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EVのバッテリー、ぶっちゃけ寿命や価格ってどれぐらい?ディーラー担当者を直撃!
目次
EVはガソリン車に比べてコスパがいい?
世界各国で着実に廃止されつつあるガソリン車。日本でも“2035年までに新車販売の割合が電気自動車100%”という目標が発表されています。世界的な流れに乗って、日本でもガソリン車廃止の動きを国として進めているのです。
カナダやアメリカは日本と同様、2035年までに廃止。イギリスやオランダなどのヨーロッパ諸国は2030年までに廃止すると宣言しています。
ガソリン車の廃止後、台頭するのは電気自動車でしょう。充電装置でバッテリーに電気を蓄え、モーターを動かして車輪を駆動させます。ガソリンを使用しないため、走行中に二酸化炭素を排出することもありません。
環境に優しいのはもちろん、コストパフォーマンスが良いところも魅力の1つです。年々高騰する石油価格によりガソリン代も高価になっていますが、電気代はガソリンに比べて比較的安価で済みます。深夜に充電するとさらに安くなることもあるため、コストダウンの工夫も可能です。
また、自動車税や重量税に対してエコカー減税などの「上乗せ優遇措置」もあり、維持費もガソリン車に比べて安く済みます。
EVのバッテリー交換費用が問題視されている
さまざまなメリットがあるEVですが、問題点も指摘されています。完全に電気で動いているため、充電やバッテリーが命綱。
しかし、充電スタンドの場所や個数が限られているため、思うように充電ができず、充電切れを起こす可能性もあります。また充電時間も長いため、うっかり充電を忘れると急いで外出したいときにすぐに出発できないなどのデメリットも。
中でも特に問題視されているのが、駆動用バッテリーの交換費用です。バッテリーは充放電を繰り返すことで劣化して、徐々に蓄電できる容量も自然に減少。段々充電切れになるのが早くなるため、新車のような使い勝手を維持するためには、スマホなどと同様に新品のバッテリーに交換しなければなりません。
しかし、EVに搭載されているバッテリーに使われているのは「リチウムイオン電池」です。これは、電池の中で最もエネルギー密度が高いと言われています。
エネルギー密度が高ければ高いほど電力を蓄えることができるのですが、性能の分だけ値段も高くなる傾向に。長く乗っていればバッテリーの劣化は防げないため、高額な交換費用がかかることが懸念されています。
- 執筆者プロフィール
- 小高皐月
- 1979年生まれ。会社員を経て、知人の縁で編集プロダクションに就職。子育ての経験を活かして様々な記事を担当していたが、取材をきっかけにドルオタ化。クルマを走らせながら一人でカラオケするのが大好きで、歴...