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日産 リーフe+ 超絶ロングドライブでEV充電状況を徹底検証試乗!長距離は本当に大丈夫か?
続けてご覧いただいている読者の方々には繰り返しになりますが、日産リーフの試乗を行ったのは新型コロナウィルス感染拡大の直前。社内検討の結果、記事公開を見合わせ、このタイミングでの公開となりました。
電気自動車の普及に最も大きな貢献をしたと言える「日産 リーフ」。いたる所でEV充電設備を見かけるようになり、街中でもリーフが走っている姿もよく見かけるようになりました。
しかし、まだまだ日常生活やレジャーで100%電気で走るいわゆる「ピュアEV」の実用性について懐疑的になっている方も多いようです。最も多い懸念のひとつが「長距離大丈夫なの?」。
筆者は「長距離大丈夫なの?」を実際に長距離試乗して体験、EVとの付き合い方、充電設備などのインフラの実情などをお伝えさせていただくことにしました。
目次
「アホか!」と言われる超ロングドライブ
行き先は「お遍路」、四国霊場第60番札所「横峰寺」でございます。2019年から2020年の年末年始にかけて、“車お遍路”で88ある札所を回ったのですが、一つだけ冬季の入山ができない「横峰寺」を春になってから参った次第です。
横峰寺までは片道約800km、行きは高速道路を使わず(本州から四国へ渡るための瀬戸大橋は高速道路のみしかないため使用)、帰りは高速道路を使用するルート。試乗で使用できる経費の問題もありますが、調査目的であえての苦行。ドライバーは筆者ひとり。途中2泊は車中泊で。
この計画を友人に話したとき「アホか」と言われました。「♪そうだよ、あほだよ」のフレーズでブームになった約20年前の人気番組での替え歌が今TikTokなどで人気復活しているようですが、そのとおりですね。
もうひとつ。予めドライブ計画は立てずに出発。充電ポイントなどは事前に調べていきません。日常生活で予期せぬ長距離ドライブをしなければならないシーンは少なからずあるはずですから。
結論から言おう。無計画な長距離ドライブでも大丈夫だ。
充電する場所はリーフが教えてくれる。
ノープランでリーフに飛び乗っても大丈夫。目的地をセットすれば、リーフのバッテリー残量と移動距離を計算して適切な充電スポットを提案してくれます。
これを使うときにちょっと注意したいのが、充電設備のタイプ。急速充電の「CHAdeMO(チャデモ)」を選びましょう。急速充電は30分でバッテリー容量の80%ぐらいまで充電できますが、普通充電タイプでは一晩かかるので注意してください。
まぁ、一発のロングドライブで充電が必要なほどの距離を走ること、普通の方々はあまりなさそうですね……
EV向けWEBサービスやアプリを併用でさらに安心
GoGoEV
急速充電か普通充電か、充電設備のある駐車場は無料なのかどうかなのかといった検索も可能なアプリ。ユーザーの口コミをベースにしているため信頼性が高いですが、ローカルな場所では情報が古いこともあるため、注意が必要です。
スマホで直感的に操作できるところ、情報量の多さはメリットですが、運転中の操作は禁止です。
GoGoEVのダウンロードこちら→ iPhone・Android
高速充電ナビ
高速道路のSA、PAにある充電設備の空き状況がひと目でわかるスグレもの。使用中の充電設備は何時何分からスタートしたのかがわかります。高速道路の充電設備は基本的に急速充電式で1回の充電時間は30分。いつ空くのかはわかりますが、順番待ちに何台いるのかがわかりませんので、1基しかないSA、PAでは注意してください。(順番待ち台数まで表示できるようになれば最高なのですが。今後、全体的な充電インフラ整備の一環として実現されることを期待)
「高速充電ナビ」アプリのダウンロードはこちら → iPhone
充電設備は無数にある
鉄板で充電設備がある施設は、以下のとおり。
- 高速道路のSA、PA
- 道の駅
- 日産のディーラー。トヨタ、ホンダ、三菱も。
他メーカーのディーラーも充電OK。ちょっと勇気がいるかもしれませんが……筆者がお邪魔した日産ディーラーの営業さんに伺ったら「ホンダも結構きてもらってますよ」とのことで「気にしないで来ていただいて、充電中はお店の中でお茶でも召し上がってください」とまで。
だいたい24時間空いてる
充電スポットは概ね24時間使用できるようになっています。事前にカーナビやアプリで調べておく必要がありますが、ガソリンスタンドがないような田舎でなければ、だいたい充電スポットはあります。人里離れたところにいくときは事前に計画と調査を忘れずに。
以上のことは、だいたい頭でわかっていたのですが、いざ出発となるとちょっと心配になりました。しかし、しばらく走って充電を何度かしているうちに、そんな不安はなくなりました。
充電するなら日産ディーラーだ!
同じ急速充電方式の設備でも複数のメーカー、機器があります。
日産本社でリーフをお借りする前に、広報担当の方から、日産ディーラーの充電器はたくさん充電できる、と伺っておりました。また前述の日産大阪 四條畷店でご対応いただいたスタッフさんからも同様のお話を伺いました。実際にいろいろな充電設備で充電したのですが、充電効率は日産ディーラーの設備が最も良い結果でした。
今回の試乗では合計13回の充電を行いました。本記事末尾ページにその充電の記録を機器メーカーを含めてまとめています。
リーフの運転は楽で楽しい!
高速道路は「プロパイロット」が運転をサポート。ハンドルに手を添えて、アクセルペダルから足を離してリラックスしたドライブが可能です。試乗車のリーフは、この「プロパイロット」と「eペダル」を装備しており、ロングドライブには強い味方になってくれます。(本当に)
「アホか!」と言われたロングドライブも、リーフでなければやる気にならなかったと言っても過言ではありません。
リーフはバッテリーを車体底部に配置しており低重心。重心の低いクルマはハンドリングがしやすく、揺れも抑えられ運転中のストレスが抑えられます。
そして電気モーターですからとても静か。静粛性の高さも運転中のストレス低減に貢献する要素。高速巡航時ではモーター音より風切り音の方が耳に入るため、リーフの開発は風切り音対策に苦心されたという話を訊いたことがあります。
四国では山岳路、峠を走りましたが、重心の低さと電気モーターのリニアな加速で楽しいドライブができました。リーフならではの走りですね。下手なスポーツカーよりリーフの方が峠は速いのでは?と思ったほど。アンチEV派の方には、ぜひ一度峠を走っていただきたい。高鳴るエンジン音もいいけれど、高鳴るモーター音も良いものです。
スペックと価格。購入補助金約80万円!
日産 リーフにはバッテリー容量が40kWhを標準モデルとし、容量を62kWhに増やした「e+」の2つのタイプがあります。試乗車は「e+」でWLTCモードでの航続距離は458km、JC08モードでは570kmのスペックとなっています。標準モデルでの航続距離はWLTCモード322km、JC08モード400kmとなります。電気モーターの最高出力は標準モデル150ps、「e+」は218ps。
試乗車のグレードは最上級グレードの「G」。リーフのグレード構成はシンプルな3グレード、「e+」は上の2つのグレードの設定。「e+」には専用フロントバンパーを装備。「G」には本皮シート、BOSEの7スピーカーサウンドシステム、プラズマクラスター付きフルオートエアコン、プロパイロットなどを標準装備としているのが他のグレードとの主な違いです。
ボディサイズは以下のとおり。
- 全長:4,480mm
- 全幅:1,790mm
- 全高:1,560mm
- ホイールベース:2,700mm
- 車両重量:1,955kg(e+ G)
試乗車の車両価格は、税込4,998,400円。オプションは「ガーネットレッド」の有償色82,500円、LEDフォグランプ70,239円、後席クッションヒーター、後席エアコン吹出口、高濃度不凍液のセットオプション27,500円などを装備して合計284,893円(いずれも税込)。
リーフの購入補助金約80万円
日産リーフは「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」の対象となっています。
補助金額は国からの42万円に加え、自治体による補助金も追加されます。東京都では30万円。さらにエコカー減税で4.85万円減税。合計76.85万円が購入時コストからマイナスできます。
ちなみにリーフのエントリーグレード「S」の車両価格は税込3,326,400円。補助金80万円なら250万円の計算です。
※リーフNISIMOなど一部モデルは金額が変わります。本文は試乗車の「e+ G」での表記となります。
EVとエンジン車、充電代・燃料代どっちが安い?
この点を検証する計算は複雑なので割愛して、結論から申せば「EVの方が安い」となります。
日産は「ZESP3(日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3)」と呼ばれる充電サービスを提供しています。(公式サイトはこちら)
お住まいの地域によっては、深夜電気料金が安いプランがあり、維持費を抑えることができます。深夜電気料金プランがなくても、ガソリン代より電気代の方が安くなります。
「e+」ではない標準モデルでも、フル充電時の実際の航続距離は200kmはいきますから、休日の遠出でも充電する機会はわずかとなるでしょう。
さて、この後は徒然なる充電の記録を、リーフの紹介を交えながらお伝えしますが、すみません、たいして面白くありません。ざざっと画像だけで見てやってください。
徒然なる走行充電記録
【充電1回目】223km走行/64%消費
横浜の日産本社でリーフをお借りしたときは満充電。新宿区早稲田にある自宅に帰って仮眠を取り、夜21時過ぎのスタートに。横浜から早稲田までは高速道路を使用。充電は行わずにドライブを開始します。
都内から静岡方面へは国道246号を走行。夜22時台でも渋滞が多く時折雨が降っているという、EVには負荷の多い状況での走行。
施設名 | 道の駅 宇津ノ谷峠(静岡市駿河区) |
設備数 | 急速1 |
機器 | ニチコン製NQC-A302A |
充電時の外気温 | 13℃ |
充電量 | 待ちの車がなかったため、繰り返しおかわり充電。 1回目:残量36%→56% 2回目:56%→76% 3回目:76%→92% |
走行距離 | 232km |
走行時間 | 6:33 |
平均時速 | 34km/h |
電費 | 6.3km/kWh |
バッテリー消費 | 64% |
天候 | 晴れ |
気温 | 13~17℃ |
エアコン | OFF |
このような状況でも200km以上、6時間以上走行してバッテリー残量が40%弱という結果は普段使いから通勤、レジャーなど、外出先で充電をする必要がない航続距離と言えるでしょう。
充電していて気になったのは充電量の増加数。充電機器の性能が悪いのか?1回30分の充電で20%ほどしか増えなかった。
次の日に備えて、ここで車中泊。
【充電2回目】91km走行/23%消費
信号が少ない国道1号線のバイパスを数珠つなぎ西へ向かいます。走行はAM7:15からスタート。天気は晴れ。窓を少し開けて走って気持ち良い気候。
浜名湖を抜けた愛知県との県境に近い静岡県湖西市にある「道の駅 潮見坂」で充電することに。走行はまだ90km、バッテリー残量は80%も残っていますが、日本で最も自動車登録数の多い愛知県を無充電で走り抜きたく。
走行距離 | 90.8km |
走行時間 | 1:34 |
平均時速 | 57km/h |
電費 | 6.0km/kWh |
バッテリー消費 | 23% |
天候 | 晴れ |
気温 | 11~13℃ |
エアコン | OFF |
施設名 | 道の駅 潮見坂 |
設備数 | 急速2、普通2 |
機器 | ニチコン製NQC-A302A(急速) |
充電時の外気温 | 11℃ |
充電量 | 18% |
【充電3回目】112km走行/28%消費
県境を超えた愛知県豊橋市からは国道23号線バイパス1本で三重県まで走破するルート。比較的新しい道路で信号はほとんどないがさすがに交通量は多く時折渋滞にはまります。蒲郡市でバイパスの渋滞を回避して市街地内を走行。名古屋市内の国道23号線では信号にちょくちょく引っかかり、時折数分程度の断続的な渋滞に巻き込まれました。国道23号線の名古屋〜四日市市区間は、工場地帯を縦断する古くからある自動車専用のバイパスで「名四国道」という名称がつけられています。
このあとのルートは奈良県を横断する国道25号線、正式通称「名阪国道」と呼ばれる実質的高速道路で無料の自動車専用道路へ。筆者は愛知県に住んでいたことがあり何度もこの道路を走行し熟知。SAやPAの類が乏しく充電するためには国道を降りて市街地に入ることになるだろうと推測し、四日市市内のイオンモールで充電することに。
走行距離 | 112.4km |
走行時間 | 2:53 |
平均時速 | 34km/h |
電費 | 6.9km/kWh |
バッテリー消費 | 28% |
天候 | くもり |
気温 | 12~14℃ |
エアコン | OFF |
施設名 | イオンモール 四日市北店 |
設備数 | 急速1、普通1 |
機器 | 富士電機製 |
充電時の外気温 | 14℃ |
充電量 | 1回目:27% 2回目:9% |
【充電4回目】138km走行/30%消費
途中、名阪国道直結の「道の駅 針」で充電に立ち寄りましたが、急速充電1台のみの設備環境で待ちの車が2台あったため断念。バッテリー残量に余力があるのでパス。このまま大阪府まで走行することに。
名阪国道終点の奈良県天理からは市街地を走行し、奈良と大阪の境の生駒の峠を抜けて四條畷(しじょうなわて)にある日産のディーラーで充電。前ページでお話したディーラーです。充電開始時刻は17:50頃から。
走行距離 | 138.5km |
走行時間 | 3:22 |
平均時速 | 41km/h |
電費 | 6.5km/kWh |
バッテリー消費 | 30% |
天候 | 晴れ |
気温 | 12~14℃ |
エアコン | OFF |
施設名 | 日産大阪販売 四條畷店 |
設備数 | 急速1 |
機器 | 日産自動車製 |
充電時の外気温 | 12℃ |
充電量 | 31% |
充電量はこれまで最大の31%、フル充電まで一発でいきました。
日産大阪販売四條畷店の竹中さん、親切にご対応いただきどうもありがとうございました。
【充電5回目】173km走行/46%消費
走行コースは大阪と神戸の市街を避け、北側の宝塚方面の府道2号バイパス、国道176号バイパスを経由して兵庫県明石市から国道2号線バイパスを選択。道路が良く交通量も少なく平均時速は高め。
途中で先にある充電スポットを検索すると、兵庫県明石市から24時間対応充電スポットが少なくなるようだが問題なし。そのまま四国へ渡れる充電量だったが手前の岡山市内の日産ディーラーで充電。充電開始時刻は22:20頃から。
走行距離 | 173.5km |
走行時間 | 3:39 |
平均時速 | 47km/h |
電費 | 6.6km/kWh |
バッテリー消費 | 46% |
天候 | 晴れ |
気温 | 7~14℃ |
エアコン | ヒーター |
施設名 | 岡山日産 平島店(岡山市) |
設備数 | 急速1 |
機器 | 日産自動車製 |
充電時の外気温 | 7℃ |
充電量 | 35% |
【充電6回目】56km走行/18%消費
岡山市から本州離脱、瀬戸大橋を通って四国へ入ります。この区間は高速道路しかルートがないため、最小限度の高速道路を使用。
午後11時頃からの移動で道はガラガラ。これまでの走行はACC(アダプティブクルーズコントロール)を多用してきたが、この回ではあえて使用せず。すると電費が少し落ちました。極力、ACCを使えるところは使う、が良い電費のコツです。(エンジン車でもACCを使った方が燃費は良くなりますね)
瀬戸大橋の途中にある与島PAで充電。充電開始時刻は23:55から。ここで車中泊。
走行距離 | 56.0km |
走行時間 | 1:00 |
平均時速 | 55km/h |
電費 | 5.7km/kWh |
バッテリー消費 | 18% |
天候 | 晴れ |
気温 | 7~9℃ |
エアコン | ヒーター |
施設名 | 瀬戸大橋 与島PA |
設備数 | 急速1 |
機器 | 高岡東光製 |
充電時の外気温 | 9℃ |
充電量 | 31% |
【充電7回目】141km走行/43%消費
瀬戸大橋を渡って四国に入ると、そこはうどんの聖地。香川県は丸亀市でございます。そう、丸亀製麺の丸亀市。
瀬戸大橋を渡った後は国道11号線を西にひた走ります。この道路は市街地を通る幹線道路でほぼ対面通行片側1車線で信号も多い。eペダルの恩恵にあずかります。
そろそろ目的地の四国霊場第60番札所 横峰寺へ。国道を逸れて寺までの往復30kmは険しい狭い山道となります。
走行時刻はAM7:20頃~AM11:00。日が昇るにつれて気温は上昇、18℃の外気温。
横峰寺のレポートは別の記事でお届けします。横峰寺の滞在時間は30分以下、うどんを食べて東京へ戻ることにします。
走行距離 | 141.5km |
走行時間 | 4:06 |
平均時速 | 34km/h |
電費 | 6.2km/kWh |
バッテリー消費 | 43% |
天候 | 晴れ |
気温 | 8-18℃ |
エアコン | ヒーター→OFF |
施設名 | 愛媛日産 新居浜萩生店 |
設備数 | 急速1 |
機器 | 高岡東光製 |
充電時の外気温 | 18℃ |
充電量 | 36% |
【充電8回目】125km走行/31%消費
うどん県に来たならならば、うどんを食わずして帰るわけにはいきません。スマホでおいしそうなうどん屋さんを検索、通り道から少し逸れて香川県観音寺市は「鳥越製麺所」へ。
讃岐うどんを堪能した後は、国道11号線をしばらく東進、高松自動車道 さぬき豊中ICから高速道路で帰京のコースへ。
春の陽気で気温は20℃に達し、エアコンを入れました。暖かいとバッテリー効率が上がるのでしょうか。これまで最高の電費7.5knm/kWhを記録。
高速に乗る前にタイヤ空気圧をチェック。EVに限らずエンジン車もこまめに空気圧チェックをぜひ。燃費、電費、走行フィーリングに好影響ですし、バーストなどのアクシデント防止にも。
高速道路に入って最初のサービスエリア、津田の松原SAで充電。走行時刻はAM11:00頃~14:30頃。充電が目的というより休憩が目的での立ち寄りです。
走行距離 | 125.5km |
走行時間 | 2:52 |
平均時速 | 43km/h |
電費 | 6.5km/kWh |
バッテリー消費 | 31% |
天候 | 晴れ |
気温 | 18-20℃ |
エアコン | AC |
施設名 | 高松道 津田の松原SA |
設備数 | 急速1 |
機器 | 高岡東光製 |
充電時の外気温 | 17℃ |
充電量 | 33% |
【充電9回目】51km走行/21%消費
近畿都市圏のサービスエリア、パーキングエリアの充電設備の混雑を考慮して早めの充電。低速走行車の追い越しを何度も繰り返したら電費が悪い結果に。EVは一定の速度を超えての加速、巡航ともに電費が悪くなる傾向。走行時刻は15:00頃~15:30頃。
走行距離 | 50.9km |
走行時間 | 0:32 |
平均時速 | 95km/h |
電費 | 4.5km/kWh |
バッテリー消費 | 21% |
天候 | 晴れ |
気温 | 15-17℃ |
エアコン | AC |
施設名 | 神戸淡路鳴門自動車道 南淡路PA |
設備数 | 急速1 |
機器 | 高岡東光製 |
充電時の外気温 | 15℃ |
充電量 | 31% |
【充電10回目】106km走行/30%消費
明石海峡大橋手前から交通量が増え平均時速が落ち、定速巡航が難しくなる。新名神高速道路に入ってすぐの宝塚SAに入り早めの充電をしようとしたが先着1台あり。16分後に充電完了とのことなので待機することに。走行時刻は16:10頃から17:45頃。
走行距離 | 106.6km |
走行時間 | 1:15 |
平均時速 | 85km/h |
電費 | 6.3km/kWh |
バッテリー消費 | 30% |
天候 | 晴れ |
気温 | 15-16℃ |
エアコン | OFF |
施設名 | 新名神高速道路 宝塚SA |
設備数 | 急速1 |
機器 | 高岡東光製 |
充電時の外気温 | 16℃ |
充電量 | 31% |
【充電11回目】125km走行/31%消費
数回、数分の断続的な渋滞に遭うものの、80~100km/hの交通の流れに乗って順調に走行。走行時刻は18:10頃から20:00頃。
高速道路はあまりトピックスがないのと、そろそろ記事内容も同じのことの繰り返しでつまらなくなってきましたね……
ここまで健気にお読み頂いた方、敬意を表します。この後も続きますが……
走行距離 | 125.4km |
走行時間 | 1:30 |
平均時速 | 83km/h |
電費 | 7.1km/kWh |
バッテリー消費 | 31% |
天候 | 晴れ |
気温 | 13-16℃ |
エアコン | 途中ヒーター |
施設名 | 新名神高速道路 鈴鹿PA |
設備数 | 急速1 |
機器 | 不明(新型?) |
充電時の外気温 | 16℃ |
充電量 | 30% |
【充電12回目】154km走行/36%消費
新名神高速道路から伊勢湾岸自動車道を経由して新東名高速道路へ。プロパイロットの速度設定を前半80km/h、後半85km/hにセットしてみました。交通量が少ないためずっと定速で巡航。最初の方の電費は良かったが、どんどん落ちて 7.3km/kWh へ。これまでの平均的な数値へと寄って行きました。回生ブレーキを数回しか使わない状況だったため、バッテリーへの電力回収がなかったためでしょうか。
新東名高速道路、遠州森町PAで充電。
走行距離 | 154,9km |
走行時間 | 2:06 |
平均時速 | 83km/h |
電費 | 7.3km/kWh |
バッテリー消費 | 36% |
天候 | 晴れ |
気温 | 10-13℃ |
エアコン | ヒーター |
施設名 | 新東名高速道路 遠州森町PA |
設備数 | 急速2 |
機器 | 新電元工業製 |
充電時の外気温 | 16℃ |
充電量 | 30% |
【充電13回目】70.4km/35%消費
新東名高速道路の制限速度120km/h区間を、制限速度で走る。実際は制限速度以下で走る車が多く、強めの加速で追い越しを幾度か行いました。100km/hからでもリーフは未来的なモーター音を奏でながらしっかり加速。高速度域での走行と加速は電費の落ち方が顕著になります。エコ走行なら80km/h〜100km/hの定速がおすすめ。走行時刻は23:00頃~23:40。
帰宅までの距離と、帰宅後にリーフをお返しするまでの移動距離を考慮し、新東名高速道路 清水SAで最後の充電へ。
走行距離 | 70.4km |
走行時間 | 0:42 |
平均時速 | 99km/h |
電費 | 4,8km/kWh |
バッテリー消費 | 35% |
天候 | 晴れ |
気温 | 10-11℃ |
エアコン | ヒーター |
施設名 | 新東名高速道路 清水PA |
設備数 | 急速2 |
機器 | 新電元工業製 |
充電時の外気温 | 11℃ |
充電量 | 25% |
30分間の充電がもたらした想定外の効果
それは、30分間の充電がもたらした、強制的な休憩時間。その休憩時間は、結果としてアホかと言われた超ロングドライブを安全に、極度の疲労を経験せず無事に終えることができた要因となりました。
短いインターバルでは1時間半、平均すると2時間ちょうどぐらいでの充電となった結果でした。車の運転は2時間毎の休憩が推奨されています。ちょうどぴったりじゃないですか。2時間毎の30分の休憩時間は移動効率が悪そうに思えます。しかし、ロングドライブをするのなら、疲労と疲労を起因とするさまざまなリスクの回避、総合的な移動時間を考えると、2時間毎の30分の休憩時間は決して多くないように思えました。
クルマでの長距離移動をしないといけないとき、あえての休憩時間を挟み込む、これが安全運転と目的地へ結果的に早く到達のコツ、ということを改めて確認できました。
もう1点。アホと言われた超絶ロングドライブを終えて一番意外だったのが、充電待ちの少なさ。
巷ではリーフを筆頭に電動車を見かけることが多くなってきていますので、もっと充電待ちに遭遇するかと思っていました。現時点、日本国内の充電スポットは30,000を超えたとのこと、インフラ整備はかなり進んだと言えるでしょう。
7月15日には、日産から新型EVでSUVの「アリア」がデビューします。7月頭には、プジョー 208のピュアEVの国内発売開始の発表、年内には「ホンダ e」、「マツダ MX-30」の国内発売開始の予定など、2020年は新型EVデビューラッシュとなっています。そしてその後も続々とEV新型のデビューが続きます。
懸念されているのは、充電インフラ。日本は当分の間は大丈夫かとは思います。EV車の割合が増えてくると“充電したくてもできない問題”が出てきそうですが、EV車の航続距離は必定十分になってきていますので、出先で充電することはあまりないでしょう。このあたり、別の記事にて詳しく検証、推察してみたいと思います。
さて、次回の試乗車は、「Mazda3」。新型コロナの緊急事態宣言前の試乗レポート記事の遅ればせながら公開はこれが最後となります。Mazda3 はセダンにファストバック、ガソリンにディーゼルからスカイアクティブXまで、色々と乗り比べをしてみます。どうぞ、次回の試乗レポートもお楽しみに。
- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...