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トヨタ ハリアーの歴代車種を比較|10系・30系・60系から現行新型80系まで
歴代ハリアーの振り返り
初代ハリアー(10系)の特徴
初代ハリアーはトヨタ カムリの6代目のプラットフォームをベースとして開発され、1997年12月に発売された。
デビュー当初、パワートレインには3.0L V型6気筒と2.2L直列4気筒、駆動方式はFFと4WDを採用。直4エンジンは2000年のマイナーチェンジにより、2.2Lから2.4Lに排気量がアップされた。
ベースグレードに加え、内装の高級感をアップさせるパワーシートや革巻きステアリングホイールなどが装備される「Gパッケージ」、外装を彩るディスチャージヘッドランプなどが装備される「Sパッケージ」がラインナップ。
加えて「エアロツアラー」やザガート社とのコラボレーションを実現した「ハリアーザガート」などの特別仕様車も豊富だった。
2003年1月に生産が終了し、2003年2月に販売終了。
2代目ハリアー(30系)の特徴
2代目であるハリアー30系は、2003年2月に登場。エンジン・駆動方式は初代同様(2006年に一部改良となる)で、ベースグレードに革巻きステアリングホイールが標準装備されるようになった。
上位グレードの「Lパッケージ」には、 クロムメタリック加工が施された17インチアルミホイールが標準装備。さらに最上位グレードの「AIRS(エアーエス)」には、18インチアルミホイールに加え、電子制御エアサスペンションが唯一標準装備された。
ガソリン車の基本グレードは2.4L 直4エンジンまたは3.0L V6エンジンを採用するが「AIRS」は、スペックが若干異なる。また、2006年には3.5L仕様のグレード「350G」が登場した。
また、2代目からは「ハリアー ハイブリッド」の名前でハイブリッド車も登場。V6ハイブリッドパワートレインを採用し、駆動方式は4WDのみ。
初代に続き、2006年にはザガート社と再びコラボレーション。2代目の特別仕様ハリアー ザガートが250台限定で販売された。
2012年9月に生産が終了し、2013年7月に販売終了。
3代目ハリアー(60系)の特徴
2代目販売終了アナウンスの直後、ティザーサイトが公開され話題を呼び、11月には公式発表が行われた。
3代目ハリアーは、国内専用車として再スタート。これまで独立体系にあったハイブリッド車は、ガソリン車のグレード体系に吸収された。
V6エンジン搭載モデルがなくなり、ガソリンモデルとハイブリッドモデル、それぞれ1つのエンジンのみに。ガソリン車にはターボ搭載グレードが登場した。
ガソリン車は、燃費効率の良いバルブマチック方式の2.0Lの直列4気筒エンジンに変更され、トランスミッションはCVT方式を採用。ハイブリッド車と合わせて複数のグレードが、平成27年度燃費基準+10%または+20%を達成していた。
ハリアーは海外においても、2代目まではレクサスブランドの「RX」という車名で販売され、高い人気を誇っていた。3代目からはハリアーのプラットフォームが大きく刷新され、ハリアーとRXは別の車種として切り離され、それぞれトヨタ、レクサスで販売されている。
2020年6月に販売終了。
歴代ハリアーと新型ハリアー比較
サイズ比較
– | 初代 | 2代目 | 3代目 | 4代目【現行】 |
全長(mm) | 4,575 | 4,735 | 4,720 | 4,740 |
全幅(mm) | 1,815 | 1,845 | 1,835 | 1,855 |
全高(mm) | 1,665 | 1,670 | 1,690 | 1,660 |
車両重量(kg) | 1,530 ~1,730 | 1,600 ~1,830 | 1,560 ~1,800 | 1,530 ~1,750 |
定員(人) | 5 | 5 | 5 | 5 |
全長と全幅は徐々に大きくなっているが、4代目ハリアーでは全高が低くなり、クーペ風のスタイルを強調している。
パワートレインスペック比較
ガソリンモデル
– | 初代 | 2代目 | 3代目 | 4代目 【現行】 |
排気量 | 2.2L 直4 2.4L 直4 3.0L V6 | 2.4L 直4 3.0L V6 3.5L V6 | 2.0L 直4 2.0L 直4ターボ | 2.0L 直4 |
駆動方式 | FF 4WD | FF 4WD | FF 4WD | FF 4WD |
最高出力 *kW[PS] | [140] [160] [220] | 118[160] -[220] 206[280] | 111[151] 170[231] | 126[171] |
最大トルク *N・m[kgf・m] | – – – | 221[22.5] – – | 193[19.7] 350[35.7] | 207[21.1] |
V6モデル、3代目のターボモデルを除き、パワーは140~170PS程度。
ハイブリッドモデル
– | 初代 | 2代目 | 3代目 | 4代目【現行】 |
排気量 | – | 3.3L V6 | 2.5L 直4 | 2.5L 直4 |
駆動方式 | – | 4WD | 4WD | FF 4WD |
最高出力 *kW[PS] | – | * | 112[152] | 131[178] |
最大トルク *N・m[kgf・m] | – | * | 206[21] | 221[22.5] |
モーター 最高出力 | – | 173[235] | フロント:105[143] リヤ:50[68] | フロント:88[120] リヤ:40[54] |
モーター 最大トルク | – | 463[47.2] | フロント:270[27.5] リヤ:139[14.2] | フロント:202[20.6] リヤ:121[12.3] |
*2代目ハリアーのハイブリッドモデルは総合出力を記載
3代目、4代目のハイブリッドシステムは同じ「THS II」を採用しているため、スペックも近い。
燃費比較
カタログ燃費 *km/L | 初代 | 2代目 | 3代目 | 4代目【現行】 |
ガソリン | 9.1 ~10.6 | 9.0 ~11.0 | 12.8 ~16.0 | 14.7 ~15.4* |
ハイブリッド | – | 17.8 | 21.4 ~21.8 | 21.6 ~22.3* |
*4代目ハリアーのみWLTCモード燃費
実燃費 *km/L | 初代 | 2代目 | 3代目 | 4代目【現行】 |
ガソリン | 8.45 | 8.22 | 11.48 | 10.96 |
ハイブリッド | – | 11.55 | 14.34 | 13.65 |
2020年9月17日時点でのみんカラの平均燃費記録をまとめた。
新型である4代目ハリアーは発売後まもないため、月別でも比較してみると、ハイブリッドの8月平均燃費は20.25km/L。3代目の8月平均燃費は14.41km/Lなので、真夏にも関わらず優秀な数値といえる。
価格比較
車両 本体価格 *円 | 初代 | 2代目 | 3代目 | 4代目 【現行】 |
ガソリン | 2,395,000 ~3,405,000 | 2,490,000 ~4,095,000 | 2,720,000 ~4,659,600 | 2,990,000 ~4,430,000 |
ハイブリッド | – | 4,095,000 ~5,029,500 | 3,610,000 ~5,045,700 | 3,580,000 ~5,040,000 |
車両本体価格の価格帯を見ると、エントリーグレードが値上げ傾向だ。
反対にハイブリッド車は、エントリーグレードが年々安価になっていること、ハイグレードの価格がほとんど変わらないことに注目したい。
【まとめ】旧ハリアーから新型ハリアー ハイブリッドへの買い替えもアリ!
トヨタ ハリアーはダウンサイジングでV6モデルがなくなり、現在は2.0Lガソリンと2.5Lハイブリッドに。新型ハリアー(4代目ハリアー)はパワートレインおよびグレード構成がわかりやすくなったといえる。
3代目と比較すると、ガソリン車の価格が上がり、ハイブリッド車の価格が少し下がった。歴代ハリアーオーナーの新型ハリアーハイブリッドへの買い替えも考慮されていると見てよいだろう。
登場時から高級路線を貫いているトヨタ ハリアー。 外装・内装に漂う高級感に反して、スポーティな走行性能を発揮するギャップが魅力だが、新型ハリアーも同じといえる。
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本日の在庫数 3176台 平均価格 300万円 支払総額 58~649万円
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...