更新
CX-8が消滅…CX-80は後継にならない?マツダが今後のSUVラインナップ公開
プレゼン資料の中でSUV商品展開に触れる
マツダが2021年11月10日に、2022年3月期第2四半期決算のプレゼンテーション資料を公開しました。
この資料の中で、今後の日本・北米・欧州におけるSUVのラインナップを確認することができます。
CX-8が「今後のラインナップ」に含まれず
マツダは新型SUVとしてCX-50、CX-60、CX-70、CX-80、CX-90を発表していて、そのうちCX-60とCX-80は日本でも発売されることがアナウンスされています。
今回公開された資料の中にはこれら5車種を含めた地域別のラインナップが示されていますが、生産終了の噂があったCX-3の記載がある一方で、CX-8が記載されていません。
以前の記事でも予想をしていましたが、CX-80の登場によってCX-8はモデル廃止となりそうです。
3列シート車の実質値上げ
CX-8は、CX-5と国外で販売されているCX-9のプラットフォームを組み合わせた日本向けのモデルで、マツダの日本でのラインナップの中で唯一3列シートを備えていることが特徴です。
今後投入される5つの新型SUVのうち、CX-80とCX-90は3列シートを備えることが分かっています。CX-90はCX-9の後継モデルになることは米国マツダがすでに発表してることから、CX-8の後継モデルもCX-80になることが予想できます。
しかし、CX-50を除く新型SUVはラージ商品群のプラットフォームを採用した縦置エンジン・後輪駆動ベースのSUVで、マツダのプレミアムブランドのような立ち位置となることが分かっています。
車両の価格も相応に上昇することが予想されるため、CX-8からCX-80へのバトンタッチは3列シート車の実質的な値上げと言えるでしょう。
CX-80はCX-8の代わりにならない?
SUVブームの中でもいまだに人気が高いミニバン。マツダはこの市場を切り捨てて、CX-8をミニバンに代わるモデルとして販売してきました。
CX-8の価格帯はミドルサイズミニバンとプレミアムミニバンの中間ほどでしたが、CX-80へ切り替わるとプレミアムミニバンの価格帯になると予想されます。また、縦置のエンジンレイアウトで後輪駆動ベースになることで走行性能はもちろんですが、車内空間もスポーティになるでしょう。
そのため、マツダはCX-8の「ミニバンに代わるSUV」という役割をCX-80に引き継がず、トヨタ ランドクルーザーなどのプレミアムSUVを求めるユーザーへアプローチしていくことになるのではないでしょうか。
そうなると、ミニバンのような車内空間を求めるユーザーはマツダのラインナップに選択肢がなくなります。
CX-8のモデル終了は、マツダの客層を大きく変えることになりそうです。
ロードスターを買うなら今のうち?純ガソリンエンジンはNDが最後か
すごすぎる!あの名優がトヨタ博物館に超希少車を寄贈
これができる人は運転上級者?渋滞吸収車がSNSで話題に
RX-VISIONの市販モデル登場なるか。マツダ初のスーパースポーツ「RX-9」
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...