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【アメリカンカスタムカルチャー好き必見】ムーンアイズとは?ホイールやナンバーフレームなど人気商品を紹介

ムーンアイズ代表の菅沼繁博氏

ムーンアイズ・菅沼繁博(シゲ菅沼)氏
ムーン・オブ・ジャパン代表の菅沼繁博氏(写真右側)
出典:Copyright©️ 2017 山崎龍 All Rights Reserved.

そんなムーン・イクイップメントが日本に上陸したのは1983年のことです。ムーン・オブ・ジャパンの現社長・菅沼繁博(シゲ菅沼)氏が渡米した際にムーンディスクを個人的に購入したことがきっかけとなりました。

帰国後、自身の愛車だったトヨタ・ハイラックスに装着したところ、彼の友人たちもムーンディスクを欲しがったことから、ムーン・イクイップメントとの間で取引が始まり、ビジネスへと発展したのです。

菅沼繁博氏とディーン・ムーン氏の出会い

菅沼繁博氏は1955年横浜生まれ。会社経営者の家庭に生まれた菅沼氏は、日本の高度成長期とともに学生時代を過ごし、アメリカとホットロッドカルチャーへの憧れを胸に秘めて育ちます。大学時代はアルバイトに励み、貯めたお金は愛車のカスタムに費やしていたそうです。

78年に愛車のパーツを購入するために渡米した際に、カリフォルニアで本場のモータースポーツを見る機会があり、強い衝撃を受けたそうです。そして、カリフォルニアに生活の基盤を置くことを即決して、南カルフォルニア大学へ留学を決めます。

卒業後はウォルト・ディズニー・プロダクション・ジャパンに就職して東京ディズニーランドの起ち上げに関わりましたが、心は常にカリフォルニアにありました。

菅沼氏はムーンディスクの輸入代行を通じてムーン氏と大変親しくなり、いつしかムーン氏のことを「アメリカの父」と呼ぶようになりました。やがて、菅沼氏はムーン氏から日本でのムーンアイズ製品の販売を任されるようになります。

ムーン・イクイップメントを買収

ムーン氏から認められた菅沼氏は、ムーン・イクイップメントの日本代理店となるムーン・オブ・ジャパンの設立を許されます。

横浜元町に小さなショップをオープンした菅沼氏でしたが、それまでの勤め先との仕事の引き継ぎに手間取り、半年間平日は会社員、週末は店舗経営という二足のわらじの生活が続きます。そんな激務の日々を支えたのが菅沼氏の夫人でした。

しかし、ムーン・オブ・ジャパン設立から1年後、ムーン氏が突然この世を去ります。その3年後にムーン氏の夫人も亡くなると、ムーン・イクイップメントが売りに出されることになりました。その際に米国の企業数社が買い手として名乗りを上げましたが、彼らが欲しかったのはロゴマークだけであり、事業継続の考えは持っていませんでした。

ムーン氏を実父同然に慕っていた菅沼氏は、こうした状況に心を痛め、彼の事業を引き継ぐべく、ムーン・イクイップメントの買収を決心します。そしてその決意通り、92年に菅沼氏はムーン・イクイップメントの買収に成功しました。

国境を越えて伝わった菅沼氏の思い

不運にも菅沼氏がムーン・イクイップメントを買収したタイミングは、三菱地所によるロックフェラー・センターの買収に代表される、バブル景気の成金的な「ジャパンマネー」による海外資産買いあさりがアメリカで問題視された時期と重なってしまいました。当初、アメリカ人の中には「また日本人がカネにモノを言わせてアメリカの魂を奪い取った!」と批判的に見る人も少なくなかったようです。

しかし、菅沼氏をはじめとするムーン・オブ・ジャパン・スタッフの真摯な姿勢により、こうした誤解は次第に解けていきました。

「金儲けのためにこの事業を引き継いだのではない。ディーン・ムーン氏が残したホットロッド文化を大切にして行きたい、という気持ちからムーン・イクイップメントを買収した。ビジネスよりもエンターテイメントを大切にしたい。」

このようなホットロッドカルチャーを愛し、ムーンアイズを大切にしたいという思いが国境を超え、多くのファンと共有されたのです。

菅沼氏のカスタム・カルチャーへの情熱は世界に広がる

ムーン氏の志を受け継ぎ、ホットロッド・カルチャーの伝道師として日米で活躍を続ける菅沼氏ですが、彼の夢は留まるところを知りません。

最近では東南アジアのタイやマレーシア、台湾で開かれるカスタムカーのイベントにも菅沼氏は足繁く通っており、現地での文化的な布教活動に勤しんでいるようです。以前、菅沼氏は筆者に東南アジア出張の目的を以下のように語ってくれました。

「東名アジア各国では20〜40代の若い層を中心にカスタム・カルチャーが広がりを見せており、しっかりしたガイドをすれば大きく伸びる要素はあります。
東南アジア出張の目的はビジネスではなく、彼らの手助けをするために行っているだけです」

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支払総額 88~670万円



ムーンアイズのショップ

ムーン・オブ・ジャパンは横浜本牧でスペシャル・ショップ「ムーンアイズ エリアワン」を運営しています。

店名の由来は、本牧に米軍のベースキャンプがあった頃に使用されていた名称からです。カリフォルニアの雰囲気に溢れるムーンアイズ エリアワンの店内には、オートパーツからノベルティー&ウエア類まで、ところ狭しとディスプレイされており、ガレージにはムーンアイズがプロデュースしたスペシャルマシンが展示されています。

ムーンアイズ エリアワンには、ダイナーズスタイルのカフェレストラン「ムーンカフェ」が併設されています。60年代のコーヒーショップをイメージした店内には、ハワイアンミュージックが流れており。本場仕込みのハンバーガーやホットドック、ロコモコ、アップルパイなどの美味しい料理が楽しめます。

また、電車や徒歩で来店される方のためには、アメリカンビールやスペシャルカクテルも用意されています。

エリアワンにはカフェや工房も併設

ムーンアイズ エリアワンには、ピンストライプ工房「ムーンアイズ サインズ& ピンストライピング ステューディオ」が設置されています。

こちらの工房では車やバイクへのピンストライプをはじめ、ボディライン、サインボード、ウインドウサインなど、さまざまなニーズに熟練のピンストライプ職人が応えてくれます。

また、ムーンアイズ サインズ & ピンストライプ ステューディオの一角に「ムーン工房」と呼ばれるアトリエがあり、車のウッディカスタムのほか、サーフボードやアロハラックなど木を素材にして様々なものを製作しています。

ムーンアイズ エリアワンの店舗情報

  • 住所:横浜市 中区 本牧宮原2-10
  • Tel: 045-623-5959
  • 車で走れるトンネルランキング|日本一長いトンネルは?車で走れるトンネルランキング|日本一長いトンネルは?開店 11:00 ~ 閉店 20:00 (月~土)
  • 開店 0:00 ~ 閉店 20:00(日、祝日)
  • 年中無休

ムーンアイズ エリアワン公式サイト

エリアワン近辺エリアの駐車場情報はこちら

ムーンアイズが主催するイベント

ムーンアイズ・ストリートカーナショナルズ
毎年初夏に開催されるストリートカーナショナルズ
出典:Copyright©️ 2017 山崎龍 All Rights Reserved.

カリフォルニア・スタイルのモーターカルチャーをトータルプロデュースするムーンアイズは、モーター&バイクイベントも精力的に主催しています。

年間を通じて行われるオートイベントの中でも、国内最大の規模を誇るのが、毎年春〜初夏に開催されるアウトドアカーショウ&スワップミートの「ムーンアイズ ストリートカーナショナルズ」(会場:お台場・青梅臨時駐車場)です。

このイベントのテーマは「アメリカンスタイルのカスタム」であり、アメ車や空冷VWを中心に国産車や欧州車など、さまざまなクルマがエントリーしています。

ハイレベルなインドアショー「横浜ホットロッド カスタムカーショー」

毎年12月の第1週目の日曜日にパシフィコ横浜で開催されるムーンアイズ主催のインドアショーが「横浜ホットロッド カスタムカーショー」です。

このカーショーには国内でも最高レベルのカスタムカー&モーターサイクルが集まることで知られており。日本国内だけでなく世界的にも注目されているイベントです。

横浜ホットロッド カスタムカーショーは、海外の有名ビルダーと、そのビルダーが製作した車両がゲストとして招かれることでも知られています。

日本では滅多に見ることができない世界のハイレベルなカスタムマシンを間近で見られるだけでも行く価値があります。ほかにもワップミート、ライブバンド、ペイントコンテストなど楽しい企画が満載。

まだ、会場を訪れたことがない方はぜひ1度参加されることをオススメします。

ムーンアイズでは定期的に車種限定のイベントなどを開催していますので、ムーンアイズの公式HPを定期的にチェックすると良いでしょう。

ムーンアイズ 公式サイト

横浜ホットロッド カスタムカーショー 公式サイト

カーショー&イベントの情報はこちら

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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