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ディスクブレーキローターの構造やサビ、交換、研磨と費用総まとめ

ディスクブレーキローターとは、ホイールの隙間から見える銀色の円盤状のもので、ディスクブレーキを構成する主要部品の一つとなります。

ディスクブレーキローターは様々な名称があり「ブレーキローター」、「ディスクローター」などと呼ばれます。ディスクの部分のみを指して「ブレーキディスク」ということもあります。

現在販売中の新車の前輪はすべてディスクブレーキ。本記事では、ブレーキローターのメンテナンスを主軸にまとめてお伝えします。

アルファロメオ 4C ブレーキローター
惜しくも2020年内で生産終了となった「アルファロメオ 4C
穴の開いたドリルドディスクローターを装備。

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ディスクブレーキの構造と仕組み

ディスクブレーキの構造を示したアニメーション

ディスクブレーキは、回転するローター/ディスクを硬い石のような物質でできたブレーキパッドを擦り付けて発生する摩擦力を利用して車の減速を行うという構造、仕組みとなります。

この構造や仕組みは、本記事でお伝えするブレーキローター/ブレーキディスク/ディスクローターに発生するさまざまな現象、メンテナンス方法と深く密接に関係しますので、頭の片隅に置いておきながら読み進めてください。

今回解説するのはディスクブレーキですが、ドラムブレーキという種類も。それぞれの違いなど、詳細はこちらから!

付着した錆はそのままで大丈夫!一晩で錆がつくもの。

錆たブレーキローター
しばらく走行しても錆が部分的に残る場合、偏摩耗している恐れがあり、点検が必要
©stocksolutions/stock.adobe.com

ディスクブレーキローターの素材は鉄でできています。ブレーキローター、ブレーキディスク、ブレーキローターも同様です。

そのため、もともと錆びやすい性質を持っています。さらに、摩擦力が必要な部品なので、錆びないようにするための物質、すなわち油分は大敵です。

湿度の高いときは一晩でブレーキディスクに錆が付着することがありますが、そのまま運転して一切問題ありません。加減速を繰り返しているうちに、ローターの表面の錆は擦れてなくなっていきます。

ただ、長期間放置された場合は異なります。この場合、ブレーキだけでなく、エンジン本体、タイヤなどにも安全な走行に支障をきたす劣化などが発生している場合があります。

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交換時期の目安と費用

ブレーキローター、ブレーキディスク、ブレーキローターの交換時期について、国産車では10万kmが目安という情報がネット上で散見されますが、定かではありません。20万km走行していても、ブレーキローターは交換していないというケースも少なくありません。加減速が多い走行ばかりしていると、交換時期は早くやってきます。

オートバックスなどでの交換費用

ネット検索では、カー用品店の代表として「オートバックス 交換費用」で調べている方が多いようですので、この情報をお伝えしましょう。

オートバックスは地域、店舗よって工賃に違いがあることがありますが、目安としての工賃1輪8,800円(税込)と部品代からとなります。ジェームズでは、工賃と部品代あわせて、軽自動車で約11,000円(税込)から、普通車で約13,000円(税込)からとなっています。いずれも「から」がポイントです。最も安い場合の交換費用の目安としてください。

ディーラーでの交換は、オートバックスなどのカー用品店より高くなることがあるようです。費用を気にするなら、複数で見積もってもらいましょう。

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国産車より輸入車の方が交換時期が早くなる理由

輸入車は国産車よりディスクブレーキローターの交換時期が速いといわれていますが、その理由はきちんとあります。

国産車は、ブレーキローター/ブレーキディスクはなるべく削られないように素材を調整し、ブレーキパッド側を摩耗させるように設計されるのが基本です。対して、輸入車は、その両方を摩耗させるように設計されるのが基本です。

この設計の差は、日本より海外(主に欧州、北米)の方が平均走行速度が高く、より強力なブレーキが必要となるからです。ブレーキの効きは国産車より輸入車の方が強いという傾向もこのため。従って、ブレーキダストも国産車より輸入車のほうが多く発生してホイールが汚れやすくなります。

ローターの表面がでこぼこしたら研磨!

ブレーキローター研磨の様子

ディスクブレーキローターの表面はフラットに作られていますが、必ずしも均一にブレーキをかけるわけではないので、やがて表面がでこぼこになっていきます。

このような場合は、ローター交換の前に、表面を研磨して元の均一な面にするというメンテナンス方法があります。一般的には積極的に行われるメンテナンスではなく、スポーツ走行をするオーナーが行うことが多いメンテナンスです。

このようなローター研磨は、ブレーキの効きやフィーリングをよくするためのカスタマイズとしても行われます。

穴やスリットを設けた高性能ディスク、どっちがいい?

スポーツカーやサーキット走行をするレース用車両のブレーキローター/ブレーキディスク/ブレーキローターにスリット(溝)やドリルドなどと呼ばれる穴が設けられたものがあります。

これは、濡れた路面でブレーキを掛けた時などローターに付着した水を逃がすことと、摩擦熱で発生するガス(水だけでなく、ローター、ディスクが削れるときに発生するガス)を逃がし、表面をきれいにする目的があります。これにより、制動力をより一層高めています。なお、一般走行しかしない車には不要なものです。

ローターにはスリットが良いのか、穴が良いのかの議論がありますが、一長一短のようです。

一時期、ドリルドディスクの耐久性は弱いという噂がありましたが、これは特定の車種だけに発生したことで、ブレンボやディクセルなどのブレーキ部品メーカーはどちらも耐久性には問題がないことを伝えています。

スリットタイプ、ドリルドタイプのそれぞれの特徴、どっちがよいのかについて、ブレンボが公式HPで伝えていた内容をまとめますと次のとおりです。

スリットディスクディスクをより厳しい条件で使用する人に適する。過酷な条件での耐久性はスリットの方が優れ、交換時期もわかりやすい。
ドリルドディスク厳しい条件ではあまり使わない人向け。空冷特性はドリルドの方が優れる。外観の美しさも勝る。

なお、いずれにせよ、本格的なサーキット走行では、レース専用に設計された製品を使うことと、公道で使用する範囲内なら、基本的に性能の違いがないことが強調されていました。

DIYでローター交換はNG!

本記事では、ディスクブレーキローターをはじめ、ブレーキローター/ブレーキディスク/ブレーキローターの錆、交換時期と費用、研磨などのメンテナンスについてお伝えしました。最後に大切なことをひとつ。

ディスクブレーキローターのパーツ、ブレーキローター/ブレーキディスク/ブレーキローターはネットで簡単に買うことができます。

しかし、法規上、DIYで自分で交換してしまうのはNGです。交換は、国の認証を受けた自動車整備工場、ディーラーで資格のある整備士から実施してもらってください。

ローター交換は、法で定められた“自動車の分解整備”に該当します。国から自動車の分解整備できる設備やスペースを有し、国家2級の整備士を有する整備工場が「認証工場」と「指定工場」。これ以外での交換は違法となるばかりか、車の安全な運行にリスクを生じさせます。

ディーラー整備に関してはこちらの記事をご覧ください

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この記事の執筆者
MOBY編集部

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