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ATF交換は必要ない?自分で出来る?適切な交換時期や方法、費用まで
ATFとは
ATFとは、オートマチック・トランスミッションに入っているオイルの一種を指します。
ATFはAutomatic transmission fluid(オートマチック・トランスミッション・フルード)の略語で、日本語では自動変速機油と呼ばれています。
車のミッションは大きく分類すると、MT(マニュアル・トランスミッション)、AT(オートマチック・トランスミッション)、CVT(無段階変速)の3種類がありますが、このAT(オートマチック・トランスミッション)用に作られたオイルがATFということになります。
オートマチック・トランスミッションの中には、大きく分けて3つの機構で構成されています。
・トルクコンバーターと呼ばれるATFの働きでエンジン出力を駆動系に伝える機構
・プラネタリーギアと呼ばれるATFの潤滑作用を受けギアチェンジをする機構
・コントロールバルブと呼ばれるATFが動作油として油圧制御する自動変速機構
したがってATFには、クラッチ部が動く時に発生する変速ショックを軽減し、スムーズにギアが変わるように手助けをする役割があるわけですが、AT内部でさまざまな役割を担うATFは、オイル類の中でも非常に多く使用するため容量も多く、一般的な日本車でエンジンオイル容量の2倍以上ある場合が多くあります。
例えば、マツダCX-3(6段AT車)では、7.8Lから8.0Lといった具合で、エンジンオイルが4Lほどと考えれば、ほぼ倍といっていい量が使用されています。
ATFの成分は、AT車の性能の持ち出しを引き出すために、さまざまな混合物が含まれています。
例えば、洗浄剤・分散剤・防錆剤・消泡剤・高温増粘剤・抗酸化化合物・界面活性剤・耐摩耗性添加剤・低温流量改善剤・ガスケット保護材・その他に石油系染料などが挙げられます。
車種によって推奨されているATFの規格が存在するため、不適切なATFを使用した場合、トランスミッションの不調などを引き起こし、大きな故障につながる恐れがありますので、細心の注意を払う必要があります(適合については後ほど具体例を挙げ説明しますが、自身で確認するには非常に難しいものとなります)。
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ATFは交換が必要ない?ATFの交換時期
ATFを含めた各種オイルは長期間使っていると劣化してしまうことは否定できません。
使用環境や方法、個体差によりその劣化具合は異なりますが、ATFが劣化すると色は黒く変色し、「燃費の悪化」「加速が悪くなる」「変速ショックが大きくなる」等の症状が現れます。
したがって、機械を保護しその性能を維持するためには、適宜交換を行い、ATFはその時の作業に細心の注意が必要になるということになります。
ATFを交換すると壊れるといった話は、ATFの適合を間違っている可能性もしくはATの機構自体が劣化していたり不具合を抱えていたりする可能性も考えられるため、もし気になるのであればしっかりした調査確認を行うべき項目であるといいかえられます。
ATF交換について各車メーカーは下記のように言及しています。
■トヨタ
厳しい使用(悪路走行など)の場合:100,000kmごと
■ホンダ
・AT車
標準的な使用の場合:初回は80,000kmで2回目以降は60,000kmごと
厳しい使用の場合:60,000kmごと
・CVT車:40,000kmごと
・MT車:80,000kmごと
■日産
40,000kmごと
■マツダ
必要とする車種と必要としない車種がある
■ダイハツ
100,000kmごと
■スバル
40,000kmごと
メーカーや車種によって交換目安が違いますので相談の上、適切な交換時期にATFの交換をしたほうがよいといえるでしょう。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...