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ブレーキローター(ブレーキディスク)の交換方法と交換時期|交換には資格が必要?

ブレーキローターとブレーキパッドは同時に交換したほうがいいの?

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ブレーキローターとブレーキパッドは、必ずしも同時に交換しなければならないわけではありません。ローターやパッドがどのような状態なのかによって変わります。

例えば、5年以上ブレーキパッドを交換せずに使い続けているのであれば、残量があったとしても熱によってパッドが劣化している可能性は高いです。熱によって劣化したパッドは、焼けてもろくなっています。エアブローするだけで割れてしまうこともあります。

いくら硬い素材のパッドでも、劣化によって強度が下がることを覚えておきましょう。このようなブレーキパッドをそのまま使い続けるのは、あまりオススメできません。そのためこのような状態であれば、ローターとパッドを同時に交換します。

また、ブレーキパッドを1年前に変えたばかりでも、ローターの状態が悪すぎて交換しないといけないこともあります。どんな場面かというと、ローターの表面のサビがひどすぎて、パッドの表面もデコボコしてしまっているなどの場合です。

いくらローターを新品にしても、ブレーキパッドのデコボコは直りません。さらにいえば、ローターを新品に変えたことで、逆にブレーキがききづらくなってしまうこともあります。

デコボコしているということは、平らな面に接触する面積が減っているということだからです。接地面積が減ると摩擦力が低下し、制動力を低下させます。

このように、ブレーキの状態によって交換した方がいいかどうかは変わるので、心配なら一度、整備工場で見てもらうといいでしょう。

ブレーキローターの交換には資格が必要?

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愛車のブレーキローターを自分で交換する場合は不要

愛車のブレーキローターを自分で交換する場合、資格は必要ありません。

ブレーキローターの交換は、分解整備(現在では特定整備)に該当します。分解整備は整備士の資格が必要だと思っている方もいるかもしれませんが、資格が必要なのは仕事として賃金が発生する場合に限ります。

そのため、「自分の車の分解整備に関して資格は不要」ということだけ覚えておきましょう。

しかし、大切なことは、なぜ分解整備に作業者の条件を定めているかという点。分解整備はエンジンの分解やタイヤ脱着など、安全面に影響のある箇所の作業が該当します。

ただし、分解整備に該当するので慣れない人は止めておこう

つまり、適当に作業してしまうと、走行中に命の危険を伴う可能性があるということです。タイヤ脱着に関しても、ホイールナットを軽く締めていれば、走行中にタイヤが外れてしまうかもしれません。

ブレーキ装置に関しても、ブレーキホースを雑に扱い穴をあけてしまった場合、オイルが漏れブレーキがきかなくなってしまいます。ドライバーの安全、そして周囲の安全を守るためにこのような厳しい法律が定められていることをしっかりと理解しましょう。

自分で交換するのはとてもいいことだと思います。しかし、たかがブレーキローターなどと軽い気持ちで作業するのだけは絶対にやめてください。作業する場合、作業方法を調べ安全を確保しながら行いましょう。

ブレーキローターの交換はできればお店にお願いしよう!

この記事ではブレーキローターの交換は、プロに任せることをオススメします。理由としては、分解整備に該当する作業だからです。また、車を安全にジャッキアップできる場所をきちんと確保できるのかどうかもポイントになります。

借りている駐車場は、砂利などでデコボコしていることも多いです。そのような場所でジャッキアップしてしまうと、馬が安定せず転倒してしまう可能性もあります。

また、常に愛車をいじっている人なら、ある程度車に関して詳しいでしょうが、はじめて車を触る方がローターの交換は難易度が高すぎます。分解して元に戻せなくなることも十分に考えられますよね。

知識が不十分で、しっかり締め付けなければならないボルトを軽く締めてしまうなんて失敗も考えられます。自分一人で作業するなら、失敗しても気づきませんし確認してくれる人もいません。

なかには「定期的に点検を受けているから失敗していれば分かるだろう」と思う方もいるかもしれませんが、初心者が起こしたトラブルほど原因を探るのは難しくなります。なぜなら、普通の壊れ方をしないから。本来、絶対に触らない部分まで確認するのはプロであっても至難の業です。

そのため興味本位で作業するのはオススメしません。また、自分で交換するのであれば、事故を起こした場合も自分の責任になるということを理解しておきましょう。

どうしても交換したいのであれば、交換方法をきちんと調べ正規の方法で交換することが大切です。

【おまけ】ブレーキローターの寿命を延ばすポイント

©LIGHTFIELD STUDIOS/stock.adobe.com

ブレーキローターは、管理やブレーキの踏み方によって交換時期や寿命が変わります。ではブレーキローターの寿命を延ばすポイントを2つお教えします。

ブレーキの踏み方に注意する

常に軽くブレーキを踏んでいるようなブレーキングをしている人は、ブレーキローターの寿命を大幅に縮めているかもしれません。急ブレーキが嫌だからと、常にブレーキペダルに足をかけながら運転している人いますよね。

そのような操作では、常にパッドとローターが軽く接触している状態になっています。つまり、ブレーキがずっと熱を持っているということです。熱は劣化を加速させます。

また、鏡面化という本来ある程度、細かなデコボコが必要な部分をキレイに平らにしてしまうことで、ブレーキ鳴きの原因を発生させます。

  • ブレーキを踏むときはきちんと踏む
  • 不要な時はブレーキペダルに足を置かない
  • 下り坂ではエンジンブレーキを積極的に使う

これを意識することで、ブレーキローターの寿命を延ばすことができます。もし無意識にブレーキペダルに足を置いてしまっている人は、ぜひ今日から意識して運転するようにしましょう。

定期的に清掃を行う

ブレーキの定期的な清掃も大切です。通常、ブレーキの分解、清掃は車検時や法定点検時に行います。

しかし、車検作業をしない車検代行業者にいつも車検をお願いしていたり、ユーザー車検を通している方はブレーキの清掃を行わない人もいるでしょう。そのようなブレーキはとても汚れています。

ブレーキダストはもちろん、雨の汚れやサビなどでブレーキ自体も汚れますし、キャリパーのスライドピンの動きも悪くなってしまうのです。こうなってしまうと、簡単な清掃では汚れは落ちませんし、キャリパーやパッドの動きが悪くなることでローターのサビも加速します。結果的に、ローターの寿命を大幅に縮めてしまうのです。

そのため、もし車検時にどうしてもブレーキの清掃ができないのであれば、点検のタイミング関係なく、どこか時間を作りブレーキの清掃を行うようにしましょう。清掃は自分でもいいですし、お店でお願いしてもいいです。

ブレーキは車を安全に停止させるための重要な装置です。そのため、劣化状態を確認しながら安全に走行できるように意識しておきましょう。

ポンピングブレーキの必要性とは

エアブレーキの踏み方のコツとは?

ブレーキホースとは?

執筆者プロフィール
山北吏(つかさ)
山北吏(つかさ)
1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...

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