CR-V
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「オフロードなんて走らないでしょ?」ユーザーが求めていたのは“なんちゃってクロカン”、そうコイツ~初代ホンダ CR-V【推し車】
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現在、大流行のSUVにとって源流となったクルマの1つ
日本車の歴史には1970年代以降、おおむね10年ほどのサイクルで歴史の転換点が訪れ、それまでの流行から一気に別なジャンルへと変わる傾向がありますが、1990年代は日本車黄金期とも言われる数々の高性能車…もさることながら、一番はやはり「RV」でしょう。
今回は「歴史と文化(90 ‘)」として、1990年代RVブームの代表、かつ現在まで続く「クロスオーバーSUV」への転換点となったクルマの1つとして、ホンダの初代CR-Vを紹介します。
確かに流行はしたものの装備も構造も一般ユーザーには不要なものばかりでオーバースペックだった、三菱 パジェロのようなクロカン(クロスカントリー車)に代わり、安価で経済的な乗用車、しかしカタチはクロカンそのものというのが初代CR-Vの斬新なところ。
これを契機に、「そうか!ユーザーはクロカンじゃなく、クロカンのカタチをしたクルマが欲しいだけだったんだ!」と気付いたメーカー各車は、同種のクルマを多数生み出し、やがて世界中でSUVブームになるのでした。
実はホンダにもあった「RV」、シビックシャトル
- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...