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トヨタ「ヤリス」シリーズはどれも優等生?販売台数を押し上げる派生車たち【推し車】
報道でも話題になる「自動車の販売台数ランキング」ですが、具体的に1つの車種の販売台数というより、メーカーが名付けた車名にサブネームを追加した派生車種も加えた「シリーズ販売台数」という事も多く、あまり正確とは言えません。
しかし、「○○が販売台数1位!」というのはメーカーにとっても宣伝になりますし、ユーザーにとってもどんな車かイメージしやすいとあって、最近は増えてきました。
今回はそんな、販売台数ランキングを押し上げる派生車種の中でも比較的新しく、ヴィッツ時代と違って派生車種が増えてきた、トヨタの「ヤリス」シリーズを紹介します。
ヤリスクロス(2020年8月)
「ヴィッツ」時代を通じ、日本で歴代初の派生車種はSUV
日本では3代続けて「ヴィッツ」の名で売られていた時代、日本国内ではファンカーゴやラクティス、プラッツなどの派生車種へヴィッツの名を冠しなかったトヨタですが、国際的な車名に合わせて「ヤリス」を名乗るようになった4代目からは違います。
最初の「ヤリス」シリーズ派生車種は人気のSUV、それも流行の最先端となるコンパクトSUVで、ヤリスクロスを名乗りました。
ベース車と異なり1Lエンジンは設定せず、1.5Lエンジンと同ハイブリッドのみ、5ナンバーサイズにも執着せず3ナンバーボディで、大径タイヤと最低地上高の高さによって、トヨタ最小のクーペルックSUVとはいえ堂々たる姿で、販売台数はシリーズ最多の人気です。
- 最新「ヤリスクロス」中古車情報
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本日の在庫数 2331台 平均価格 265万円 支払総額 177~369万円
GRヤリス(2020年9月)
WRCで戦うために生まれ、ヤリスを名乗るも全く別物の高性能車
「ヤリス」を名乗るも、GR(Gazoo Racing)が頭につき、トヨタ東日本で生産されるヤリスやヤリスクロスと異なり、トヨタ本体の元町工場にあるGRシリーズ専用生産ライン「GRファクトリー」で生産するという、全く別扱いの車。
前半分をヤリス、後半分をカローラなどと同じプラットフォームを使ったニコイチベースで型式も異なり、ワイドフェンダーや前後バンパーなど外観も猛々しいWRC向けラリーベース車として開発されました。
1.6L 3気筒ターボの高性能4WD車と、1.5L 3気筒自然吸気のFF車があり、前者は各種モータースポーツで活躍中、後者もCVTに10速モードがつくなど、ヤリスとは完全に別物です。
- 最新「GRヤリス」中古車情報
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本日の在庫数 235台 平均価格 432万円 支払総額 240~1,465万円
GRMNヤリス(2022年夏予定)
究極のGRヤリス、500台限定だが第2弾以降はあるのか?
販売台数を直接押し上げるより、イメージリーダーとしての販売促進効果がGRヤリスの役割ですが、その究極系が東京オートサロン2022で発表、2022年夏から500台限定でのデリバリーが予定されているGRMNヤリス。
ボディ剛性を向上、軽量化のためルーフやボンネットをカーボン製にしただけでなく、後席を撤去して2シーター化、さらに6速MTも1-4速をクロスレシオとして、エンジンも最大トルクが向上しています。
まさに究極のGRヤリスですが、先代にあたる3代目ヴィッツGRMNも1.5LターボのGRMNターボ、1.8LスーパーチャージャーのGRMNと2回販売しており、今回も第2弾があるかもしれません。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...