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日産純正市販カスタムの中枢「オーテック」が手掛けたスポーティな名車たち【推し車】

最近はNISMOと並び、日産純正カスタムカーの2本柱となった感の強いオーテックジャパンですが、「オーテック」ブランド各車はもとより、「NISMO」ブランド市販車の企画開発も担当している日産純正市販カスタムの中枢でもあります。

同社は元から特装車や特別仕様車を数多く手掛けていた関係から車両開発もお手の物であり、単にちょっとカッコよく個性的なエアロを手掛ける程度には収まらない、オーテックオリジナル車、オリジナルカスタムも多数発売してきました。

そんなオーテック各車から、スポーティな名車3台を厳選して紹介します。

オーテック ザガート ステルビオ(AZ1・1989年)

オーテックAZ1 ザガート ステルビオ

オーテックオリジナル車の代表格といえばこちら。ボンネット左右上面後端がフェンダーミラーという奇抜さはご愛嬌、全体で見れば2代目F31レパードがベースとは思えない個性的なデザイン担当は、イタリアのカロッツェリア「ザガート」です。

ヘッドカバーが「tuned by AUTECH」と飾られたエンジンは、F31レパード後期用のVG30DETを280馬力へファインチューン、4速ATと組み合わせていました。

驚くべきはF31改といった持ち込み車検の特装車ではなく、AZ1と運輸省(当時)の型式認定を受けていた事。1,870万円と当時としては超高価、かつ200台限定販売でしたが、オーテックジャパンが自動車メーカーでもある証です。

日産 スカイライン オーテックバージョン(HNR32・1992年)

日産HNR32 スカイライン オーテックバージョン

「GTカーの本質を具現化」と公言するR32スカイラインのオーテックバージョン。DOHC直6ツインターボの名機RB26DETTをNA化&ファインチューニング、220馬力の同車専用エンジンRB26DEに4ATの組み合わせです。

しかしデチューン版4ドアGT-Rというわけではなく、ベースは2リッターターボ4WDのGTS-4で型式もHNR32のまま。ボンネットやグリル、バンパーは専用かGT-R用ですがワイドトレッド化せず、リアスポイラーもな外観はアッサリしています。

いわば「5ナンバーボディの大人向け高性能4ドアGT」で、トランクリッドのSKYLINE26というエンブレムがなければ、素のR32に見えるかもしれません。

日産 スカイライン GT-R 40thアニバーサリー(BCNR33・1998年)

日産BCNR33改 スカイラインGT-R 40thアニバーサリー

初代スカイラインGT-R登場40周年記念車として開発されたのは、最初のスカイラインGT-RのPGC10以来となる「4ドアGT-R」。エンジン本体だけ使ったR32オーテックバージョンと異なり、しっかりRB26DETTを搭載してGT-Rを名乗ります。

ENR33スカイラインGTS-4セダンをGT-R化するのではなく、BCNR33スカイラインGT-Rの後半分へ後席ドア追加、4ドア車用のテールセクションに置き換える改造で、全長も伸びています。

しかし登場が熱望されていた割に、R33自体の人気がイマイチなためか販売台数はさほどでもなく、4ドア化は高速道路で覆面パトカーとして使う際にもっとも威力を発揮したくらいです。

最新「スカイライン」中古車情報
本日の在庫数 1472台
平均価格 425万円
支払総額 30~8,252万円

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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