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倍価格になって海外デビューも!?外車メーカーから発売されたトヨタ車【推し車】

まだ日本が経済大国だった頃、対米輸出の猛烈な黒字で激しかった日米貿易摩擦を緩和する目的で、アメ車を日本車ブランドで販売したり、日本車ブランドでもアメリカ製の日本車を販売していた時期がありました。

それとは逆に、現地生産した日本車の内外装を日本向けとは別に仕立て上げ、アメ車ブランドで販売したケースもあります。

今回はさらにその後、スーパーカーブランドで売られたトヨタ車の例も含め、「海外メーカーから発売されたトヨタ車」を紹介します。

ジオ/シボレー プリズム(初代1989年)

スプリンター/カローラをベースにGMとの合弁会社で生産

flickr.com Author:Rutger van der Maar CC BY-SA 2.0

1980年代末、アメリカで猛威を振るった日本車に対抗する低価格車ブランド「ジオ」を立ち上げた米GMですが、売ったのは内外装に手を加え、ブランドのエンブレムを入れ替えた日本車のOEM

初期の4ドアセダン、スペクトラムは当時GMグループだったいすゞの2代目ジェミニOEMで、後継のプリズムはカリフォルニアのトヨタ・GM合弁工場NUMMI(ヌーミ。現在はテスラの工場)で生産したスプリンター(E90系)でした。

初代プリズムにラインナップされていた5ドアハッチバック(リフトバック)はスプリンター シエロの海外版で、斜め後ろから見るとシエロ由来とわかりますが、フロントの造形はだいぶ異なり、2代目も同じくジオ仕様の内外装。

「ジオ」ブランド廃止で「シボレー」ブランドとなった3代目も同様で、単なるカローラ/スプリンターOEMとは言えないものの、中身は日本車そのものだったのは事実です。

ポンティアック ヴァイブ(2002年)

ヴォルツのGM版で、今はなき「ポンティアック」ブランドで販売

ポンティアック ヴァイブ ©art_zzz/stock.adobe.com

1997年までと短命に終わった「ジオ」ブランドですが、それは既にGM内に若年層向け低~中価格帯のブランドがあったからで、低価格帯の「シボレー」の上位ブランド「ポンティアック」からも、合弁工場NUMMIで生産したトヨタのOEM車を販売しました。

カローラフィールダーのクロスオーバー版で、NUMMIではトヨタ版マトリックス、ポンティアック版ヴァイブと作り分けましたが、マトリックスは日本でカローラフィールダーとキャラが被ると思ったのか、日本にはトヨタ ヴォルツとしてヴァイブを輸出。

そのためトヨタらしさの欠片もないアメリカンルックスは日本で不評だったものの、アメリカでのヴァイブはそこそこ人気だったようで、2009年に2代目へモデルチェンジして、GMの経営悪化で「ポンティアック」ブランドがリストラされる2010年まで販売されました。

最新「ヴォルツ」中古車情報
本日の在庫数 4台
平均価格 89万円
支払総額 60~108万円

アストンマーティン シグネット(2011年)

マイクロカーiQの超豪華高級版

アストンマーティン シグネット

バブル崩壊後に日本経済が低迷する一方、世界経済は成長期に入り、1990年代までのように「日本でアメ車を売れ!」という無茶振りはなくなったものの、それとは別にトヨタ車の販売を望んだ海外メーカー、それもスーパーカーの名門メーカーがありました。

それがイギリスのアストンマーティンで、厳しいCAFE(メーカー平均燃費)が自社にも適用される事態に備え、高品質、高性能、かつアストンマーティンのデザインアイデンティティを取り入れる事が可能なコンパクトカーとして白羽の矢を建てられたのが、トヨタ iQ。

ベースは上級グレードの1.3L車で、通常の生産後にイギリスへ運んで一度全部バラしてオリジナルの豪華内外装などで組み立て直し、アストンの名にふさわしいプレミアムマイクロカーとなりました(しかし余った部品はどこへ?)。

日本へも何台か輸入されており、時々レアカーとして目撃情報がSNSなどで投稿されています。

最新「iQ」中古車情報
本日の在庫数 321台
平均価格 59万円
支払総額 23~416万円
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※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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