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スズキの次世代技術のエネチャージとは?メリット&デメリットから仕組みや評判まで
目次
スズキ次世代技術「エネチャージ」とは?
スズキのエネチャージをご存知ですか?これらのCMを観たことがある方も多いかと思います。
エネチャージは低燃費を実現したスズキの次世代技術として、現在注目を集めています。また、さらに低燃費を実現したS‐エネチャージと呼ばれる技術も誕生し、スズキの低燃費システムはさらに進化を遂げています。
今回はそんなスズキの次世代技術、エネチャージとS‐エネチャージについて解説します。
エネチャージはどんな仕組みなの?
通常の電力の発生方法は?
車が走るとき、ナビやメーター、オーディオなど様々な装備品に電力を使います。これまで車は、その電力をガソリンで発電していました。
オルタネータという車の部品をご存知ですか?
オルタネータとは発電器のことなのですが、このオルタネータはエンジンを回すことによって発電します。
エンジンを回すためにはガソリンが必要です。ですから、従来の車は発電するためにガソリンが必要だった、というわけです。
発電のためにガソリンを使うと、燃費もその分悪くなってしまいます。低燃費を実現するためには、まずこの発電の仕方を工夫する必要があったんですね!
エネチャージの仕組みとは?
エネチャージは、先ほどご紹介したオルタネータを減速エネルギーによって発電させます。車が走っているとき、アクセルから足を離しても、車はすぐに止まらず走り続けますよね。
これは慣性によるもので、減速エネルギーと呼ばれています。この減速エネルギーが働いているとき、アクセルは踏んでいませんから、ガソリンは使わずにエンジンは回っていることになります。
減速エネルギーによって回るエンジンの力で、オルタネータを回して発電させるのがエネチャージの仕組みになります。
ガソリンを使っていないときに発電していることになりますから、ガソリンの無駄な消費を抑えることができます。
エネチャージで作った電力はどこに貯めるの?
これまで、たくさんの電力を作ることは出来ても、その電力を貯めておく場所がありませんでした。
しかしエネチャージでは、発電した電力を鉛バッテリーに加えリチウムイオンバッテリーに貯めることが可能になりました。リチウムイオンバッテリーは充電効率がよく、たくさんの電力を貯めておくことができますし、短時間で電力をたくさん貯めることができるんです!
つまり、減速エネルギーによって発電した電力だけで、走行中に必要な電力をまかなえるようになった、ということです。
エネチャージで作った電力はどこに使えるの?
鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーに貯めた電力は各装備品に供給されます。電力が必要な装備品が車にどれくらいあるかご存知ですか?
実は電力が必要な装備品は20ほど言われています。とても多いですよね。
リチウムイオンバッテリーに貯めた電力はメーター、ストップランプ、オーディオ、ナビなどに供給されます。このように、電力を使う装備品の多くをエネチャージによって電力供給できる点が魅力です。
さらに進化したS‐エネチャージの登場!
S‐エネチャージとは?
続いてS‐エネチャージをご紹介します!
S‐エネチャージはこれまでに紹介してきたエネチャージがさらに進化したものです。加速時にISG(Integrated Starer Generator)と呼ばれるモーター機能付発電機によってエンジンをアシストすることによって、さらに低燃費が実現しました!
また発電した電力を充電していたリチウムイオンバッテリーもS‐エネチャージ車専用のものとなり、充電性能、電装品への給電機能ともにモーターアシストに必要な大電流に対応しています。
S‐エネチャージの魅力は?
エネチャージがさらに進化したS‐エネチャージの魅力をご紹介します。
車は通常、アクセルペダルを踏み込んだときに、ガソリンの消費量が増えます。加速するために大きなパワーが必要になるからですね。
しかしS‐エネチャージは加速した際にモーターアシストを作動させエンジンの負担を減らします。
モーターでアシストする分だけエンジンの出力を抑えることが出来ますから、消費するガソリンの量も減らすことができるんです!加速性能はそのままで、低燃費を実現しています。
またISGのスターターモーター機能によってエンジンを再始動する際の音も静かになりました!これまでのアイドリングストップ車はセルモーターを使ってエンジンを再始動させていたのでギヤの嚙み込み音が気になるものでした。
しかしISGはプーリーとベルトを使用するためスムーズにエンジンを再始動できるんです!
エネチャージのメリットとデメリットは?
エネチャージのメリットはやはり燃費の良さが第一に挙げられます!
小さなエンジンで電力を作るのは、ガソリンも消費してしまいますしエンジンにとってもとても負担が大きくなります。
しかしご紹介してきた減速エネルギーによって発電し電力を作ることによって、ガソリンの節約にもなりますし、エンジンの負担も減らすことができます。
燃費が良くなることに加え、エンジンへの負担が減るため加速もスムーズになるんです!ドライブや旅行などの長距離運転もたのしくなりそうですよね。
デメリットとしては価格がエネチャージやS‐エネチャージ搭載車となると通常より高くなることが挙げられます。
例えばハスラーの価格帯は約107万円からですが、S‐エネチャージ搭載車のハスラーの価格帯は約126万円からとなります。
購入後、ガソリン代の負担は減ることはお財布にも優しく嬉しいですが、エネチャージ搭載、S-エネチャージ搭載だと価格も上がりますから、購入時は予算なども含めよく考える必要があります。
S-エネチャージ搭載車一覧!
2017年1月現在の、S-エネチャージ搭載車をご紹介します。スズキを代表する人気軽自動車に搭載されています。
現在は以下の6車種にS-エネチャージが採用されています。これからさらにS-エネチャージが採用される車種は増えて行くのではないでしょうか。
S-エネチャージ搭載車①ハスラー
S-エネチャージ搭載車②スペーシア
S-エネチャージ搭載車③スペーシアカスタム
S-エネチャージ搭載車④スペーシアカスタムZ
S-エネチャージ搭載車⑤ワゴンR
S-エネチャージ搭載車⑥ワゴンR スティングレー
エネチャージの評判は?
(`・ω・´)・・・
流石軽のSUZUKI
我が家のハスラーも良く走るよ♪
軽であのインチサイズであれだけ加速感あって燃費も良いし結構積めるし
エネチャージのおかげで夏場にエアコンつけてもトルク落ちないので乗りやすい— BAD真人@四十代突入! (@badmasato) 2016年8月31日
そういえば一昨日、ハスラーの最新モデルを運転したんですけど、S-エネチャージ半端ないですね— yanoshi (@yanoshi) 2016年9月5日
今回ワゴンR S-エネチャージ?を借りて自宅近くの営業所~飛田~京都~自宅~関空と計180km走って8L給油したので燃費約22.5km/Lだった。なかなか走るね… pic.twitter.com/1KPVexhCiS— ekkamai45 (@ekkamai45) 2017年1月3日
車検の間の代車はワゴンR S-エネチャージのタイプみたいで加速が普通の軽と明らかに違うw— EC (@EC_kzm) 2016年10月15日
愛車を車検に入れてきた!で、代車は現行型ワゴンRのFZってグレードなんやけど、Sエネチャージでエンジンの負担軽減してる恩恵なのか、NAなのに街乗りでこれだけキビキビ走るのにはビックリしたw これはメーカーの努力やね。そりゃ軽自動車売れるわ・・・(^_^;) pic.twitter.com/JG6vIQe7h9— NMA(えぬま)ver.417 (@NMA_ver417) 2016年12月23日
やはり燃費の良さを評価している方が多いですよね!またスムーズな加速やキビキビとしたハンドリングを実感している方も多いです。
エネチャージを解除する際のモニター表示がかわいいなど、試乗してみなければわからない細かな部分も好評です!
エネチャージ搭載車を試乗してみよう!
エネチャージは燃費の良さがバツグンですが、やはり乗り心地や運転感覚も気になってくるかと思います。またエネチャージだからこその加速のスムーズさもぜひ体感してみるためにも、試乗してみることをおすすめします!
ぜひ素敵なエネチャージ搭載車と出会い、運転してみてくださいね!
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
- 監修者プロフィール
- 鈴木 ケンイチ
- 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...