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車のブレーキから異音が!原因と鳴きを止める方法とは

ブレーキ鳴きとは?

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ブレーキ鳴きとは、ブレーキから異音がすることです。

通常のブレーキの制動音は、「スー・・・・」という静かな制動音が聞こえる程度ですが、ブレーキを踏んだ時に発生する制動音が「キー・・・・」や「ゴー・・・・」「カンカンカン」という音が出る場合には、ディスクブレーキやドラムブレーキに異常が出ている可能性があります。

運転をする中ですぐに気づく異音は不安ですし、放置しておくとブレーキが効かなくなってしまう危険性も。

ブレーキ鳴きや異音がある場合、早急に原因を突き止める必要性があります。

ブレーキが効くメカニズム

ブレーキから異音が発生した場合の原因や鳴き止めの対策方法の前に、ブレーキが作動するメカニズムを説明致します。

ブレーキは「ディスクブレーキ」と「ドラムブレーキ」の二種類。双方ともに、ブレーキオイルを使った油圧式による制動倍力装置(ブレーキブースター)を使い力を増大させることによって、タイヤの回転を止め車の制動力を生じさせています。

ディスクブレーキの仕組み

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ディスクブレーキとは上記で登場した制動倍力装置を使いブレーキフルードを使った油圧式ブレーキの一つ。

主な部品としては、エンジンからの駆動力を伝達させるドライブシャフトの先に取り付けられているハブと、ディスクローターと言われる耐熱性に優れた金属上の円盤、そのローターを挟み込むようにディスクブレーキキャリパーが組み合わさっています。

特に「ブレーキキャリパー」「ブレーキパッド」「ピストン」などの部品は車の「走る」「止まる」「曲がる」という3要素の中で「止まる」に位置付けされる非常に重要な部品になります。

ドラムブレーキの仕組み

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上記で紹介したピストンを使ってブレーキパッドを押し出す方式とは違い、ドラムブレーキでは内部のブレーキシューと言われる摩擦材を油圧によってピストンで外側に押し出し、回転するブレーキドラムの内側に押し付けて、車輪の回転を減速、停止させています。

ドラムブレーキは車の減速や止まるなどの制動力以外にも、内部にサイドブレーキのワイヤーがあり、サイドブレーキの役目も果たしています。

ドラムの中に内臓されるドラムブレーキは、放熱性に関しては剥き出しになっているディスクブレーキに劣ります。そのため、ブレーキの構造や放熱性を加味すると、制動力に関してはディスクブレーキがスポーツカーや高級車に多く採用される傾向にあります。

ディスクブレーキとドラムブレーキの違いは?

ディスクブレーキとドラムブレーキでは油圧を使ったブレーキに関しては同様ですが、内部の構造や放熱性能や役割に違いが出てきます。

現在では安全性や制動力、放熱性に優れるディスクブレーキが主流です。

ブレーキ鳴きや異音の正体と原因

では、いくつか例としてブレーキ鳴きや異音が発生する原因を紹介いたします。

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ブレーキパッドのバリ

ブレーキパッドがローターに押し付けられることによってタイヤの回転を止める役割を果たしますが、走行距離が伸びる、ブレーキを多用することによってブレーキパッドの角にバリがでてきます。

このバリや接触面に角ができてしまうと、ブレーキを踏んだ時にいわゆる「キー・・・・」という音が発生するケースがあります。

これは、ブレーキパッドの残量がある場合でも同様に発生する現象の一つです。また、メーカーによっては鳴きが発生しやすいパッドや車種が存在するため、鳴き止めの対策が施された鳴き止め防止のパッドが対策品として販売されているケースもあります。

バリがでた場合には、整備工場でブレーキの分解清掃をすることで改善できます。不安な場合には残量を確認してもらう意味も込めて分解清掃をして貰うことをおすすめします。

その場合、ブレーキグリスの塗布する箇所は決まっていますので、グリスアップする際にはきちんと調べた上で作業をするようにしましょう。

DIYとして個人でブレーキを分解清掃することでも鳴き止め防止にもなり、残量の確認ができるので、安心ですね。

ブレーキパッドの残量不足

ブレーキを踏めば踏む程、ブレーキパッドは擦り減っていきます。

ディスクブレーキのパッドには「パッドウェアインジケーター」というブレーキ残量が少なくなった場合に音として残量不足を知らせてくれる金属製の部品があります。

その場合、上記のブレーキパッドのバリがある時のような「キー・・・・」音が発生します。

ブレーキ残量が少なくなっている場合、分解清掃ではなく、ブレーキパッド本体の交換が必要です。

新品のディスクブレーキのパッドは10mm程度の厚さ。交換目安時期は約3mm以下1mm以上が適切ですが、メーカーやディーラーによっては交換推奨時期は若干前後します。

ただし、ディスクブレーキとは違い、仕様頻度やブレーキにかかる負担が少ないドラムブレーキのブレーキシューには残量が少なくなった場合に知らせてくれる機能はありません。交換推奨距離として5万kmから6万kmが目安として推奨されています。

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ピストンの固着

ディスクブレーキ、ドラムブレーキ同様にピストンが内臓されていて、油圧によってピストンが可動することでブレーキパッド、ブレーキシューをローター、ドラムに接触させて制動力を得ています。

このピストンが年数や錆によって固着してしまい、上手く動かない状態になってしまうと、ブレーキが効かない、ブレーキが引きづりを起こしてしまうことがあります。

引きづりの場合には、常にローターと接触していることからブレーキ鳴きの原因もなります。この場合、ブレーキパッドがすぐに擦り減って残量が無くなってしまうという二次被害に繋がります。

対策としては、ピストンのオーバーホールやキャリパーASSY交換などの必要性があります。

ブレーキを踏んでいない状態でも音が発生する場合には注意が必要です。ピストンの固着は稀なケースとなりますが、ブレーキ鳴きの原因の一つとしてご紹介しました。

塩害や年数による錆

上記のピストンの固着でも紹介した錆は年数や海岸近辺、雪国等ではブレーキ鳴きや固着の原因となってしまうケースが多くあります。

ディスクブレーキではローターが錆びてしまうことで、パッドが接触した時に異音となって発生し、「ゴー・・・・」や「コー・・・・」という音がします。

頻繁に起きやすい例として、雨が振った次の日や2〜3日放置した車のロータは表面が錆びてしまっていることから走り出しの最初の段階では同様の音が発生します。

また、海岸近辺からくる塩や雪国の融雪剤には錆を悪化させる影響があります。

ブレーキ鳴きや異音を止める方法と対策

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ブレーキを分解清掃する

ブレーキパッドのバリは走行距離やパッドの残量が十分にある場合でも発生してしまう症状になります。

ディーラーなどで点検を定期的に行っている場合であれば、点検項目の中でブレーキの分解清掃があり、ブレーキパッドの面取りからグリスアップをすることで症状は改善されます。

また、ピストンの固着は年数や錆から症状が発生するケースが多く、対策としては長期間車を放置しない、定期的な点検の中で分解清掃作業をすることがおすすめです。

ブレーキパッドやブレーキシューを交換する

ブレーキパッドを限界まで使い込みたいという気持ちも大切ですが、予防整備の一貫としてブレーキパッドやブレーキシューは早めの交換がおすすめになります。

推奨では半分の5mmや4mmで交換となっていますが、実際に分解せずに残量を確認することは難しいので、業者にお願いするのが一番です。

高圧洗浄機で下回りを洗浄する

海岸沿いや、融雪剤が散布されている雪道を走行した後には洗車機や高圧洗浄機などで下回りを綺麗に保つことが大切です。

また、ディーラーや整備工場では、錆防止のスプレーで加工することで錆にくい状態や錆の進行を止める専用のスプレーによる作業を行ってもらえる場所も多くあります。予防整備の一つとしてお願いすることもおすすめですね。

ブレーキ鳴きは整備不良で捕まる?

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マフラーの排気漏れや騒音規制、タイヤがはみ出しているなどで整備不良として警察に罰金を支払うことになってしまった・・・という話はよく耳にします。

しかし、ブレーキ鳴きが出ているだけでは整備不良に該当せず、 警察に捕まることはありません。

ただし、パッドの残量が1mm以下となってしまいブレーキ鳴きの症状が出ている場合では車検の制動力の数値を測る検査時に基準の数値が出ず、車検不適合となる場合があります。

単純に運転する中で非常に危険な状態となっているので早めの点検、交換がおすすめですね。

ブレーキの効きに問題がなくても音がする?

ストラット式サスペンション
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国産車、輸入車の種類によってはブレーキの残量が制動力に問題が無い残量がある場合でも、ブレーキから音がするケースは頻繁にあります。

上記でご紹介したパッドのバリから発生する異音は残量がある場合でもなるケースがあります。例として挙げると日産のC26セレナなどはブレーキ鳴きを起こしやすく、分解清掃やグリスアップなどの作業で一時的に症状は改善されますが、症状が再発しやすいブレーキになります。

対策品として鳴きにくいブレーキなどが販売されていますので、症状が改善されない場合には交換されることをオススメ致します。

欧州車はブレーキが鳴きやすいってホント?

欧州車はブレーキが鳴きやすいという内容がネットや情報雑誌等で散見されますが、 これはブレーキに使用されている材質が違うことなどもブレーキ鳴きの要因の一つとなっているようです。

ブレーキパッドの残量が少なくなった場合には、国産車のようにパッドのみを交換するのではなく、外車はブレーキパッド、ローターAssyで交換することが多いようです。これは、車両重量や優れた制動力が必要とされる外車特有の持病のようなものかもしれません。

ブレーキのエア抜き、オーバーホールを行うには?

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ブレーキのエア抜きをDIYでやる方法

ブレーキパッドの交換をする場合には、ブレーキのエア抜きが必要になります。

ブレーキの配管内にエアが混入することで、ブレーキが効かないという非常に危険な状態となってしまうこともあります。ブレーキパッドを交換する場合やブレーキフルードを交換した際には必ずブレーキのエア抜きをするようにしましょう。

二人一組となって、ブレーキを踏む人、ブレーキキャリパーのブリーダーからブレーキ配管内に混入しているエアを抜く人を分担します。流れとしては以下の手順になります。

  1. 左リア側から→右リア→左フロント→右フロントの順番でブリーダーからエア抜きを行います。
  2. ブレーキを5〜6回程度ゆっくりと踏み配管内のブレーキオイルを排出、エアを排出させます。
  3. 5〜6回踏み込んだ後にブレーキのブリーダーを締めして、ブレーキを連続で3〜4回踏み込みます。
  4. 踏み込んだ状態のまま、ブレーキのブリーダーを緩めブレーキオイルを抜きます。
  5. この行程を1番の左リアから順番に右フロントまで繰り返し行います。
  6. 最後にブレーキのリザーバータンク内のブレーキ量を適量に調整して作業は終了です。

ブレーキのエア抜き中は、こまめにブレーキのリザーバタンクの量を確認しながら、補充しつつ作業しましょう。

ブレーキのエア抜き自体は作業の難易度は低く、時間は多少かかりますが、初めての方でもエア抜きの作業はできると思います。

ブレーキのオーバーホールは難易度が高い

しかし、ブレーキのオーバーホールは必要な工具や、作業の難易度は非常に高いです。

また、キャリパーのシールや内部のピストン、ブレーキの配管につくワッシャー等の作業前に準備する工具や部品が多いこともネックになります。

個人的にできないことはないと思いますが、ブレーキのオーバーホールには専門の方にお願いすることが無難であり一番安心できるでしょう。

ブレーキ鳴きが発生したら早めの点検を!

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ブレーキ鳴きの原因について、頻繁にある内容から、年数や錆による特殊なケースをご紹介致しました。

ブレーキ鳴きはパッド残量があり、単純にバリや雨などでローターが錆びてしまった一時的な症状もありますが、ピストンの固着やローターの片減り、パッド残量が1mm以下など早急に対応する必要があるケースもあります。

定期的な点検と、必要な場合は交換や分解清掃などの処置をして貰うようにしましょう。

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執筆者プロフィール
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平成6年生まれ。愛車はDR64W クリッパー。キャンプや登山等のアウトドアや車を使った車中泊の相棒です。ライター歴は3年。二級自動車整備士として5年間日産のディーラーでメカニックをやっていました。整備士...
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