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ブラックアイスバーンとは?雪がなくても要注意!通常のアイスバーンより危険な理由
一般的に路面の凍結によるスリップ事故は、タイヤチェーンやスタッドレスタイヤなどを装着して、しっかり対策を取っておけば防ぐことができます。
しかし、雪がふらない地域ほど、通常のアイスバーン(路面凍結)とは異なる「ブラックアイスバーン」には注意が必要です。
この記事では、ブラックアイスバーンの意味や注意点、対策方法等を解説します。
アイスバーン(路面凍結)の意味や運転のコツ|スタッドレスで本当に安全なのか?
目次
ブラックアイスバーンとは?意味と危険性
通常のアイスバーンとは、積雪した路面が凍った状態、いわゆる路面凍結のことです。それに対しブラックアイスバーンは、路面に薄い氷の膜が張った状態であり、一見するとアスファルトが黒く濡れているだけのようにも見えます。
この黒く濡れたように見える様子が、“ブラック”アイスバーンの名の由来であり、ブラックアイスバーンが危険だと言われる所以でもあるのです。
濡れているだけにも見えるので気付かず事故に…
通常のアイスバーンには雪が積もっており、凍っていることも明らかなので、ドライバーも注意を払って運転することができます。
しかし、上の画像のように、路面が光っていて濡れているか凍っているか分からない場合は要注意!
一見するとブラックアイスバーンは凍っているようには見えず、ドライバーも気付かずにスリップ事故を起こす可能性が高まってしまいます。
これがブラックアイスバーンが通常のアイスバーンより危険と言われている理由です。
ブラックアイスバーンではどのくらい止まれないの?
JAFが公開している動画では、ウェット路面、圧雪路面、アイスバーン、ブラックアイスバーンで実際にどのくらい車が止まれないかを検証しています。(ブラックアイスバーン上でのブレーキングの様子は3:00~あたりから見ることができます)
検証結果は、ブレーキをかけてから車が止まるまでの平均距離は以下のようになりました。
- ウエット路面:11.0m
- 圧雪路面:20.2m
- アイスバーン:84.1m
- ブラックアイスバーン:69.5m
これを実際の走行シーンで想像してみると、路面が濡れているだけだと思って信号の10m手前からブレーキをかけても、ブラックアイスバーンだった場合は交差点を通り過ぎてしまうことになります。
路面状況を見極める、見分けがつかない場合は細心の注意を払い運転する必要があります。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...