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シトロエン C3エアクロスSUV ロングドライブ試乗レポ|明るく・楽しく・朗らかで安いクルマ
目次
#5分ぐらいで読める
#消費者視点でクルマを伝える
ロングドライブ試乗記#36「シトロエン C3エアクロスSUV」
今回の試乗車は、フランスの自動車メーカー、シトロエンの新型「C3 エアクロスSUV」。計約800km走った感想をお届けします。
シトロエンC3エアクロスSUVで「碓氷峠」へ行ってきました。
「シトロエン C3エアクロスSUVとは?」を簡潔にまとめ
1. デビューは2019年7月16日。
2. コンパクトSUV。全長は国産コンパクトカー同等の4,160mm。
3. 最上級グレードでも300万円を切る高いコスパ。
4. いわゆる自動ブレーキなど先進安全装備もしっかり装備。
5. 弟分はコンパクトカーの「C3」。兄貴分はSUVの「C5エアクロス」。
第一印象は、今のシトロエンらしい新型だと感じました。いろいろお伝えする前に、シトロエンという自動車メーカーについて簡潔にお伝えしておきます。
「シトロエンは自動車メーカー?」を箇条書きでまとめ
1. 創業は1919年。今年は創業100周年。
2. どのモデルも一貫してシトロエンと一目でわかるアイコニックデザイン。
3. 独創性の高い機構を開発、市販化してきた。1950年代から1980年代までの「ハイドロサス」は自動車の歴史に欠かせない快適さを追求しすぎた機構。
4. 今も昔もコンフォート = 快適性をモットーとした車作り。
シトロエンC3エアクロスSUVに800km乗った感想
結論からこちらも箇条書きでお伝えしますと、
1. 乗り心地が良い。ゆったりとしたおおらかな乗り味。シートも良い。
2. 意外と元気に走る。
3. 後席、荷室ともに広く使いやすい。
4. かわいい。
5. 安い。
6. こんなクルマ、他にはない。
となかなかの出来。コストを抑えたな、と感じた部分もありますが、そこも含めてシトロエン C3エアクロスSUVのポイントを画像中心にしてお伝えしていきます。
C3エアクロスSUVの発表会のときに撮影。ボディカラーはサープル。この発表会のレポート記事は下記から。
9月に開催されたメディア向け試乗会で撮影。ボディカラーは「スパイシーオレンジ」。この他、ブラック、ガンメタ、ブルーの計6色を展開。この試乗会のレポートと弟分のコンパクト・ハッチバックの「C3」との比較は下記からご覧ください。
「明るい・楽しい・朗らか」なC3エアクロスSUV。
ちょっと変わった顔つきだけど、全体的に愛嬌のあるデザインは明るくポップ。開口部の大きいサンルーフと明るい色のシート地もありますが、乗り込んで走ったときの印象も「明るいな」でした。アクセルを踏みこむとエンジン音がしっかりと高鳴って、小気味よくシフトアップしてくれるトランスミッション、直進安定性が良く(これもシトロエンの信条)、曲がるときにはすっと曲がるハンドリングは、きつい峠のドライブも楽しめます。快適さを重視した足回りは、峠の連続したカーブでは邪魔にならず。なかなかのセッティング。
「明るい・楽しい・朗らか」なC3エアクロスSUV、もっと乗っていたかったですな。
C3エアクロスに乗るとライフスタイルが変わるでしょう。
以前に、弟分のC3、兄貴分のC5エアクロスSUVに乗ったときもそうでした。なぜかシトロエンに乗ると、メゾンカイザーのフランスパンを食べたくなり買いに行くのでした。“フランス人100人が選ぶ日本一美味しいパン屋”としてTVで紹介されて脳裏に焼き付いてしまっているからでしょうか。
オシャレなクルマなクセしてオフロードもどうぞ、となれば季節を問わずいろいろなところへ行きたくなるもの。ウィンタースポーツもC3エアクロスSUVで。険しい山道を走って秘境の温泉もいいじゃありませんか。
このクルマが自宅ガレージにあったら……仕事の日の朝に家を出るとき、この子を見ながら次の休日にどこに行こうかと考えてしまいそう。
撮影・文:MOBY編集部 宇野 智
車両協力:プジョー・シトロエン・ジャパン