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キャンバー角とは?ポジティブとネガティブの違いから調整方法まで
キャンバー角とは?
キャンバー角とはアライメント(タイヤ・ホイールが車体に対して取り付けられる角度)のうちの一つです。
そのほかにはボディに上から見たときの進行方向に対するタイヤの向きである「トー」、車を横から見たときのサスペンション角度の「キャスター」というものがあります。
キャンバー角には車を正面から見たときに、タイヤ上部が外側に傾く(逆八の字)ことをポジティブキャンバー(+キャンバー)、内側に傾く(八の字)をネガティブキャンバー(-キャンバー)があります。
現代ではタイヤの接地面を常に活かし切ることを狙ってキャンバーを付けないのが主流でしたが、旋回時には遠心力で車体がロール(左右に傾く)するのに伴いタイヤの外側から磨耗して行く傾向が出るのです。
キャンバーの設定はサスペンションの挙動と組み合わせて考えられることが多いようです。
ポジティブキャンバーとネガティブキャンバーの違い
ポジティブキャンバー(+キャンバー)とは?
ネガティブキャンバーよりもポジティブキャンバーの方が好きです pic.twitter.com/Qy2APSYhlK— 幽 (@yuu_san0506) 2015年6月11日
ポジティブキャンバーは、前述したように、タイヤが逆八の字になる状態のことです。
かつてステアリングの重さを軽減することが目的のためにポジティブキャンバーにしていたこともあったようです。今では、パワーステアリング機構のある車の登場によってポジティブキャンバーにすることは滅多にないようです。
また、車への荷重が大きくなるとサスペンションがたわむ影響でネガティブキャンバーになるので、前もってポジティブキャンバーにしておくこともあるようです。
ネガティブキャンバー(-キャンバー)とは?
繰り返しになりますが、ネガティブキャンバーは、八の字にタイヤを傾けることです。
メリットは、コーナリング性能の向上です。旋回する際に遠心力で車体が傾いたときに、地面に対してのグリップが効くようになります。デメリットとしては、ネガティブに傾けすぎるとタイヤの内側が偏磨耗してしまいます。
また、カーブが多い山道などを頻繁に走行する場合などはタイヤの外側が偏磨耗するので、あらかじめネガティブに設定することもあるようです。普通に一般道を走行する場合などはそこまで気にする必要はないかもしれません。
鬼キャンと呼ばれるカスタムがありますが、一般的には八の字に極端に傾けることを言うようです。鬼キャンの由来は「鬼のようにキャンバー角を傾ける」ことにあります。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...