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フットブレーキとエンジンブレーキの違いとは?仕組みや正しい使い方を解説
目次
フットブレーキとエンジンブレーキの上手な使い方
ブレーキに負担がかかりやすい場面ではエンジンブレーキを使う
ブレーキパッドやブレーキフルードに熱が伝わりやすいような場面、つまり頻繁にフットブレーキを使わなければならないような場面では、フットブレーキにエンジンブレーキを組み合わせることが理想的です。
下り道で速度が出やすいかつ道幅が狭くエスケープゾーンがないような道路でのオーバースピードは命取りで、フットブレーキの使用頻度は高くなります。ブレーキ周りが強化されていれば問題ありませんが、そうでなければエンジンブレーキを組み合わせましょう。
後続車に「止まる」意思を伝えるべき場面ではフットブレーキを使う
エンジンブレーキの使用はブレーキパッドの消耗を抑えられるという点では車に優しいといえますが、ブレーキランプを点灯させずに減速するため、後続車にその意図が伝わりにくい可能性があります。
交差点付近や急に止まらなければならないときは、フットブレーキを踏んでブレーキランプを点灯させ、後続車に「止まります」「減速します」の意思を伝えましょう。
ブレーキにキツそうな道では速度を抑えて走る
先ほど紹介したようなブレーキにキツい道路を走るときには、速度が出てからブレーキをかけるよりも、最初から速度を抑えて降り始めるほうが安全です。
低いギア比を組み合わせれば低速でエンジンブレーキをかけながら走行できるので、安全かつブレーキにも優しく道を下れます。
【おまけ】大型車に搭載される排気ブレーキとは?
トラックなどは乗用車に比べて非常に重く、その分ブレーキにはより大きな負担がかかります。
走行時の車の持つエネルギーは重量に比例するので、例えば重さ8トンのトラックは1トンの乗用車より8倍のエネルギーを持っており、同じだけ減速するには乗用車の8倍エネルギーが必要となります。
トラックでもエンジンブレーキを活用できますが、エンジンブレーキよりもさらに高い効果を持つものが排気ブレーキです。
エンジンからマフラーをつなぐ排気管内に設けられたシャッターを閉じることで、エンジンに排気を逆流させ、エンジン内の排気圧力を高めることでエンジンの摩擦を増やし、減速させます。
速度の出し過ぎには要注意!
自動車は重量1トン以上もある超重量物です。そんな重たいものをフットブレーキを踏むだけで停止させられるわけですから、ブレーキの重要性がよくわかります。
しかしペーパーロック現象やフェード現象のように一定の熱量を超えると本来の性能を発揮できなくなりますので、エンジンブレーキも積極的に活用するべきです。
ブレーキにきつそうな道を走る際にはエンジンブレーキを補助的に使うのはもちろんのこと、そもそも速度を十分に抑えて運転しましょう。
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