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【車のブレーキから異音が聞こえたら】原因と鳴きを止める対策方法

ブレーキが効くメカニズムについて

AT車 ブレーキペダル
©shutterstock / NorGal

ブレーキの鳴きについて説明する前に、ブレーキはどのようなメカニズムで働いているのか説明します。

ブレーキシステムには、「ディスクブレーキ」と「ドラムブレーキ」の2つが存在しますが、双方とも、タイヤの回転を、摩擦材を使って押さえつけ、制動力を生じさせています。

ディスクブレーキ

ディスクブレーキ ブレーキパッド

ディスクブレーキは、タイヤを取り付けている「ハブ」という部品に、ディスクローターという金属部品が一緒に取り付けられ、そのディスクローターをブレーキパッドという摩擦材で押さえつけることで、連動するタイヤの回転力が落ちる仕組みになっています。

ブレーキパッドを支えるブレーキキャリパーという部品は、タイヤの外側から見えるため、ディスクブレーキか否かが判別し易いでしょう。ディスクローターは外部に晒されるため、錆びやすい反面、摩擦による熱を放出しやすい構造となっています。

ディスクブレーキ・ブレーキパッドの交換や工賃などの詳細はこちらの記事をご覧ください。

ドラムブレーキ

ドラムブレーキ
©Shutterstock.com/ Etaphop photo

ディスクと同じように、ハブに取り付けられた、タイヤの回転と連動するブレーキドラムの内側から、ライニング(ブレーキシュー)という摩擦材を押し付けることで、タイヤの回転力が落ちる仕組みになっています。

制動力に関してはディスクブレーキと変わらない性能を発揮します。しかしブレーキドラムは密閉されているため、錆の原因となる水が入りにくい反面、摩擦による熱が放出しにくい構造となっています。

ディスクブレーキとドラムブレーキの違い

ブレーキの種類として、ディスクブレーキとドラムブレーキの2つを解説しました。現在主流なのはディスクブレーキで、安全性も優れています。こちらの記事ではこの2種類のブレーキを細かく比較してお伝えしています。

ブレーキから聞こえる異音の正体は?

疑問 ポイント

正常なブレーキであれば、「スー・・・」という、静かな摩擦音が聞こえる程度ですが、「ゴォー・・・」や「キィィィィ」といった、通常鳴らない異音が生じることがあります。

甲高い不快音であれば、ブレーキを踏む度に気になるでしょうし、通常鳴らない音が鳴るとなると、最悪ブレーキの効きに問題があるのではないかと不安になりますよね。

こうした異音が発生するということは、先述のブレーキ構造における、ブレーキパッドとディスクローター、もしくはライニングとブレーキドラムの接触に何らかの異常があることを意味します。

ブレーキ鳴きが発生する原因とは?

車 音
©Shutterstock.com/ grmarc

ブレーキパッドの摩耗

ブレーキパッドは、身を削って摩擦を生じさせるのですから、当然残量は減っていきます。残量が減ると、パッドウェアインジケーターという部品がディスクローターに触れ、「キィィィィ」という甲高い音が生じます。これは構造に問題があるのではなく、予め設定されたお知らせ機能のようなものです。

新品時は厚さ10mm程度で、交換時期は3mm以下1mm以上が適切ですが、これを下回ると、異音どころでなく、ブレーキの効きに問題が生じてくるので注意してください。

ドラムブレーキにおけるライニング(ブレーキシュー)には、パッドウェアインジケーターのようなお知らせ機能がないため、音が鳴ることはありません。そのため、走行距離が5万kmを超えた辺りで、業者にチェックして貰うことをおすすめします。

パッドとローターの摩擦面の振動

ブレーキパッドの残量が十分な場合でも異音が生じるケースです。

回転しているローターと静止しているパッドが接触するため、そこには振動が発生します。振動を吸収する特性を持つローターもしくはパッドの摩擦面に問題がある場合、振動は周辺にあるキャリパーやサスペンションに伝わり、共振を起こし、振動が音となって増幅するのです。

この振動の周波数によっては、不快に感じるような「キィィィィ」という音となります。

ローターの摩擦面の問題

ディスクローターは金属製であり、ブレーキドラムと違って外部に晒されているため、車を長時間放置すると錆びてしまいます。

ローターが錆びた状態でブレーキを踏むと、「コー」という擦れた感じの音が鳴ります。また、古いパッドを使用していると、摩擦材がローターの表面に溶着するケースもあります。このケースは、共振を起こす原因となります。

原因別のブレーキの鳴き止め方法

ブレーキ 修理
©Shutterstock.com/ Nejron Photo

ブレーキパッドの摩耗

ブレーキパッドは、残量が1mm以下になると、ブレーキの効きに影響を与える危険な状態なので、早期交換を心がけましょう。

ブレーキ鳴きを止めるというよりは、ウェアインジケーターからの緊急信号をしっかり察知し、ブレーキを安全な状態にするということですね。

パッドとローターの摩擦面の振動

振動による鳴きを抑えるためには、パッドとローターの振動の周波数を少なくする必要があります。

ただし、このケースの場合は、パッドが摩耗したときと同じ要領で、パッド交換や手入れは自分で行わないようにしてください。具体的な原因の特定は素人には困難であり、間違った対処をすると、かえってブレーキの制動力に悪影響を与える可能性も考えられます。

業者に不具合問診を行ってもらい、確実に原因の特定をして貰うことが適切な対応です。DIYで可能な範囲としては、パッドの裏面に、鳴き止め専用のグリスを塗って、異音の原因となる振動を制御するだけに留めておきましょう。

キタコ(KITACO) ブレーキディスクパッドグリス

ブレーキ用 グリス
出典:https://www.amazon.co.jp/

ブレーキパッド用の鳴き防止剤として人気の高い商品です。安価の使い捨てタイプで、1つ使用すれば1台分のブレーキパッドに使用できる量となっています。

ローターの摩擦面の問題

ローターの錆は、車を走らせた状態でブレーキパッドを効かせると、摩擦で落ちていきます。ローターが錆びたら、車を走行させるだけで対策となります。

ローターの摩擦面の摩擦材の溶着などの表面の荒れは、表面研磨を行うことが対策となりますが、他の部品を傷つける恐れがあるため、不具合問診込みで業者に依頼した方が懸命です。

仮に問診の結果、ローターの交換で済むような場合には、DIYでローターを交換することは可能です。

ブレーキローター交換方法

ブレーキ鳴きで訴訟沙汰に?

刑事処分 裁判

ちょっとした余談ですが、ブレーキ鳴きが訴訟に発展したことがあります。

京都市のバスの男性運転手が、ブレーキ鳴きが起こるバスを運転することに恐怖を感じるとして、異音の出る車両を運転させないことを、市に提訴したのです。市の交通局の言い分は、「整備・点検の上でブレーキに不備がないなら、制動力に問題はない」というものでした。

実際の制動力はさておき、それだけ異音が気になる人もいるということです。

ブレーキから異音が聞こえたらすぐに点検を!

点検

ブレーキの種類や、様々な原因によって起こるブレーキ鳴きと対策について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

ブレーキ鳴きには、単に音が不快なだけのものや、ブレーキの危険を知らせるものが存在しますが、原因について音だけで判断するのは不十分です。仮に異音がブレーキからの救難信号だったのにも関わらず、「気になるけど、まぁいいか」で済ませば、最悪命に関わる事態に発展しかねません。

ブレーキから異音が聞こえた場合は、必ず点検を行うようにしましょう。ブレーキ以外にも、車のパーツには定期的なメンテナンスが必要なものが数多く存在します。こちらの記事では最も重要な点検項目を12つに絞ってお伝えしています。

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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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