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ワイパーブレードの交換時期は?人気おすすめ商品15選と選び方|2022年最新情報
目次
ワイパーブレードとは?
「ワイパーブレード」は、車のフロントウインドウもしくはリアウインドウに装着されている「ワイパー」の先端部品のことです。柄にあたる「ブレード」部分と、実際に水滴などを取り除く「ゴム」部分に分けることができます。
前後のウインドウガラスに付着した雨や雪を取り除いてくれる役割があり、雨や雪が降っている状況で車を運転するには欠かせないアイテムです
ワイパーブレードの種類や交換時期、商品の選び方、おすすめの商品紹介を交えて解説します。
ワイパーブレードの種類
トーナメントワイパー
「トーナメントワイパー」は、出荷されたばかりの新車に付帯しているケースが多く、一般的な商品で認知されているワイパーブレードです。枝分かれしている金属フレームがスポーツ大会のトーナメント表に似ていることから名称が与えられています。
金属フレームを枝分かれさせて、ワイパーゴムを装着しているブレードと繋がっている設計です。点と点でブレードを結んでいることから平等に圧力がかかり、ワイパーゴムを機能させられる特徴があります。
しかし、一ヵ所でもフレームが錆びてしまうと、平等にガラス面へ圧力をかけられなくなるので注意しましょう。
フラットワイパー
「フラットワイパー」は、フレームとブレードを一体化させて支柱を1つに絞ったシンプルな設計のワイパーブレードです。
フラットワイパーは法定速度が高めに設定されているヨーロッパで普及したのち、現在は丸みを帯びたウインドウガラスを採用している国産車にも対応した商品が登場しています。
走行中にウインドウガラスへあたる空気によってブレードの浮き上がりを防ぎ、風切り音を抑える特徴があります。
一方で、トーナメントワイパーと比較して商品価格が高く、ワイパーゴムだけの交換が不可能であるため注意しましょう。
エアロワイパー
「エアロワイパー」は、フラットワイパーのシンプルな設計と、トーナメントワイパーの均等に力を配分できる特徴を両立したワイパーブレードです。メーカーによって、「デザインワイパー」と表記されているケースがあります。
ウインドウガラスにフィットする適度なカーブを描いたブレードで、隅々までスムーズに拭き取れる特徴があります。フラットワイパーでは不可能となっていたワイパーゴムの交換ができる商品も用意されています。
しかし、トーナメントワイパーやフラットワイパーと比較して商品価格が高くなっており、ワイパーゴムの交換ができない商品も存在するため注意しましょう。
ワイパーゴムの種類
ノーマルワイパー
「ノーマルワイパー」は、雨や雪での使用で最低限の性能をもっているワイパーゴムです。
出荷されたばかりの新車に使われているケースが多く、別の呼称で「スタンダードワイパー」とも呼ばれています。
価格が安く耐久性に重点を置いているため、コストパフォーマンスの高さが特徴です。
安価で耐久性の高さ以外は特徴がなく、拭き取り性能などで他のワイパーゴムより見劣りします。 安くワイパーを購入して使いたい方におすすめです。
グラファイトワイパー
「グラファイトワイパー」は、「グラファイト」素材のコーティングを施したワイパーゴムです。
グラファイトは炭素原子を固体に変化させた、滑らかで耐熱性と耐薬品性に優れる素材です。グラファイトを天然ゴムに貼り付けて、ウインドウガラスとの摩擦抵抗を減らす特徴があります。不快な音が生じにくく、安定してワイパーの使用が可能です。
ウインドウガラスに撥水コーティングが施されている車両でも使える便利なワイパーゴムです。
撥水コートワイパー
「撥水コートワイパー」は、シリコンオイルを配合したゴムを使用しているワイパーです。
グラファイトとともにシリコン素材を取り入れて、ウインドウガラスが乾いた状態でもワイパーを作動させるだけで、撥水コーティングが可能です。加えて、雨の状況で走行中にワイパーを作動させると、ウインドウガラスに付着した雨を水玉にして視界をすっきりさせる効果があります。
シリコン成分の撥水コーティング剤とも相性がよく、拭き取り性能にも優れたワイパーゴムです。
雪用ワイパー
「雪用ワイパー」は、雪や雨に加えて、氷の張り付きと霜の凍り付きにも対応しているワイパーゴムです。
低温でも雪や氷、霜による凍り付きを防ぐゴムカバーを採用しています。錆や劣化に強いステンレス素材のフレームを取り入れていたことによる高い耐久性が特徴です。
降雪地帯などに住んでいるユーザー向けの商品となります。ワイパーゴムの交換ができず、ブレードごと取り換える商品が多いため注意しましょう。
ワイパーブレードの交換時期
目安となる耐用年数を経過したら
ワイパーブレードの交換を判断する方法に「耐用年数」が挙げられます。
ワイパーブレードは1年から2年、ワイパーゴムなら半年から1年で1回の交換が目安です。車を運転する頻度やワイパーの使用回数、保管環境により、ワイパーゴムの消耗が異なります。
日常点検でワイパーのチェックを行うようにするとよいでしょう。
ワイパーゴムの拭き上げができなくなったら
ワイパーゴムの拭き上げができなくなったタイミングでも、ワイパーブレードの交換を合わせておすすめします。
ワイパーゴムが消耗すると、ウインドウガラスへの接地面が減少して拭き上げが悪くなります。同時に、雨や雪が捌けなくなるため視界が悪化するので注意したいポイントです。加えて、消耗によりワイパーゴムが切れてしまう可能性があります。
ワイパーを使う際、拭き残しやムラが生じるようになったら、早めにワイパーブレードもしくはワイパーゴムの交換がおすすめです。
ワイパーブレードが劣化してきたら
ワイパーブレード自体の劣化も、交換を考えるタイミングとなります。
本体は金属でできているため、使用頻度によっては錆が発生し、がたつきが起こりやすいです。にじみや異音、「ビビリ」と呼ばれるウインドウガラスに吹き残しの縦線が入る現象が生じやすくなります。
また、ワイパーは国土交通省が制定している「道路保安基準法」の45条で、劣化や損傷による機能低下に触れた法律が存在します。基準に満たさなければ法律違反となってしまうため注意しましょう。
日常点検でワイパーが異常なく動くかどうかを確認し、少しでも異変があればワイパーブレードの交換をおすすめします。
ワイパーブレードとワイパーゴムの選び方とポイント
車種に合ったワイパーを選ぶ
ワイパーブレードとワイパーゴムの交換で真っ先に気にしたいポイントが、お乗りの車にワイパーが合うかどうかです。
ワイパーブレードやワイパーゴムは、メーカーや車種ごとに適合する商品が異なります。
車検証に書かれている車の型式や製造年月日をメモし、メーカーが用意している「車種別適合リスト」をチェックしましょう。
カー用品店やホームセンター、インターネットのいずれも、対応車種に触れられているケースが多いため欠かさずに調べると間違えがなくワイパーを選べます。
商品の特徴をチェックしてからワイパーを選ぶ
商品の特徴をチェックしてからワイパーを選びましょう。
グラファイトコーティングおよび撥水コーティングが施されているワイパーゴムを使用している商品もありますし、フラットワイパーやエアロワイパーなどワイパーブレードの種類も豊富です。
多彩な種類により性能も異なるため、予算や使用用途も考えつつワイパーの交換を検討するとよいでしょう。
- 執筆者プロフィール
- 長谷川 優人
- 1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。