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セダンやSUV、だんだん同じ見た目になってない?令和に“クーペ風”デザインが流行るワケ

クーペのデメリットをクーペ風も受け継いでいるのか?

対してクーペのデメリットは、機能性を犠牲にしている点です。ボディ後方へ向けて、段々と高さを下げていくため、トランクルームは狭くなり、キャビンスペースも小さくなります。

より大きな影響を受けるのは、後席の頭上スペースです。クーペの後席に乗り込むと、大人は首をすぼめたり、傾けたりしなければなりません。

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こうしたデメリットが、クーペ風にすることで、セダンSUVの車種にも生まれてきます。

ただし、それらは元々が機能的で広い車が多いため、クーペ風にボディ後方のCピラー(後席とリアウィンドウを繋ぐ柱部分)の傾きを大きくし、後席頭上スペースを犠牲にしても、本来のクーペよりは広くなります。

ですから、セダンやSUVをクーペ風にすることによるデメリットは、日常的には不便にならない程度といえるでしょう。

令和に“クーペ風デザイン”が流行るワケは?

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クーペ風になった車のターゲットは、「今まで本格的なクーペに乗り継いできて、不便を大きく味わってきたが、車のステータス性に対して大いに満足していたユーザー」と、「四角い車を乗り継ぎ、機能性には満足していたが、車のエクステリアには不満があったユーザー」です。

双方の求める中庸が、セダンやSUVのクーペ風に行きついたのでしょう。時代によって変化の大きい車のスタイリングですが、令和の今は、クーペ風というのが一つのトレンドになっています。

クーペのデメリットを感じにくく、メリットの部分を大きく感じられるクーペ風デザイン車は、今後も色々なカテゴリーで増えていくことでしょう。

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執筆者プロフィール
Red29
Red29
1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...

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