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アイスバーン(路面凍結)の意味や運転のコツとは?スタッドレスで本当に安全なのか?

アイスバーンといっても幾つもの種類があることはご存知ですか?路面凍結状態別の特徴や注意点などを総まとめ!目に見える雪の状態であれば対策はできても、怖いのがアイスバーンです!特に雪が積もらない地域からスキー・スノボに行かれる方は必読!

アイスバーン(路面凍結)とは?

アイスバーンと聞くと、降った雪が溶けて氷状態になることをイメージする方も多いのではないでしょうか。

しかし、アイスバーンは雪が降らなくてもなる可能性があるのです。
路面上の水分が気温の低下により氷状態になるとアイスバーンができます。
アイスバーンには大きく3種類あります。まずはその3種類を詳しくお伝えしていきます。

①圧雪アイスバーン

出典:http://grand-touring-japan.travel.coocan.jp/

雪降り後に発生するアイスバーンです。
降り積もった雪が、車両が繰り返し走行することで踏み固められた状態を差します。

昼間に走行車両が多い場所では、踏み固められた雪の表面が溶けて水が溜まり、夜になってその水が凍結することにより発生します。

②ミラーバーン

出典:https://www.youtube.com/

交差点付近で多いのがこのミラーバーンです。
スパイクタイヤの禁止に伴い、冬用タイヤとしてスタッドレスタイヤが主流となった上で起きるようになったアイスバーンです。

これはタイヤに磨かれた鏡面圧雪が見られるようになり、信号待ちの際に車両下面の熱により道路の雪面がわずかに溶けることにより、そこで発生する水が凍結をすることが原因で発生します。

③ブラックアイスバーン

出典:http://abc7ny.com/

目視しにくいことでも有名で、路面の水分が凍結し、路面に薄い氷の膜ができた状態を差します。
厚い場合にはライトの反射で気づくこともありますが、夜間では周囲と比べて認識しにくいです。

事故やスリップの際に「路面が濡れている」と認識して「実際は凍っていた」という場合が多いです。

気がづいたらブラックアイスバーンの上に乗っており、ブレーキをかけたらハンドルを取られることもしばしば。恐ろしいと言われるのがこのブラックアイスバーンです。

アイスバーン(路面凍結)になりやすい場所・時間帯とは?

出典:http://www.akabou-sunrise.com/

アイスバーン(路面凍結時)に安全に運転するためにまずはアイスバーンが発生しやすい場所と時間を押さえておきましょう。

冬場は余裕を持って行動することが事故を防ぐので、ギリギリにならないように注意しましょう。

橋の上やトンネルの出入り口

出典:http://press.upgarage.com/

出典:http://press.upgarage.com/

橋の上やトンネルの出入り口付近は普通の道よりも気温が低くなる傾向にあります。
蒸発しきらなかった水分が凍り始める時間が他の場所よりも早くなるため、注意が必要です。

陽の当たらない(あたりにくい)場所

日中の気温により溶けた氷が蒸発し切らずに夜を迎える可能性が高いです。

特に山道に多いですが、日ごろの運転時から陽が当たりにくい場所を確認しておきましょう。
また、周囲の人との情報交換も大切です。

交差点付近

スタッドレスタイヤの普及により、交差点付近でもアイスバーンが見られるようになりました。
安全な速度を遵守し、交差点付近では急ブレーキをかけないよう心がけましょう。

朝晩の時間

日中に降った雪や雨が朝晩の冷え込みによって凍結するので、この時間帯には注意が必要です。
「濡れている」と思っても実際は「凍っている」こともあるのです。

気温が氷点下ではないと言っても注意は必要です。その理由は次の項目でお伝えします。

アイスバーン(路面凍結)する気候は?

アイスバーン(路面凍結)の発生は気候によって左右されます。
ご紹介する状況になった場合は、慎重な運転を心がけてください。

それでは気温や天候の注意ポイントを詳しくまとめていきます。

外気温が氷点下

外気温が氷点下になると、路面温度も氷点下になっている可能性が高いです。

車の通りが多ければ路面温度が氷点下出ない場合もありますが、多くは夜間に外気温が氷点下になるので、車の通りが少なくなる傾向にあるため、仕事が遅くなる方は注意が必要です。

路面温度が氷点下

外気温が氷点下でなくても、路面温度が氷点下になることがあります。
トンネルの入り口や橋の上などでは路面温度が低くなる傾向にあるため、外気温だけで判断するのは危険です。

また、目視で濡れているように思えても凍っているブラックアイスバーンの可能性もあるため、地熱が伝わりにくい場所では手前でしっかり減速しておくことが必要です。

雪が継続的に降る

継続的に降る雪を、車両が通行を繰り返すことで踏み固められ、圧雪アイスバーンが発生します。

車の通りが多くても積雪量に左右される部分があるので、通行時には注意が必要です。
また、大通りから脇道に入る場合、脇道の路面状態が悪い場合があるため、しっかりと減速し、脇道に入るようにしましょう。

雪降り後に晴れたとき

雪が止んで日中晴れていたとしても、水分が完全に蒸発していない場合は路面が凍結している可能性があります。

特に陽が当たりにくい場所や交通量が少ない道では注意が必要です。

路面凍結したアイスバーンでの運転のコツ

出典:http://www.goodyear.co.jp/

アイスバーン(路面凍結)に対応するためには運転の仕方や注意点をしっかり押さえておく必要があります。

また、実際にスリップしたときの対処法もお伝えします。
日ごろからアイスバーンに備えて、注意と意識を怠らないようにしておきましょう。

夜間走行での注意点

昼間の車の往来により、溶け出た水分が凍結する夜間。

特にブラックアイスバーンは目視がしにくいため、慎重な運転が大切です。
夜間だと帰路を急ぐ方もいらっしゃいますが、とにかくスピードを落とすことが大切です。

そして、「凍結している」ことを前提としたドライビングが必要です。
特にカーブ、交差点付近ではブレーキとハンドル操作が必要になるためその手前でしっかりと減速することを心がけましょう。

また、ライトも走行用に切り替えて視野を広く保つように意識しましょう。

アイスバーンの上でのブレーキングについて

アイスバーンに乗ってしまったときのブレーキングは断続ブレーキが基本です。
急ブレーキのようにいきなりブレーキを強く踏み込んだり、一定の力でブレーキを踏み続けることはスリップする可能性が高いのです。

ほとんどの車にはアンチロックブレーキシステムが搭載されており、急ブレーキを踏むと車輪がロックされてしまいます。
こうなっては車両のコントロール不能状態になってしまうため、手前で減速することと、「やばい」と思ったら冷静にダッダッダッダと断続ブレーキを心がけることが必要です。

アンチロックブレーキシステム(ABS)とは

急ブレーキや路面凍結などにより摩擦が低い場合のブレーキ操作で車輪をロックすることにより、滑走発生を低減させるための装置です。アンチロック・ブレーキング・システムとも呼ばれます。

これにより車を停める挙動を優先しているのですが、路面凍結時ではスリップすることになり、ステアリング操作(車の進行方向を変えるためのかじ取り)が出来なくなるため路面凍結時のブレーキングによってこのシステムを作動させてはならないのです。

そのために、手前での十分な減速と断続ブレーキ(ポンピングブレーキ)が必要になるのです。

急にハンドルを切らない

アイスバーンの上でハンドルを切るとスリップする危険性が増します。
特に、カーブ地点にアイスバーンがある場合は手前でしっかり減速していないとスリップすので注意してください。

中でも急にハンドルを切ることはスリップの危険性を大きくします。
急ハンドルをする必要がないほどに速度をしっかり落として路面凍結には対応する必要があります。

滑ったときのハンドル操作

路面凍結により、スリップした場合のハンドル操作は滑った方向にハンドルを切ることです。
咄嗟の判断になりますから、しっかりと意識しておきましょう。

例えば、右カーブに差し掛かった時にスリップをしたとします。
車体の後方がスリップするので、車体は左へとスリップします。
(後方が左前方へ押し出されるイメージです)。

このときは左向きにハンドルを切るようにしましょう。思い切りよく滑った方向へハンドルを切ることで、車体を戻すイメージです。
滑った方向と反対側にハンドルを切るとご認識されている方もいらっしゃいますので、イメージしておきましょう。

アイスバーンでの運転時に意識すること

スピードを出し過ぎないこと、手前でのしっかりとした原則、断続ブレーキ、急にハンドルを切らないの4点が基本になります。

加えてスリップしたときの、「滑った方向にハンドルを切る」というハンドル操作と、急ブレーキを踏まないこともしっかりと意識しておきましょう。

スリップ対応についてはなかなか練習の機会がないため、日ごろからイメージして突発的な状況に対応できるようにしておくことが必要です。

アイスバーンはスタッドレスとタイヤチェーンどっちがいい?

出典:http://lotus-web.jp/

アイスバーンに対応するためにスタッドレスタイヤがいいのか、チェーンがいいのか。
その結論と理由をご紹介していきます。
正しい知識を身に着けて、安全な運転を心がけましょう。

アイスバーンにはスタッドレスタイヤが有効

スタッドレスタイヤには、特殊配合ゴムが使用してあります。そのため、低温時にもしなやかさを失わない性質を持っています。
また、通常のタイヤと比べて路面との接触面積が広いので、摩擦力が大きく働きます。

スタッドレスタイヤについている深い溝は雪を踏み固め、大きなブロックの角で雪をしっかり掻き出す役割を果たし、路面との抵抗力を高めます。

そして、タイヤのトレッド部にはサイピング(無数の切り込み)があります。
このサイピングには、タイヤが回転する時に生まれる熱・圧力で溶けた雪や氷を排出する効果があります。

チェーンを使うタイミング

チェーンはスタッドレスに比べて積雪時の滑り止め効果が高いため、新雪の上を走らなければならない場合など、緊急時に取り付けることが有効です。

高速道路などで「チェーン装着車以外通行止め」のチェーン規制が発令された場合、スタッドレスタイヤでは走行できないので規制のかかりやすい地域では急な規制に備えて準備しておくことが必要です。

スタッドレスタイヤとチェーン比較のまとめ

スタッドレスタイヤは摩擦力・抵抗力を高め、タイヤの回転により発生する熱や圧力で溶けた雪・氷を排出するので、駆動力や制動力を路面に大きく伝えることができるため、アイスバーンに適している。

一方、チェーンはグリップ力が高いので滑り止め効果が期待できるため、新雪などの緊急時に使用する。
このように路面の状況に応じて使い分けることが大切です。

アイスバーンはスタッドレスで本当に大丈夫?

スタッドレスタイヤを装着することで、路面でのスリップは抑えることはできます。
しかし、スタッドレスタイヤが万全でないことも認識しておく必要があります。

あくまで滑りにくいという認識をし、スピードの出しすぎ、手前での減速、断続ブレーキを意識し、安全運転を心がけ、さらにスタッドレスタイヤを装着することである程度であれば滑らないという安心材料を増やしているという認識をすることで、路面凍結時の事故を防ぐことができます。

もうアイスバーンは怖くない!

出典:https://www.pakutaso.com/

アイスバーンについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
アイスバーンの種類や対処法、スタッドレスタイヤについてお話してきました。

スタッドレスタイヤが普及したことにより、路面凍結時の走行性能は向上しています。
一方でスタッドレスタイヤによミラーバーンという新しいアイスバーンが誕生したり、スタッドレスタイヤを過信することで事故を起こすケースも増えてきています。

路面凍結時であっても、ドライバーの安全運転の意識と操作テクニックが事故防止のためには必要です。

自身の安全のためにも、大切な愛車を事故から防ぐためにも、正しい知識を身に着け、快適な冬のドライビングを楽しんでください。

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