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FJクルーザーやMR2が電動化…?トヨタの「新型BEV」8車種をまとめて解説

トヨタが計17車種の新型BEVを公開

トヨタは2021年12月14日、今後のBEV(バッテリー式EV)戦略に関する説明会を開催し、合計17台の新型BEVを公開しました。

公開された車種はグローバル展開するBEVシリーズ「bZ」や、レクサスの電動モデルなど様々。

本記事では中でも「ライフスタイルBEV」と呼ばれるBEV群について、詳しく解説していきます。

ライフスタイルBEVは合計8車種

「ライフスタイルBEV」はbZシリーズとは別に、トヨタブランドから今後展開される車種。今回公開されたのは以下の8車種です。

  1. SMALL SU EV
  2. CROSSOVER EV
  3. COMPACT CRUISER EV
  4. PICKUP EV
  5. SPORTS EV
  6. MICRO BOX
  7. MID BOX
  8. e-Palette(新デザイン)

これら8車種はbZシリーズとは異なり、必ずしも共通の専用プラットフォームを採用するわけではないようです。車種もスポーツカーやオフロード車、商用車など多様性に富んだラインナップに。

各車名はbZのように規則性があるものではなく、従来の「ハリアー」や「ランドクルーザー」といった固有の名称が与えられるものと思われます。

SMALL SU EV(スモールSUEV)

今回の8車種のなかで最も小型のSUV。車名の「SU EV」は、SUVとEVを合わせた言葉で、「Vehicle」の重複を取り除いたもの。

コンパクトではなくスモールという表現を用いることは珍しいため、今後投入するBEVのなかでも最小クラスにあたるモデルになることと予想されます。

トヨタ 2代目アクア

フロントの形状は、アクアやシエンタのグリルをオマージュしているようにも見えます。アクア同様、安価に購入できるエントリーモデル的な立ち位置のBEVとして期待されるモデルです。

CROSSOVER EV(クロスオーバーEV)

スモールSUEVより若干大きい、都会派なクロスオーバーモデル。

足回りのラインがスポーティで、高級感を感じさせるデザインが特徴的です。フロント下部にはメッシュタイプのグリルを装着しています。

COMPACT CRUISER EV(コンパクトクルーザーEV)

トヨタのオフロード車につけられる「クルーザー」の名を冠したモデル。デザインは先進的ながらもどこか懐かしさも感じさせる角張ったものになっています。

FJクルーザーの電動モデルに?

トヨタ FJクルーザー

ボンネットのダクト部分やポップなカラーリング、バンパーガードといった特徴は、トヨタが以前国内で販売していた「FJクルーザー」を彷彿とさせます。

とはいえ、コンパクトクルーザーEVは後席サイドドアに、観音開きではない普通のヒンジドアを採用しています。

Tjクルーザーとの関連性は低そう

コンセプトカーとして公開され、FJクルーザーの後継とも噂されたSUV型ミニバン「Tjクルーザー」の市販型であることもありえますが、同車の最たる特徴であるスライドドアを備えていないため、可能性は低いでしょう。

大反響を呼んだ幻のスライドドアSUV「トヨタ Tjクルーザー」未だ発売されず

PICKUP EV(ピックアップEV)

こちらはピックアップトラック型のモデル。

トヨタのピックアップトラックは、国内でも販売されている「ハイラックス」や、海外専売車の「タンドラ」や「タコマ」といった車種があります。

PICKUP EVの特徴に近いのはハイラックスとタコマが当てはまりますが、後者であればサイズ的に日本では発売しない可能性も。そもそもピックアップ自体、海外で人気のクラスということもあり、そちらの道路事情に合わせるほうが現実的かもしれません。

SPORTS EV(スポーツEV)

ミッドシップスポーツのような形状をしたスポーツモデル。とはいえ、エンジンを搭載していないため正確にはミッドシップではありません。

BEVでもGRモデルが用意される!

説明会で放映された映像

説明会で流れた映像では、グリルにあたる部分に「GR」のロゴバッジが確認できます。そのため、スポーツブランド「TOYOTA GAZOO Racing」と共同で開発される可能性が高いでしょう。

BEVでもGRモデルが引き続き発売されるという、さりげないながらも大きな情報です。

MR2の復活か

初代MR2

トヨタのミッドシップといえば、1999年まで日本でも販売していた「MR2」が印象的。

MR2は度々復活の噂が流れており、「スープラの次はセリカとMR2を復活させるのではないか」と期待されている車種です。

MICRO BOX(マイクロボックス)

MICRO BOXはビジネス用途の小型BEV。

説明会では超小型ビジネス車両のシェアリングサービスを予定していることを示唆しており、この車両がそれに該当するモデルである可能性が考えられます。

フロントに配されているQRコードは、車両の管理を容易にするためのものであると見られ、読み込み用の専用アプリがリリースされる可能性もあるでしょう。

今回公開された車両のQRコードも読み取り可能。編集部が読み取った結果、新型車とは全く関係ないものが表示されました。

MID BOX(ミッドボックス)

MID BOXはワゴンタイプのBEVで、主に配送用途の商用車として用いられることが予想されるモデルです。

MICROやMIDがあるということは、大型のLARGE BOXが今後追加される可能性もありえます。

e-Palette(eパレット)

東京五輪で話題になったe-Palette(eパレット)の最新版。eパレットは自動運転機能を備えた輸送を目的とするビジネス車両。

一般ユーザーが購入するというよりは、法人や自治体などが展開するサービスに向けたモデルです。

東京五輪の選手村で活躍したe-Palette

実は以前のモデルからデザインが大きく変更しており、ドア上部の電光板やメッシュ模様などを廃したシンプルなものになっています。

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