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ETC2.0徹底解剖!ETC2.0の仕組みや利用方法、メリット、助成金について

高速道路の料金決済システムであるETCが、サービス内容と機能を拡張させ、バージョン2.0として運用を開始しました。そのサービス内容と利用方法、今後の展開を紹介!

ETCがバージョン2.0に大きく進化!

ITSスポット

ETCとは「Electronic Toll Collection System」の略称で、高速道路・有料道路の料金所の通過をスムーズにし、なおかつ割り引きサービスも受けられる、車に乗らない人にもお馴染みのサービスです。

そして、ETC2.0はどのようなものかというと、従来のETCのサービスに加えて、さまざまな運転支援サービスをドライバーに提供しようというものです。

その仕組みは、既に全国の高速道路の約1600カ所に設置されている(都市間高速道路ではおよそ10~15kmごとに設置)、道路側のアンテナである「ITSスポット」と、車載機器が高速かつ大容量の双方向通信=DSRC(Dedicated Short Range Communications:スポット通信)通信を行うことで実現されます。

もはや車社会にとってなくてはならいそんなETCですが、次世代型のバージョン2.0に進化し、現在運用されています。

全国のITSスポット配置図一覧

インフラとしては既に存在するものを利用します。
実はETC2.0は、これまでは「ITSスポットサービス」と呼ばれていたものを本格導入する(普及させる)に当たって国土交通省が改称したもので、決してここ1年位の間に始まったものではなく、もう何年も前から進められているものなのです。

車載機器側も「ITSスポット対応」や「DSRC対応」とうたわれている製品なら、ハードウェア的には2.0に対応していまして、製品としては2009年から発売されています。

ETC2.0は安全運転や渋滞回避を支援してくれる

それでは、ETC2.0の具体的な内容を見てみましょう。ETC2.0のサービスは大別して「安全運転支援」、「渋滞回避支援」、「災害時支援」があります。

安全運転支援

まず安全運転支援ですが、合流地点や急カーブなどの事故の起きやすい地点、トンネルの入口や高速道路の出口といった特定のポイントの渋滞状況や天候状況のほか、進行方向における落下物や故障車などのランダムに発生する可能性があるトラブルの情報や注意喚起も、簡易図形や現場の景観、そして音声で事前に提供してくれます。

実際に、首都高速道路での事故発生地点の第1位だった参宮橋カーブは、この安全運転支援によって事故が6割も減ったそうです。

渋滞回避支援

続いて渋滞回避支援ですが、これはもちろん渋滞の発生していない(渋滞距離のより短い)ルートをナビゲーションしてくれるというものです。

近年、大都市圏では複数の環状高速道路が整備されてきているのはご存じの通りでして、目的地によっては複数のルートを選べるようになってきました。

それに対し、これまでカーナビで利用されてきたVICSなどの道路交通情報は都や県の単位でしか情報が提供されないため(最大約200km)、遠距離への移動で本来なら複数のルートがもっと選べる場合でも、真に最も渋滞の少ないルートを案内できるとは限らなかったのです。

それをETC2.0では最大約1000km分の道路交通情報がITSスポットより受信できるため、例えば首都圏ならほぼ全域をカバーできることから、複数の都県をまたがる移動でも、最も時間のかからないルートを案内できるようになったというわけです。

それと同時に、前方の渋滞状況も静止画で教えてくれたりもするのです。

災害時支援

そして3つ目の災害時支援ですが、地震発生時にその旨を伝えてくれ、「後方を確認し、ハザードランプをつけ、ゆっくり左側に停車して下さい」といったメッセージで災害時にどうすればいいのか促してくれるわけです。

さらに、多数の2.0搭載車両から収集した走行情報のビッグデータを活用することで、大災害時の通行可能ルートの提供なども行われる仕組みです。

ETC2.0は将来性がある!

ETC2.0に今後導入が予定されているサービス、現在実証実験中のサービスなどが多くあります。

経路情報を活用したサービス

導入が予定されているサービスの1つが、経路情報を活用したサービスです。

ここまで紹介した渋滞回避支援の延長線上の話といってもいいサービスでして、渋滞や事故などの状況に応じて的確な経路選択を行うドライバーに対する優遇措置を実現するというものです。

要は、複数のルートがあった場合、多くの人が最短ルートを通りたいと思うわけですが、それが渋滞を発生させる一因になっています。

しかし、現状では遠回りのルートを選ぼうとしても料金が高くなるケースも多いし、本当に早く目的地に行けるのかわかりにくいなどもあり、選びにくいのが現状です。

そこで、遠回りの交通量の少ないルートを選んだドライバーに対しては、料金の割り引きをその具体的な報酬としようというわけです。

物流向け車両運行管理支援サービス

また、この経路情報を活用したサービスの一環として、一般のドライバーとは直接は関係ないのですが、物流向けとして車両運行管理支援サービスが現在、12組17社により社会実験が行われています(2016年2月5日に国土交通省が発表)。

そのほかのサービスとしては、車載機器の機能に依存するところもあるのですが、インターネット接続も一部では実現していて、地域観光情報などの提供を受けられる仕組みです。

さらに今後の計画としては、シームレスな料金体系の導入時期に合わせる形で、新設計の料金所の設置も計画されています。

現在の通過速度が時速20km以下にならないとゲートバーが上がらないというスタイルを廃し、一定速度で通過できるようになるようです。

民間サービスでの活用

高速道路レーン

そして、高速道路の料金決済システムを民間サービスで活用する動きも進んでいます。

例えば、事前登録の手続きによってゲートのキャッシュレス・チケットレス化を実現してスムーズな入退場を可能とした公共駐車場がすでに実用化しています。

そのほか、車検証情報との組み合わせで車両確認の簡素化を実現して乗船時間を大幅に短縮したフェリー港、お客さんの来店を速やかに把握することでそのお客さんに合わせた対応を可能にした店舗、遠隔地にあるタクシープールから乗り場までタクシーを自動的に配車して乗り場の待機列をコントロールするシステムなども実現しています。

今後はドライブスルーやガソリンスタンドでの自動料金決済なども検討中ということですので、2.0の料金決済システムが街中で普及していけば、現金やカードを店員さんにいちいち手渡ししなくてもよくなりそうです。

また車両の入出庫管理にも利用できるので、マンションの駐車場で自動的にゲートが開くなどといった利用方法もあります。

ETC2.0を利用するには?

これまで説明したように、高速道路の自動料金決済システムという、ほぼ単一の機能しかもっていなかったETC1.0と比較して、受けられるサービスが増え、また今後の発展性もあるのがETC2.0の特徴です。

ですが、残念なことにETC1.0にしか対応していないETC車載機器やカーナビでは、当然ですがETC2.0を利用することはできません。

ETC1.0の車載機器を取り外して、ETC部とDSRC部からなるETC2.0対応の車載機器を搭載する必要があるのです(ETC1.0とETC2.0の両車載機器が取り付けられていると、機器が正しく動作しません)。

ただし、すでにDSRC対応車載機器を取り付けている場合は、経路情報サービスを受けるためには再セットアップが必要となりますが、新たに車載機器を購入する必要はありません。

車載器の種類としましては、カーナビゲーション連動型、スマートフォン連動型、発話型があります。

基本的にスマホ連動型はカーナビ連動型とサービスとしては同じですが、発話型はもちろんモニターがないため、若干利用できるサービスが異なっています。

カーナビ型が「ダイナミックルートガイダンス」、「ハイウェイラジオ情報(音声)」「渋滞末尾情報」、「画像情報」、「落下物」、「SA/PA情報」、「多目的な情報提供」などのサービスを受けられるのに対して、発話型はモニターを必要とするダイナミックルートガイダンスと画像情報は利用できません。

なお、車載器はETC部とDSRC部の同時セットアップが必要で、その作業が可能なETC2.0セットアップ店には、「ETC2.0 SHOP」のステッカーが貼られていますので、確認してみましょう。

そして2.0対応車載器の実売価格ですが、安価なもので1万円台、高級機が4万円前後という具合になっています。

ETC2.0には車載器助成金が出る

ETC2.0を利用するには、ETC2.0に対応していない(「DSRC」や「ITSスポット」の表記がない)古い車載器やカーナビを利用している方は、残念ながらETC2.0の恩恵を受けることはできません。
しかし、車載器やカーナビを最新のものに買い替えるとなると、何万円もかかってしまいます。

そんな時に便利なのがETC2.0を広く利用してもらうために行われている「NEXCO ETC2.0車載器購入助成キャンペーン」と「ETC2.0再セットアップサポートキャンペーン」、「近畿圏ETCキャンペーンETC2.0車載器購入助成」の3つのキャンペーンです。

NEXCO ETC2.0車載器購入助成キャンペーン

【平成29年3月31日(金)をもってNEXCO ETC2.0車載器購入助成キャンペーンは終了しました。】

NEXCO ETC2.0車載器購入助成キャンペーンは、ETCコーポレートカードを利用している人を対象に、2015年12月18日以降にETC2.0車載器を購入、セットアップ、取り付けを行うことで車載器一台につき1万円の助成金が先着45万台の方にもらえるというものです。

ETC2.0再セットアップサポートキャンペーン

ETC2.0再セットアップサポートキャンペーンは、2017年9月30日 (土)までの期間中、2015年6月30日以前に購入・セットアップしたETC2.0対応車載器した方(車載器にDSRCかITSスポットの記載がある方)で、ETC2.0再セットアップを行い、申込書のアンケートに回答すると最大2,700円分(税込)の助成金を受け取れるというものです。

申し込みは「ETC2.0 SHOP」と書かれた青いステッカーのあるETC2.0セットアップ店でできます。
取り扱い対象店舗については、ETC総合情報ポータルサイトに記載がありますのでご確認ください。

近畿圏ETCキャンペーンETC2.0車載器購入助成

近畿圏ETCキャンペーンETC2.0車載器購入助成は、2017年4月27日(木)~2017年7月31日(月)の期間中、「近畿2府4県(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県)」に所在する 「近畿圏ETCキャンペーンETC2.0車載器購入助成取扱店」にて、ETC2.0車載器を新規で購入・セットアップ・取付けし、所定のアンケートに回答をした方を対象に、10,000円(税込)の助成が受けられるというものです。(先着50,000台)

詳しい申し込み方法や、対象店舗につきましては下記リンクをご確認ください。

ETC2.0は今すぐ利用すべきか?

悩む女性

路車間協調システム(車載機器と道路側のインフラ機器が協力する仕組み)として、ETC2.0のサービスは世界初だそうで、このように便利そうではあります。

ただし、高速道路や一部道の駅などは別にして、まだ民間サービスへの普及はこれからというところですから、インフラとして未成熟なのもまた事実です。

そのため、今ある愛車のETC1.0の車載機器をあえて買い換えるべきかというと、慌てる必要はないかと思います。

もちろん、これから新車を購入するのでしたら、それに併せてETC2.0対応の車載機器を取り付けるべきなのは言うまでもありませんが。

実際のところ、安全運転や渋滞回避の支援などは、現状のカーナビや車自体に備わっている機能でも決して不十分というわけではないわけですので、ETC2.0ならではの便利さを感じられるようになるには、料金決済システムが街中に普及することが必要でしょう。

高速道路を随時利用するドライバーならより広範囲の渋滞回避支援はありがたいかも知れませんが、滅多に高速道路を利用しないドライバーも多いので、やはり街中での生活が便利になることにこそ、ETC2.0の最大のメリットがあると考えられます。

街中至る所のガソリンスタンドやドライブスルー、駐車場でキャッシュレスやチケットレスとなればとても便利になるわけでして、すべてはETC2.0対応機器の搭載車両が増えることよりも、インフラとしてどれだけ普及できるかどうか、がポイントではないでしょうか。

ぜひ、多様な電子マネーが多くの店舗で使えるようになって買い物が便利になったように、ETC2.0もさまざまな場所で使えるようになってほしいものです。

ETCカードを作るのにおすすめなクレジットカード

年会費無料で、ETCカード利用でもポイントが貯まりやすい「オリコカード」

発行会社オリエントコーポレーションポイント還元率1.0%~17.5%
年会費永年無料付帯保険なし
ETCカード年会費永年無料ETCカード発行手数料無料

オリエントコーポレーションが発行する「オリコカードザポイント」は、クレジットカード自体の年会費無料で、ETCカードの年会費も無料で持てる上に、ポイント還元率が一般的なクレジットカードの2倍なので、ポイントもどんどん貯まるお得なクレジットカードです。

現在持っているクレジットカードやETCカードに年会費がかかっている方や、ETCカードは持っているけどポイントがあまり貯まらないカードで作ってしまっているという方は「オリコカードザポイント」に乗り換えた方がお得です。

最短即日発行可能なクレジットカード&ETCカード

急な旅行でETCカードがすぐに必要な場合や、ETCカードを作るのを忘れていてなるべく早くカードを作りたい場合は、最短即日発行可能なセゾンアメックスカードがおすすめです。

カードを申し込んで、審査回答が届き次第セゾンカウンターでカードを受け取れば、申し込んだその日のうちにクレジットカードを受け取れ、セゾンカウンターで引き続きETCカードを作りたい旨を説明すると、その場でETCカードも発行してもらえます。
※クレカ申し込み時にETCカードを申し込むと、郵送で送られてくるので、必ずセゾンカウンターでETCカードを申し込むようにしてください。

発行会社クレディセゾンポイント還元率0.5%(海外1.0%)
年会費初年度無料(次年度以降は1,000円+税)
年に1度でも利用すれば年会費無料
付帯保険なし
ETCカード年会費無料ETCカード発行手数料無料

年に1回でもカードを利用すれば年会費無料になるので、ETC利用する人であれば必然的に年会費無料になります。その他の特徴としては、海外でのクレジットカード利用でポイント還元率が2倍になります。

また、国際ブランドがAmericanExpressのため、コストコでのクレジットカード払いにも対応しています。

アメックスブランドと聞くと審査難易度が厳しいんじゃないか?と心配になるかも知れませんが、カード審査を行うのはセゾンカードを発行している「クレディセゾン」なので、審査の厳しさは変わりません。

発行会社クレディセゾンポイント還元率0.5%(海外1.0%)
年会費初年度無料(2年目以降3,240円)
26歳未満は年会費無料
付帯保険海外旅行傷害保険 最高3,000万円(自動付帯)
国内旅行傷害保険 最高3,000万円(利用付帯)
ショッピング保険 最高100万円
ETCカード年会費無料ETCカード発行手数料無料

セゾンパールアメックスとセゾンブルーアメックスを比較すると、ブルーのほうは年会費が少し高いかわりに、海外旅行傷害保険など、海外でのサービスが充実しています。

■セゾンパールアメックスとセゾンブルーアメックスの比較

 セゾンパールアメックスセゾンブルーアメックス
年会費初年度無料
2年目以降1,000円(税抜) 年に1回利用で無料
初年度無料
2年目以降3,000円(税抜)
26歳まで無料
ETCカード年会費無料無料
ポイント還元率0.5%0.5%
海外旅行傷害保険なし死亡・後遺障害:自動付帯3,000万円
傷害治療:自動付帯300万円
疾病治療:自動付帯300万円
携行品損害:自動付帯30万円(免責3,000円)
賠償責任:自動付帯3,000万円
救援者費用:自動付帯200万円
国内旅行傷害保険なし死亡・後遺障害:3,000万円
入院保険金日額:5,000円
通院保険金日額:3,000円
ショッピング保険なし100万円
セゾン手荷物無料宅配サービスなし
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この記事の執筆者

T.TAKUMIこの執筆者の詳細プロフィール

車やアウトドア、ファッションなどメンズライフスタイルについて執筆しているフリーランスライター。幼い頃に、父親とトヨタのルシーダで愛知から秋田まで10時間以上かけて里帰りしたことが車を好きになったきっかけ。趣味は靴磨きと旅行。...

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