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【日産 キックス 新型1000km試乗】東北一般道ドライブ&東日本大震災伝承館を巡る&ほぼ取説動画
2020年6月にデビューした日産の新型電動コンパクトSUV「キックス」。これまで、試乗会レポート、開発者インタビューにてキックスの特徴などをお伝えしてきました。
今回は総走行距離1,000kmの超長距離ドライブレポートと、キックスのさまざまな装備のほぼ取説を、動画と記事のハイブリッド形式でお届けします。
▽チャプター
0:00 オープニング(千葉県銚子市犬吠崎)
1:05 ドライブ(銚子大橋・茨城県神栖市ウィンドファーム・同ひたちなか市平磯海岸の朝焼け・同日立バイパス旭高架橋)
4:10 e-POWERの解説(エンジンルーム)
4:42 運転席周り解説
9:54 マナーモード住宅街走行
10:52 ドライブ(帰宅困難区域 福島県相馬町国道6号)
11:45 東日本大震災・原発災害 伝承館
13:31 インプレッションその①市街地走行(仙台市内国道4号線)
13:54 気仙沼市 東日本大震災遺構・伝承館
20:18 インプレッションその②山岳路(気仙沼市)
22:12 プロパイロット操作方法・高速道路走行(三陸自動車道・気仙沼市)
27:00 室内装備・スイッチ類すみずみチェック
36:39 ドライブ(宮城県南三陸町志津川・同南三陸町神割崎・同石巻市北上川・牡鹿半島の夕焼け)
下記は、動画ではお伝えしていない内容、画像をお届けします。
ドライブコース
動画では、千葉県銚子市犬吠崎からスタートしていますが、実際の総試乗コースはキックスをお借りした日産本社のある横浜から東京都内の自宅を経由して犬吠崎へ、その後、国道6号を主軸に時折脇道に逸れながら北上、仙台市内で国道6号終点から国道4号線、国道346号線を通って気仙沼市で折り返して南下、海岸線を通る国道398号線を主軸に走行し、南三陸町、女川市を通って牡鹿半島を一周して石巻市へ、その後仙台市街地を抜けた南仙台から常磐道で帰京する、といったものとなりました。総走行距離は約1,000km。
燃費
総トータル燃費は、23km/Lでした。(走行シーン別に10回計測した平均値)。信号の少ない国道走行が全体の7割以上を占めたという条件の良いものでしたが、横浜から東京への移動では、半分以上渋滞という悪条件化で約17km/L。また、全行程を通じて燃費が良くなるように意識しての走行はしていません。長距離ドライブで燃費を気にしながら走るのは結構ストレスですし。ストレスレスの走行の方が安全運転の維持にも繋がりますし。なかなかの好燃費でした。
試乗車のスペック
車名 | キックス |
グレード | X ツートンインテリアエディション |
全長 | 4,290mm |
全幅 | 1,760mm |
全高 | 1,610mm |
ホイールベース | 2,620mm |
地上最低高 | 170mm |
車両重量 | 1,350㎏ |
エンジン型式 | HR12DE |
エンジン種類 | 1.2L直列3気筒DOHC |
最高出力 | 82PS/6000rpm |
最大トルク | 103N・m/3600-5200rpm |
モーター最高出力 | 95kW(129PS) |
モーター最大トルク | 260N・m |
駆動方式 | FF/2WD |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
タンク容量 | 41L |
WLTCモード燃費 | 21.6km/L |
∟市街地モード | 26.8km/L |
∟郊外モード | 20.2km/L |
∟高速道路モード | 20.8km/L |
価格
新車本体価格 | 2,869,900円/税込 |
メーカーオプション | |
プレミアムホライズンオレンジ/ピュアブラック(2トーン)特別塗装色 | 82,500円 |
インテリジェント アラウンドビューモニター+インテリジェント ルームミラー | 69,000円 |
超長距離ドライブを終えて
約300kmくらい走行したところで、運転の疲れにくさを顕著に感じました。静粛性の高さ、足回りの良さ、シートの良さ、eペダルの楽ちんさは長距離を走ってからじわじわと。前回の試乗会では短い距離と時間だったため確認することができなかったところです。
なんといっても、駆動力100%がモーターの胸のすく加速は素晴らしい。速度調節もしやすく必要なパワーをすぐに得られるので運転は楽で楽しい。楽々です。
1つだけ気になったところがあります。この点は前回の試乗会のとき、開発担当者へもお願いしたのですが……それは、メータークラスター、特にスピードメーター。動画 32:00あたり 室内装備・スイッチ類すみずみチェック のところでがっつり画面に写っていますので、ご確認を。ここはオプションでも良いので、フルデジタルメーターにして未来感を出して欲しかった。
この他は特にありません。200万円台という価格設定で走りが気持ち良いe-POWERで、先進装備てんこ盛り。ちょっと何かが気になっても、このことを思い出せば気にならなくなるはず。
日産自動車は今後、続々と新型車が登場してきます。次はエクストレイルでしょうか?楽しみです。
- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...