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スタッドレスタイヤの保管方法まとめ!最適な保管場所や保管サービスを解説

1年の内、冬期のほんの数カ月しか使わないのに、高価なスタッドレスタイヤ。 なるべく長持ちさせたいものですが、何に気をつければ、長持ちさせることができるのでしょうか。 スタッドレスタイヤが劣化するメカニズムを解説、最適なスタッドレスタイヤの保管環境を整えるための方法とタイヤのレンタルスペースやタイヤ保管サービスについても解説します。

スタッドレスタイヤの最適な保管方法

スタッドレスタイヤ

©shutterstock.com / Jarhe Photography

「タイヤは生もの」とはよくいわれる言葉です。
タイヤは主成分であるゴムにさまざまな添加物を配合させて強度や柔らかさを調整して造られますが、経年とともに成分が変質劣化し、性能が落ちていく特性が生ものといわれる所以です。
特にスタッドレスタイヤは、トレッド面の柔らかさが氷上性能に直結するため、コンディションを維持するには使用しない期間の保管方法が重要になります。
スタッドレスタイヤの劣化を防ぎ、コンディションを保つ最適な保管方法について解説していきます。

保管方法とスタッドレスタイヤの寿命の関係

スタッドレスタイヤの寿命は製造年月日から3~5年といわれています。
単純に「寿命」といってもタイヤには2種類の寿命があります。

走行により摩耗したタイヤ

サマータイヤよりも、柔らかいゴムでてきているスタッドレスタイヤは、より摩耗しやすい傾向にあります。
摩耗して残り溝が浅くなったスタッドレスタイヤは、雪や水をトレッドから排出できず、車の運動性能を極端に低下させてしまいます。
スタッドレスタイヤには2種類のマークがあり、1段階目の「プラットフォーム」が出た時点でスタッドレスタイヤとしての寿命となりますがサマータイヤとしては使うことができます。
2段階目の「スリップサイン」が出た時点でタイヤの寿命となります。
タイヤは走れば減るものなので、摩耗による寿命はどうすることもできません。

スタッドレスタイヤのプラットフォームとスリップサイン

タイヤ スリップサイン プラットフォーム

© 伊藤友春

経年劣化により、ゴムの質が劣化したスタッドレスタイヤ

タイヤの性能に依存せざるをえない氷雪上での運転は、スタッドレスタイヤの劣化具合がそのままタイヤのグリップ性能になってしまいます。
経年劣化によってゴムが硬化すると、特にアイスバーンでのグリップ性能が格段に低下し、非常に危険です。
良好なグリップ性能が発揮できなくなったタイミングが、スタッドレスタイヤの寿命となります。
しかし、冬の間の数カ月間以外の、使われていない間もスタッドレスタイヤは徐々に劣化していきます。
保管期間が長いので、その間の管理の仕方で、その劣化具合が変わってきてしまうのがスタッドレスタイヤです。
タイヤを劣化させる原因は主に水と油と紫外線と熱です。
これらの原因からタイヤを守ること保管方法が、スタッドレスタイヤを長持ちさせる基本となります。
スタッドレスタイヤの寿命を3年で終わらせるか、5年使用できるかは保管方法で大きく変わってきます。

保管する前にやっておくこと

タイヤ状態のチェック

保管する前に外したスタッドレスタイヤが来シーズンも使えるかを確認しておくことが大切です。
溝は残っているか、変磨耗は起こしていないか、サイプの欠けやサイドウォールにヒビは入っていないか、釘やボルトが刺さっていないかなどを丁寧に確認しましょう。
使えないタイヤを間引くことで保管の手間を省くことができます。

汚れを落とす

走行後のスタッドレスタイヤについた汚れには、油分やその他の不純物を含み、これらがタイヤの変質につながってしまいます。
保管前にヤイヤの汚れをしっかりと落とすことで劣化を防ぐことができます。
タイヤワックスも劣化の原因となる油ですので、タイヤワックスもしっかりと洗い落とすことが望ましいでしょう。

きちんと乾燥

洗ったタイヤに残った水分も劣化につながります。
タイヤに付着した水分はゴムの変質と内部ワイヤーの錆の原因となり、タイヤ強度を低下させてしまいます。
洗ったタイヤは直射日光の当たらない日陰で乾燥させて保管するのがベストです。

ビニールをかける

保管中にホコリや汚れが付着しないようにビニールで覆ってやることも大事なポイントです。
タイヤのゴムに配合された油分が経年によって揮発することも劣化の原因ですので、タイヤをビニール袋やストレッチフィルムで覆ってやりましょう。
なるべく外気に触れさせないことで油分の揮発を最小限にくい止めることができます。

スタッドレスタイヤの最適な保管場所

保管方法は良くても、保管場所が悪ければ、やはりタイヤは劣化してしまいます。
スタッドレスタイヤにとって理想的な保管場所とは、紫外線と熱が避けられる場所です。
特に紫外線は樹脂に対する攻撃性が強く、プラスチック製品をほんの数ヶ月ほど屋外に放置するだけでボロボロにしてしまいます。
もちろん屋外で使用されるタイヤですから、紫外線対策はされていますが、ゴムも同じ樹脂である以上、紫外線による劣化は避けられません。
少なくとも直射日光が当たらない場所に保管する必要があります。

スタッドレスタイヤの最適な保管場所は?

スタッドレスタイヤの保管場所は「風通しのよい冷暗所」が最適な保管場所になります。
とはいえ、屋外で使用されることを前提に造られるタイヤですから、絵画を保管するような厳重な管理は必要ありません。
最低でも雨風をしのげ、太陽の光にさらされない場所が良い保管場所となります。
車庫や倉庫内の直射日光が当たらない場所、もしくは生活室内が最適な保管場所です。
保管場所が確保できなければ野ざらしにせざるをえませんが、カバーやケースなどでタイヤを覆ってやることで簡易的な保管場所を作ることができます。

鍵のかからない保管場所は盗難に注意

アパートやマンション住まいではタイヤの保管場所の確保するのに苦労するかと思いますが、野ざらしや一階のベランダでの保管では、盗難に注意する必要があります。
大きなサイズのスタッドレスタイヤはとても高価です。
さらに需要もあるため、盗難品の転売などが後を絶ちません。
鍵のかからない場所で保管する場合は盗難対策も必要になります。

スタッドレスタイヤ保管時の空気圧

タイヤ内の空気に含まれた水分も、タイヤのゴムと内部ワイヤーを劣化させる原因になります。
また、空気圧で膨張するタイヤのストレスを弱めるという意味でも、タイヤの保管の際はタイヤ内の空気をある程度抜いておくのがベターです。
タイヤ形状を保っておける最低減の空気圧にしておくことで劣化を防ぐことができます。
指定空気圧が220kPaの場合は150kpa程度まで空気を抜くのが良いでしょう。

酸素もタイヤを劣化させる

実をいえば、空気中の酸素も樹脂を酸化させてしまうため、わずかではありますが劣化の原因になります。
酸素を遮断するのは容易ではありませんが、タイヤを真空パックする製品が販売されています。
また、タイヤに窒素ガスを充填することで、音振や燃費改善だけでなく、タイヤを長持ちさせる効果もあります。

スタッドレスタイヤ保管時の置き方

スタッドレスタイヤ

©shutterstock.com / Dmitry Kalinovsky

スタッドレスタイヤのゴムは柔らかいため変形しやすく、その状態で長期間放置すると、元に戻らなくなってしまう恐れがあります。
そのため、保管の際は置き方にも気を配る必要があります。
また置いたタイヤからは、タイヤの成分が黒く染み出す場合があり、落ちない汚れとなってしまいます。
タイヤを置く際は床に直接置かず、厚手の段ボールなどを敷くようにしましょう。

縦置きの場合

タイヤのみを保管する場合は縦置きが良いでしょう。
ホイールのついていないタイヤを横に積み重ねてしまうと、その重さでタイヤが潰れて変形してしまいます。

横置きの場合

ホイールがついたタイヤならば横置きにしましょう。
ホイールがついたタイヤを縦置きにするとホイールの重さでトレッド面が潰れてしまいます。
ただしサイドウォールはタイヤの構造上で一番弱い部分であるため、横置きとはいえ、積み重ね過ぎはタイヤを痛める原因になります。

最も理想的な置き方は、ホイールのハブセンターで支持するタイヤラックを使用し、タイヤに外部からの力を加えないようにするのがベストです。

スタッドレスタイヤおすすめ保管グッズ

タイヤのコンディションを保つためのアイデア性に溢れた保管グッズをピックアップしてみました。
これらのグッズを活用してスタッドレスタイヤの性能維持を目指しましょう。

タイヤの下に敷くパレット

木製のすのこでは、場所によっては腐食してしまい長期の使用には適しません。
プラスチック製のパレットは高い耐候性と耐久性を兼ね備えています。
サイズもタイヤにピッタリなサイズです。

タイヤを真空パック

掃除機を使って布団を圧縮するように、タイヤを真空パックできる優れものです。
ホコリや湿気からタイヤを守るとともに、酸素もシャットアウトします。
適応サイズがあるので、タイヤサイズを確認した上でご購入してください。

理想のタイヤラック

ホイールのセンター穴で保持するので、タイヤに負担のかからない理想的なタイヤラックです。
構造上不安定なので、移動の際は注意してください。

自宅以外でスタッドレスタイヤを保管するには?

屋外のレンタルスペース

自宅にタイヤの保管スペースが確保できない場合、また良好な保管場所を確保できない場合はレンタルスペースやトランクルームなど、有料の貸倉庫を借りることで保管場所を確保することができます。
貸倉庫には倉庫業法によって運営されるものと、不動産賃貸として契約する2種類に分類され、それぞれで荷物の保管環境や有事の際の所在責任が異なります。
利用料金に関しては土地価格なども影響しますので、都市部ほど高く、郊外ほど安くなる傾向にあります。
また、契約時に手数料が発生する場合もありますので、よくご確認の上ご利用ください。

屋外のレンタルスペース

もっとも費用が安く借りられるのが、屋外レンタルスペースです。
屋外に設置されたコンテナを不動産賃貸として借り、その中にタイヤを保管します。
直射日光は遮断できるものの、コンテナ内は夏場は高温多湿となり、タイヤにはあまり良い環境とはいえませんが、利用者自信が鍵の管理するレンタルスペースであれば、いつでも自由に出し入れできることがメリットです。
とりあえずのタイヤの置き場所を、安価で確保したい場合に適したサービスといえます。
収納可能容量にもよりますが、月額3,000円あたりから利用できます。

トランクルーム

倉庫業法に基づいて運営されるトランクルームは、出し入れには業者の立ち会いが必要ですが、盗難や破損に対する保証もあります。
多くのトランクルームは、保管場所内の温湿度が一定に保たれているため、スタッドレスタイヤの劣化を最小限に抑えることができます。
費用は屋外レンタルスペースより高額ですが、スタッドレスタイヤの保管場所としては理想的な環境です。
その分利用料金は高くなり、月額5.000円〜が相場のようです。

スタッドレスタイヤ保管サービスや料金

スタッドレスタイヤ保管サービスとは?

イエローハットやオートバックス、その他タイヤショップやカーディーラーなど、自社倉庫でスタッドレスタイヤ保管サービスを行っている店舗があります。
タイヤのプロが保管するので、安心して預けられるのがポイントです。

スタッドレスタイヤ保管サービスのメリット

カーショップにタイヤを保管してもらうことは、ざまざまなメリットを生み出します。
タイヤのプロが、最適な環境でタイヤを保管してくれるので、保管場所、保管方法、コンディションに気を使う必要がなくなります。
タイヤ交換作業も、その際のタイヤの出し入れも、電話一本の予約で済むので、体力に自信のない方でも安心して預けることができます。
使用しないオフシーズンのタイヤは再び預かってもらうことで、一年を通してタイヤに触れ必要は一切ありません。
さらに、プロの目でタイヤの状態を確認してもらうことができるので、タイヤの状態や交換時期を自分で管理することなく、安心して車に乗り続けることができます。

カーショップのタイヤ保管サービスを利用することで、タイヤの保管、交換、管理をすべてプロの手に任せることができ、より手軽に確実で安全なカーライフを送ることができるようになります。

スタッドレスタイヤ保管サービスの料金

カーショップ毎や、それぞれの店舗で料金体系はまったく違うようです。
またサービス内容やタイヤサイズ、また土地価格でも料金は大きく変わってきます。
普通のタイヤでは月額1,000円前後。
SUVなどの大型タイヤでは月額1,500円前後が相場のようです。
スタッドレスタイヤ預ける期間を8ヶ月として計算すると、おおよそ8,000円〜1万2千円ほどの費用が目安になります。

最適な保管方法でグリップ性能を維持

スタッドレスタイヤ

©Shutterstock.com/ AnyVidStudio

エンジンの高出力化やシャシー性能向上のため、一昔前に比べると車の平均タイヤサイズが大きくなっています。
それにともないスタッドレスタイヤの価格も上昇し、車種によっては4本で20万円を越えることもあります。
さらに、重くなったタイヤのおかげでタイヤ交換作業も一苦労するようになりました。
しかし、昔に比べるとレンタルスペースやタイヤ保管サービスなどの新しいサービスも生まれ、コンディションを保つための便利なアイテムもたくさん販売されています。
これらのサービスやアイテムをうまく活用し、タイヤのコンディションを長期に渡って維持することで、「生もの」であるスタッドレスタイヤのグリップ性能の「おいしいところ」を有効利用しましょう。

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