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スピード違反は何キロで一発免停?罰金や違反点数|納得いかないときは支払いを拒否できる?

スピード違反は何キロから取り締まり対象?

速度標識

スピード違反は、正式な交通違反名を「速度超過」といいます。以下で定義する「最高速度」「法定速度」を1km/hでもオーバーすると違反、取締りの対象となります。

  • 標識や標示で最高速度が定められている場合=最高速度
  • 標識や標示がない道路の場合=法定速度

法定速度とは、標識や標示で最高速度が規制されていない道路での最高速度です。普通車では以下の速度が法定速度となります。

  • 一般道:60km/h
  • 高速道路:100km/h

また、原動機付自転車(原付バイク)は高速道路の走行ができず、一般道は30km/hまでしかスピードを出してはならないと定められています。

よって、スピード違反として取り締まり対象となるスピードは以下のとおりです。

標識や標示がない一般道61km/h以上
標識や標示がない高速道路101km/h以上
標識や標示がある一般道や高速道路標識や標示の最高速度+1km/h以上

スピード違反で捕まったらどうなる?

現行犯で捕まるケース

  1. 走行中にパトカーや白バイに誘導されて止められる
  2. 超過速度によって「青キップ」または「赤キップ」が切られる
  3. 免許証の累積点数(減点)に応じて、処分が決定
  4. 青キップなら、その場または後日反則金を支払えば終了
  5. 赤キップなら、免停・免取などの処分が決定
  6. 後日交通裁判所に出頭。取り調べで違反を認めると、即罰金刑に
  7. 略式裁判ののち、罰金を支払う

道路のオービスやパトロール中のパトカーにより、スピード違反した現場を目撃されると、側道などに誘導されてその場でキップを切られます。この時点では警察に止められているだけで、捕まる=逮捕されているわけではありません。

一般道は30km/hまで、高速道路は40km/hまでの速度超過は青キップ。それ以上は赤キップが切られます。

赤キップの場合、後日交通裁判所に出頭しなければなりません。また、青キップの場合でも累積点数や前科によっては、免停・免取などの処分となり、警察に出頭する必要があります。

後日、警察署に出頭するケース

  1. 移動式オービスなどで、速度超過の写真などを撮られる
  2. ナンバーを元に所有者が特定され、警察署に呼び出される
  3. 警察署に出頭
  4. 超過速度によって「青キップ」または「赤キップ」が切られる

道路上で捕まらなかった場合でも、撮影写真をもとに自宅に速度違反の通知が届くこともあります。この場合、警察署が呼び出すのは「逮捕」のためでなく、キップを切るため。

4以降は上と同じフローとなります。

スピード違反で罰金刑を受けたらどうなる?

6ヶ月以下の懲役刑または10万円以下の罰金刑

一般道30km/h以上、高速道路40km/h以上のスピード違反は、最大で10万円の罰金、6ヶ月の懲役となります。

「最大」としているのは、裁判で違反内容、運転者の過失などを判断され、刑罰内容が変わるためです。反則金ではなく「罰金刑」となった場合は「前科」が付きます。

刑事処分の違反は必ず裁判にかけられる

行政処分(反則金)のみで済む交通違反では、裁判にかけられることはありません。しかし、いわゆる赤キップを切られる一発免停・一発免取りの交通違反は、必ず裁判にかけられることになります。

大抵の場合、通違反者が違反内容に異議がなければ、裁判所に出頭する必要のない「略式裁判」で罰金が決まります。略式裁判では裁判官が一方的に罰金を決定します。

ただし、以下のケースでは略式裁判が認められず、公判請求の後、通常裁判となります。

  • 80km/h以上の速度超過の場合
  • スピード違反が原因で重大な交通事故を起こした場合

全ての人が逮捕されるわけではない

青キップを切られた場合は反則金、赤キップを切られた場合は罰金の支払いを命じられます。また、累積点数(減点)によって免停・免取などの処分が科されますが、どの場合であっても全ての人が逮捕されるわけではありません。

逮捕される可能性があるのは、証拠隠滅や逃亡をしようとした人や、前科やそれ以外の犯罪も犯している人など厳しい処分が予想される場合です。

スピード違反以外に違反をしておらず、証拠隠滅や逃亡などをしない人は、赤キップで前科がついても逮捕されないケースがほとんどといえます。

逆に言えば、赤キップを切られたら逮捕されなくても前科はついてしまいます。

スピード違反の罰金・反則金はいくら?

スピード違反の点数・反則金の一覧表

スピード違反は、超過した速度と一般道か高速道路によって点数と反則金が異なります。

超過速度(Km/h)一般道路高速道路
点数反則金点数反則金
1~1419,000円19,000円
15~1912,000円12,000円
20~24215,000円215,000円
25~29318,000円318,000円
30~3466ヵ月以下の懲役
又は10万円以下の罰金
25,000円
35~3935,000円
40~4966ヵ月以下の懲役
又は10万円以下の罰金
50~1212

上の表の反則金の項目に金額が記載されている場合、行政処分のみのペナルティとなります。

一般的に「罰金」といわれていますが、正しくは「反則金」といい、刑事処分の「罰金」とは区別されています。

交通違反における行政処分は、警察による処分を意味します。刑事処分とは裁判所が下す刑罰を科すことで、違反時の状況により略式裁判などで処分が決定します。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

車の人身事故の刑事処分・行政処分・民事処分の違いとは?裁判や訴訟はどうなる?

行政処分での反則金は額が一定ですが、刑事処分の「罰金」はケースにより異なり一定ではありません。最高額までの範囲で罰金額が決定されます。

「反則金」と「罰金」の違いに関してはこちらの記事で解説しています。

交通違反や事故の「罰金」と「反則金」の意味の違いとは?行政処分と刑事処分も違う!

スピード違反の罰金の相場はどれくらい?

速度違反の罰金額はケースにより異なりますが、相場をみてみましょう。行政処分のみで済む反則金の額に比較すると相当高いことがわかります。

超過速度推定罰金額
30〜35km/h5万〜6万円
36〜39km/h6万〜7万円
40〜44km/h6万〜8万円
45〜49km/h7万〜8万円
50〜60km/h8万〜9万円
61〜70km/h9万〜10万円
70〜79km/h10万円
80km/h以上懲役・禁錮

罰金と反則金の違い

道交法違反で、いわゆる「青キップ」を切られた場合に収めるのは「反則金」が正しい表記となり、「罰金」とするのは正しくありません。

また、このときの点数を「減点」と一般的によく表現されていますが、正しくはそのまま「点数」であり、減点方式ではありません。

赤キップと青キップの違いは、次の見出しで詳しく解説します。

スピード違反の罰金が払えないときは?

刑事処分の「罰金」を払わないでいると、財産の差し押さえや労役場留置となる場合があります。罰金の納付書が到着してから2週間以内に支払わない場合は、検察庁から支払いの催促がきてしまいます。

略式裁判の判決後、罰金の支払い期限までは約1ヶ月ほどあります。その期間内にお金を貯める、用意するのが基本です。

ただし、罰金額が決定した時点で、罰金がすぐに払えないやむを得ない理由がある場合は、検察官にその旨を伝え、分割や期限の延長ができないかを相談してみましょう。

スピード違反での減点点数は?

超過速度点数
20km/h未満1点
20~25km/h未満2点
25〜30km/h未満
高速道路40km/h未満
3点
30km/h以上
高速道路40km/h以上
6点
50km/h以上12点

スピード違反で青キップを切られた場合は1~3点、赤キップの場合は6点または12点です。

一般道30km/h以上、高速道路40km/h以上の速度超過は、赤キップが切られ30日間の免停になってしまいます。また、青キップの場合でも累積点数が6点に達してしまうと30日間の免停になってしまいます。

赤キップと青キップについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

赤キップ・青キップとは?前科や罰金、一発免停・免許取消の条件

スピード違反で一発免停になることはある?

©Ichiro/stock.adobe.com

一発免停は一般道では30km/h以上、高速道路では40km/h以上

一般道では30km/h以上、高速道路では40km/h以上のスピード違反で赤キップが切られ、一発免停となります。

ただしこれは「前歴なし」の場合ですので、注意が必要です。免停になる点数と期間、期間短縮の方法などに関してはこちらの記事で解説しています。

免停になる点数は?免許停止期間や免停講習の内容&通知はいつ来る?

オービスを光らせたら一発免停を覚悟しよう

オービス(自動速度取締機)でスピード違反の取り締まりを受けると、ほとんどの場合一発免停以上の違反となります。オービスを光らせたら「一発免停」を覚悟しましょう。

今後は、神出鬼没の新型オービスが増えてくると予測されます。スピード違反には十分注意しましょう。

オービスは6種類に分けられ、それぞれ設置箇所や特性が異なるため、事前にオービスの見分け方を把握しておくことが大切です。

オービスは全6種類!ヤバいのはこれだ!全種詳細解説|2020年最新情報

免停は「前歴」にも注意しよう

「前歴」とは、「過去3年間に免停・免許取消しの処分を受けているかどうか」というもうひとつの判断基準のことです。

過去3年間に免停・免許取消しの処分を一度も受けていない場合は「前歴なし」、過去3年間で1回免停処分を受けた場合は「前歴1回」となります。スピード違反により同じ減点を受けた場合でも、「前歴なし」の人と「前歴1回」の人とでは免停期間が異なります。

前歴がある人ほど、少ない減点でも長期の免停となる仕組みです。

前歴回数ごとの免停期間と該当する減点数に関しては、下の表をご覧ください。

前歴0回1回2回3回4回以上
1
2停止90日停止120日停止150日
3停止120日停止150日停止180日
4停止60日停止150日取消1年
(3年)
取消1年
(3年)
5停止60日取消1年
(3年)
取消1年
(3年)
取消1年
(3年)
6停止30日停止90日取消1年
(3年)
取消1年
(3年)
取消1年
(3年)
7停止30日停止90日取消1年
(3年)
取消1年
(3年)
取消1年
(3年)
8停止30日停止120日取消1年
(3年)
取消1年
(3年)
取消1年
(3年)
9停止60日停止120日取消1年
(3年)
取消1年
(3年)
取消1年
(3年)
10~11停止60日取消1年
(3年)
取消1年
(3年)
取消2年
(4年)
取消2年
(4年)
12~14停止90日取消1年
(3年)
取消1年
(3年)
取消2年
(4年)
取消2年
(4年)

最後の免停終了日から1年間無事故無違反であれば、前歴はリセットされ、0になります。

また、前歴がなくても過去1年以内に違反歴があると(累積点数)15km/h以下の1点の速度違反でも免停、免許取消となることがあります。(前歴なしの場合は、累積6点で免停30日)

免許の点数を確認する方法とは?点数がリセットされるのはいつ?

スピード違反+酒気帯び運転の場合、一発免許取消しの可能性も

前歴なしの場合、一般道・高速道路ともに50km/h以上のスピード違反であっても、一発免許取消しにはなりません。

しかし、スピード違反だけでなく酒気帯び運転をしていた場合、25km/h以上のスピード違反であっても一発免許取消し(3年間)となってしまいます。

車の免許取り消しになる違反点数や処分の流れを解説!欠格期間や再取得は?

スピード違反で前科がつくことはある?

超過速度前科
30km/h未満
高速道路40km/h未満
つかない
30km/h以上
高速道路40km/h以上
つく(罰金刑)
80km/h以上つく(懲役刑)

赤キップは前科がつく

赤キップが交付されると、刑事裁判(略式裁判)により「罰金刑」が科せられるのが一般的ですので、前科がついてしまいます。

違反が重大もしくは悪質なものであれば、「懲役刑」が下されることもあります。

青キップなら、一定期間中に反則金を払えば前科はつかない

青キップに署名・捺印(拇印)し同時に交付される「納付書」にて、一定期間中に反則金を支払えばすべての処理が完了し、前科はつきません。

一定期間とは納付書(仮納付書)が交付された翌日から7日以内です。病気・仕事などの都合で7日以内に支払いすることができなくても、納付期日から約40日後に「交通反則通告センター」から本納付書が届き、10日以内の納付期限内に支払えば大丈夫です。

ただし、反則金の納付をしないといった悪質なケースでは裁判・罰金刑の可能性もあります。

スピード違反で懲役がつくことはある?

速度メーター

一般道、高速道路問わず80km/h以上の速度違反は、略式裁判が認められず公判請求、通常裁判となります。このケースではほとんどの場合、懲役刑が言い渡されます。捕まった際も悪質であるとの認定がなされればその場で逮捕されることもありえます。

初犯であるなど再犯の可能性が低ければ、執行猶予つきの懲役刑となります。また、過失の程度によっては、懲役刑ではなく禁錮となる判決となることもあります。懲役ないしは禁錮となり実際に収監となると、交通刑務所に入ることになります。

交通刑務所の生活は出入り自由?死亡事故での刑期や所在地についても

スピード違反の点数はいつ消える?

1年間無事故無違反でリセット

最後の交通違反から1年間無事故無違反であれば、スピード違反を含めそれまでに累積していた点数はリセットされます。

また、2年間無事故無違反の人は、その時点から3ヶ月の間に「軽微な違反」で加点されても、3ヶ月経過後にリセットされます。

軽微な違反とは、指定場所一時不停止等(2点)や通行禁止違反(2点)、シートベルト装着義務違反(1点)などの3点以下の違反のこと。ただし、これらは3ヶ月経過後にリセットされたとしても、次回更新時はゴールド免許ではなくなりますので注意しましょう。

免停明けはリセットされるが「前歴」がつく

免停期間が終わると点数はリセットされ、0点に戻ります。ただし、行政処分歴が「前歴」という形で加算されていくので、ペナルティは残り続けます。

免許の点数加算・リセットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

免許の点数を確認する方法とは?点数がリセットされるのはいつ?

スピード違反に納得いかないときは?

違反を取り締まる警察官
©Peterfactors/stock.adobe.com

違反キップにはサインをしない

規定の速度内で走行していたにも関わらず、スピード違反としてその場でキップを出された場合は、サイン(署名)を拒否できます。

サインをした時点で違反を認めたことになるため、反則金の仮納付書を渡されます。この時点で自分に非がないと主張するのであれば、サイン自体を拒否しましょう。

赤キップの場合もサインを拒否して、後日正式裁判で事実を明らかにしたいと主張することができます。

反則金(罰金)はその場で支払わない

青キップを拒否しても、ほぼ不起訴になる

青キップの場合、その場で反則金を支払うように促されることがほとんどです。自分に非がないと主張するのであれば、サインを拒否し、反則金の支払いも拒否しましょう。

反則金の支払いは義務ではなく、あくまで任意。警察官が「支払いをしないと裁判になりますよ」と言ったとしても、実際は反則金を支払わずに裁判になる(=起訴される)ケースはほぼゼロ。つまり、反則金の支払いを拒否したらほぼ100%不起訴になり、お金のペナルティはなくなります。

もちろん、不起訴になったら前科もつきません。

赤キップは検察官に理由を話そう

赤キップの場合、その場で罰金を支払う仕組みはありません。(警察官がその場でお金を要求してきたら、正式な手続きではないです…)交通裁判所(簡易裁判所)での検察官との面談ののち、罰金の金額が決定、正式に言い渡されます。

この面談時、サイン済みの赤キップがあると「スピード違反を認めた」という証拠になってしまい、罰金(判決)まで進んでしまいます。検察官には赤キップにサインしていないこと、サインしなかった理由を伝え、略式裁判でなく正式裁判の意思を伝えましょう。

その後、正式裁判への出頭要請がない(=不起訴)場合は、お金のペナルティはなくなり、前科もつきません。

出頭要請が来たら必ず行こう

青キップ、赤キップともに、サインを拒否した場合、検察(交通裁判所)への出頭要請が出されます。出頭要請=起訴ではありませんので、うやむやにせず必ず出頭してください。

検察官との面談では「なぜスピード違反を認めないのか」など事情を説明しましょう。起訴するかどうかは検察が決定します。

起訴された場合は検察か家庭裁判所から連絡がありますが、半年以上音沙汰がない場合は不起訴になったということ。お金のペナルティはなくなります。

ちなみに、青キップの反則金を拒否して起訴となるのは、以下のような悪質なケースとのことです。

  • 無免許運転のなかでも悪質なケース
  • 飲酒運転のなかでも悪質なケース
  • 超過速度が80km/h以上のスピード違反

ドライブレコーダーの記録映像が有効

スピード違反が警察官による濡れ衣だった場合、客観的な証拠としてドライブレコーダーの記録映像が有効です。

自分に非がないことを証明できるよう、映像は必ず保存しておきましょう。

ドライブレコーダーは見た!衝撃的な交通事故の瞬間12選&ドラレコの必要性

スピード違反で逮捕された最高速度は何キロ?

時速280キロは、東海道新幹線の最高速度(285キロ)とほぼ同じ
©Yoshinori Okada/stock.adobe.com

2018年11月に東大阪市内の自動車専用道路を280km/hで走行した男性が逮捕されました。この道路の制限速度は60km/hであり、実に220km/hものスピード違反でした。

今回の事件は現行犯ではなく大阪府警の調査によって犯人が特定されるというものでした。

スピード違反は比較的身近な違反といえますが、悪質なものはこのように現行犯でなくても逮捕される場合があります。

世界の最高速度違反者は日本人!

実は、世界最大の速度違反者も日本人なのです。その人物の名は永田和彦さん。「スモーキー永田」という通称のほうが有名かもしれませんね。

検挙されたのは1997年。永田さんは、当時開催されていたモーターショーに参加するため、イギリスを訪れていました。

日本から持ち込んだトヨタ スープラを運転していた永田さんは、制限速度が70マイル(112km/h)のMロード(高速道路)で、317km/hで走行したことで検挙されています。3日間勾留されたのち釈放され、無事に帰国しています。

永田さんの速度超過は205km/hオーバー。速度超過の数値としては220km/hオーバーの東大阪市内の男性のほうが上ですが、最高速度では永田さんがダントツで上。永田さんの違反はギネスにも登録されています。

こちらの記事では長田さんが速度違反を犯した最強スープラに関する情報や、現在何をしているかなど、より詳細に紹介しています。

世界最高速度違反者のスモーキー永田とは?イギリスでの逮捕歴やV12のスープラについても

スピード違反に注意?速い車の特集記事はこちら

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