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家庭用のコンセントで電気自動車をホントに充電できる?ディーラーマンお勧めは?

自宅のコンセントで十分に充電できるの?

@umaruchan4678/stock.adobe.com

おそらく、BEVの充電でお世話になる機会が多くなるのは、コンセント式の簡易的な充電器でしょう。簡素な構造で導入コストが安く、自宅に充電設備を設置するならコンセント形式が身近な充電方法となります。
しかし、コンセント式の充電器で、時間をかけずに十分かつ安全な充電は可能なのでしょうか。

結論から述べると、コンセントからだと時間はかかりますが、十分かつ安全な充電ができます。

コンセント式には100Vもしくは200Vの電圧仕様が用意されているケースが多いです。およそ80kmの走行距離を可能とするには、100Vなら約8時間、200Vなら約4時間かかる仕組みです。

トヨタの新型BEV・ bZ4X

SUVタイプのBEV「bZ4X」を市販化し、プリウスPHVなど充電が可能な車種を扱っているトヨタの某ディーラー系列の営業スタッフは次のように語ります。

「コンセント式は、設置費用が安く抑えられる分、充電に時間が必要です。もし、今設置するなら200V仕様がマストだと思います。

毎日の通勤や近所のお買い物で使うなら一晩で充電を回復させたいでしょうから、就寝時間など、車を使わないタイミングを活用してもらえるとよいかと思います。」

家庭用であっても、電圧の大きい200V仕様がおすすめとのこと。ただし、その際は契約している電力会社のアンペア数を確認して、日常生活とBEVの充電を両立できるようブレーカーの容量を確保するのが望ましいそうです。

コンセント式充電器を上手に使うコツ

また、安全に自宅に設置したコンセントでBEVを充電するなら、上記以外にも以下のポイントに注意するとよいでしょう。

  • 漏電遮断器が付いた「分岐ブレーカー」を使う
  • アンペア数以上に対応できるよう配線を太くする
  • コンセントには「アース接続」を施しておく

BEVの開発が進み、フル充電状態で1回あたり400km以上の航続距離を実現できるようになりました。

しかし、ロングドライブなどでBEVを使い倒したいなら、自宅の充電環境だけでなく外出先の急速充電器などと組み合わせると、安心かつ快適にドライブを楽しめます。

充電が空となって走れない状態にならないよう、急速充電器が設置されている場所を確認しておくと安心です。車の周辺気温が低いと余分な電力を使ってしまう可能性もありますので、現地の天気予報などもチェックしておきましょう。

今後益々、身近な存在となるBEVのもつ性能を生かし切るなら、充電器の使い方・活用方法を身に着けておくと安心です。ぜひ、BEVで快適なドライブを実現してみてくださいね。

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執筆者プロフィール
長谷川 優人
長谷川 優人
1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。

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