更新
ハザードランプのケース別意味&使い方7選|サンキューハザードは日本だけ?
目次
お礼のハザードランプ(サンキューハザード)
合流や車線変更の際、道を譲ってくれたドライバーに対して感謝を示すという意味で、ハザードランプを点滅させることがあります。これは「サンキューハザード(ありがとうハザードとも)」と呼ばれ、一部のドライバー間では挨拶として使用されています。
サンキューハザードはトラックドライバーの方が発端と言われています。
しかしながら、このハザードランプの使用方法は本来想定されているものとは異なっている上に、地域や状況によっては違った意味(煽り目的など)で使われることもあるようです。
実際に、関東から北ではサンキューハザードが多く、逆に四国の方ではあまり見かけないという情報もあります。
初めて行く土地では無闇にハザードランプを点滅させず、挨拶には会釈や手を使うようにした方がよいかもしれません。
サンキューハザードは日本だけ?
2016年、海外の自動車情報サイト「7TUNE.com」のFacebookページへの投稿が話題となりました。
普段、こちらのFacebookページの投稿では、だいたい100シェアされれば多い方ですが、こちらの投稿「How japanese drivers say thanks!(日本人ドライバーの御礼の言い方)」は即日2000シェアされ、瞬く間に拡散されました。
Facebookのコメント一部抜粋
- 「これはすばらしいアイデアだ。明日から僕もやってみるよ。」
- 「日本人の素晴らしいマナーね。」
- 「オーストラリアではこんなの見たことないわ。」
- 「アメリカ人も見習うべきだよ。」
- 「日本人のこういう振る舞いでいつも驚かせてくれるところは本当にクールだ。」
- 「彼らは、私たちと違って、人間らしい振る舞いををしている。」
サンキューハザードの文化は日本だけではなく、インドや香港、ハンガリーなどの一部の地域では習慣として行われているようです。facebook上のコメントでも「私もやってるよ」という外国の方が複数いらっしゃいました。
サンキューハザードを教習所では教えないのはなぜ?
日本人が良く使う「サンキューハザード」ですが、教習所では教えていません。
なぜかというと、サンキューハザードはハザードランプの本来の使い方ではなく、本来ハザードランプは周囲の車に渋滞の最後尾で「急停車」や、トラブルなどの「緊急事態」を知らせる意味だから。使うことで後続車が勘違いし、事故を招く可能性があるからです。
スピードが出ていたり、車が密集しているときなどはサンキューハザードは避けるようにしましょう。できる場合は会釈や手のジェスチャーでお礼をするとよいでしょう。
その他のドライバー間のコミュニケーションに関連する記事はこちら
低速走行時のハザードランプ
荒天や積雪等が原因で、制限速度を大幅に下回る速度で走行しなければならない場合や、除雪車や道路維持作業車等が低速走行する場合に、周囲のドライバーに対して注意を促す目的でハザードランプを点滅させることがあります。
濃霧発生時のハザードランプ
前方の視界が塞がれてしまうような濃霧発生時には、ヘッドランプやフォグランプ等と合わせて、ハザードランプも点滅させる場合があります。ハザードランプを点滅させて、周囲の歩行者やドライバーに自車の存在を知らせることで、事故を未然に防ぐことができるのです。
【まとめ】危険を知らせるためのハザードランプ。かえって危険を招かないように注意
ハザードランプの本来の使い方は、危険や注意を促すために点灯すること。使う場面が指定されているというよりも、自分が「危険を周囲に知らせたい」と判断することが大切といえます。
スピードが出ていたり、車が密集しているときなど、ハザードランプを使うことでかえって危険や誤解を招くような場合は、乱用しすぎないように注意しましょう。
サンキューハザードは気持ちのよいマナーですが、会釈や手のジェスチャーでのお礼でもじゅうぶんです。
自動車のランプに関連する記事はこちら
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...