MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

MOBY[モビー] > カーライフ > 役立つ情報 > ATF交換は必要ない?自分で出来る?適切な交換時期や方法、費用まで
役立つ情報

更新

ATF交換は必要ない?自分で出来る?適切な交換時期や方法、費用まで

ATFとは

オートマエンジンのトランスミッション
©dreamnikon/stock.adobe.com

ATFとは、オートマチック・トランスミッションに入っているオイルの一種を指します。
ATFはAutomatic transmission fluid(オートマチック・トランスミッション・フルード)の略語で、日本語では自動変速機油と呼ばれています。

車のミッションは大きく分類すると、MT(マニュアル・トランスミッション)、AT(オートマチック・トランスミッション)、CVT(無段階変速)の3種類がありますが、このAT(オートマチック・トランスミッション)用に作られたオイルがATFということになります。

オートマチック・トランスミッションの中には、大きく分けて3つの機構で構成されています。

・トルクコンバーターと呼ばれるATFの働きでエンジン出力を駆動系に伝える機構
・プラネタリーギアと呼ばれるATFの潤滑作用を受けギアチェンジをする機構
・コントロールバルブと呼ばれるATFが動作油として油圧制御する自動変速機構

したがってATFには、クラッチ部が動く時に発生する変速ショックを軽減し、スムーズにギアが変わるように手助けをする役割があるわけですが、AT内部でさまざまな役割を担うATFは、オイル類の中でも非常に多く使用するため容量も多く、一般的な日本車でエンジンオイル容量の2倍以上ある場合が多くあります。

例えば、マツダCX-3(6段AT車)では、7.8Lから8.0Lといった具合で、エンジンオイルが4Lほどと考えれば、ほぼ倍といっていい量が使用されています。

ATFの成分は、AT車の性能の持ち出しを引き出すために、さまざまな混合物が含まれています。
例えば、洗浄剤・分散剤・防錆剤・消泡剤・高温増粘剤・抗酸化化合物・界面活性剤・耐摩耗性添加剤・低温流量改善剤・ガスケット保護材・その他に石油系染料などが挙げられます。

車種によって推奨されているATFの規格が存在するため、不適切なATFを使用した場合、トランスミッションの不調などを引き起こし、大きな故障につながる恐れがありますので、細心の注意を払う必要があります(適合については後ほど具体例を挙げ説明しますが、自身で確認するには非常に難しいものとなります)。

最新「CX-3」中古車情報
本日の在庫数 1123台
平均価格 164万円
本体価格 79~318万円

ATFは交換が必要ない?ATFの交換時期

車両メンテナンスをする整備士
©Have a nice day/stock.adobe.com

ATFを含めた各種オイルは長期間使っていると劣化してしまうことは否定できません。

使用環境や方法、個体差によりその劣化具合は異なりますが、ATFが劣化すると色は黒く変色し、「燃費の悪化」「加速が悪くなる」「変速ショックが大きくなる」等の症状が現れます。

したがって、機械を保護しその性能を維持するためには、適宜交換を行い、ATFはその時の作業に細心の注意が必要になるということになります。

ATFを交換すると壊れるといった話は、ATFの適合を間違っている可能性もしくはATの機構自体が劣化していたり不具合を抱えていたりする可能性も考えられるため、もし気になるのであればしっかりした調査確認を行うべき項目であるといいかえられます。

ATF交換について各車メーカーは下記のように言及しています。

トヨタ
厳しい使用(悪路走行など)の場合:100,000kmごと

ホンダ
・AT車
標準的な使用の場合:初回は80,000kmで2回目以降は60,000kmごと
厳しい使用の場合:60,000kmごと

・CVT車:40,000kmごと

・MT車:80,000kmごと

日産
40,000kmごと

マツダ
必要とする車種と必要としない車種がある

ダイハツ
100,000kmごと

スバル
40,000kmごと

メーカーや車種によって交換目安が違いますので相談の上、適切な交換時期にATFの交換をしたほうがよいといえるでしょう。

ATFの交換は自分(DIY)で出来る?

車の下に潜って車両整備をする女性
©auremar/stock.adobe.com

ATFの交換は、DIYするには不向きな作業になります。
ハッキリいえば、正しく深い知識がないと適合オイルを調べることも難しく、ディーラーや量販店、ガソリンスタンドなどにあるATF交換用の機械を使ったほうが圧倒的に短時間で終わることに加えて、自身で行う場合は繰り返し同じ作業をする必要があるからです。

というのも、ATFの交換作業自体が何度もオイルの入れ替えを行い、古いオイルと新しいオイルの割合を増やしていく交換方法なので、大量のオイルを使用します(廃油も大量に発生します)。

先ほど例に出したCX-3のオイル量で説明すると、7.8Lのうち5Lくらいを上抜きや、下抜きで抜いたとして、抜いた分新しいオイルを入れるアイドリングをしてAT内のオイルを循環させるという作業を数回繰り返し行い、例えば4回実施したとすると、約20Lのオイルを使用します。
ということは約20Lの廃油処理も考えなければいけません。

20Lを身近なもので例えると、2Lのペットボトル10本分とか、灯油の赤いポリタンク1本分とおよそ同じ量になる油の処分をしなければならなくなるわけです。

ATFチェンジャーという機械があれば、ATFを抜きながら足せるのでオイルを入れたり抜いたりして繰り返し同じ作業をする必要もなく、使用する量も少なく済み丁寧に交換しても10L前後やればオイルの抜き替えが終わります。

また、ゴミが混入しない状況で作業しなければならないという条件もあり、素人が機械なしでやるには、非常に面倒な作業となります。

そもそも、自分の車に適合したオイルを調べる時点で、しっかりとした知識や動作原理を理解していないと、エンジンオイルのように簡単に交換できる類ではありません。

ATFの交換費用

保険の商談をするビジネスマン
©Freedomz/stock.adobe.com

ATFの交換費用は、作業料金と新しいATFの費用を合わせて8,000円~30,000円ほどが相場です。

ATFの価格帯には広い幅があり、純正品だと5,000円前後から購入できるものもありますが、社外品もあり、種類や特性の幅が広くラインナップされています。

ATFの選び方

ATFは価格重視で選ぶのではなく、愛車に適合する特性をもったATFを購入する必要があります(適合する中で安いものを選ぶという意味では問題ありませんが、適合を間違うと直接の故障原因にもなりますので、ディーラーなどで相談するのが最も保証の効く方法といえます)。

というのも、一般的にATFの規格はいくつかあり、代表例がGM社のDEXRONや、FORD社のMERCON、国内市場ではJASO「M315-1A」という3つの規格があります。

細かく分類していくときりがないので説明を割愛しますが、同一の自動車メーカー内で複数種類があったり、そもそも車用でなく航空機用のものを使ったり、オリジナルブレンドでなければならないモデルのものやミッションオイルを使用するモデルなどの例外もあるためです。

ATではなくCVTでも似たような例があり、日産のエクストロイドCVTは専用のトラクションフルードが使用されているため、他のCVTF(CVT用に作られたオイル)がNGであったり、スズキダイハツの乾式複合ベルト式CVTではCVTFではなくギアオイルを使用したりするといったものもあります。

最良はディーラーでの交換がベスト

このようにATFやCVTFの交換は、他のオイル類と比較しても必要となる事前の知識レベルが大きく異なり、ATFやCVTFにはそれらに精通した知識が必要になります。

結果として取り扱うオイルに、大きな価格差と特徴の振れ幅があり、これが要因で交換にかかる費用も車種によっては大きく異なることとなります。

つまり、メーカー指定のATFを利用することがATF交換時の思わぬトラブルを最小限にすることが出来るといえるでしょう。

ATF交換をして、車のもつ性能を維持しよう

道路に置かれた三角表示板
©Naypong Studio/stock.adobe.com

オイル関連の作業は、車のもっている性能を引き上げる作業ではなく、車がもっている性能を100%に近づけるためのメンテナンスです。

したがって、新車の時は燃費が良くキビキビ走っていたものが、ATFの劣化が車にとっての負荷にしかなっておらず、加速が悪くなり燃費も悪くなってしまうというケースは十分に考えられます。

各メーカーとも推奨する交換タイミングがあり、定期点検の時でもよいので、一度相談してみてはいかがでしょうか。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
すべての画像を見る (5枚)

画像ギャラリー

コメント

利用規約

関連する記事