるかどうかです。ガソリンよりも電気代のほうが圧倒的に安く、エンジンとの併用によってエンジンのみの自動車と同等のスピードで走行できることが特徴です。

ただし、バッテリーで走行できる距離が短く、充電時間も長いので今まで内燃機関の自動車で走行していた人は注意しましょう。

メーカーによって表現がさまざま

初代プリウスに採用したTHSの進化版「THS2」を幅広い車種に搭載する、ハイブリッドの老舗とも言えるトヨタ、セレナ・ノートの「e-POWER」で業界を席巻する日産、新型インサイトのスポーツハイブリッドシステム「i-MMD」に自信を見せるホンダなど、代表的なメーカーだけ見てもハイブリッドシステムの内容や特徴は大きく異なります。燃費はもちろんのこと、加速性能や乗り心地など、それぞれの特性を把握した上で選ぶ必要があります。

この記事の執筆者
MOBY編集部 第2グループ

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