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【SNSで話題】ソフトウェア更新中はエンジンを切ってはダメ?トヨタに聞いてみた
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更新中はエンジンを切ってはダメ?トヨタに聞いてみた
ここから本題になりますが、SNS上で話題になった「更新中のためエンジンが切れない」という問題。
今回ソフトウェア更新を行った方は『更新に”約30分”かかり、車から降りて家に戻れなかった』とのことでしたが、たしかに30分以上エンジンを切れないのは非常に不便でしょう。緊急時など、車から離れなければならない場面もあるかもしれません。
しかしT-Connectの場合、更新中にエンジンを切ってしまっても問題ありません。前出の担当者によれば、エンジンが停止しても車に不具合が発生することは特になく、旧ソフトでT-Connectが作動するとのこと。
「エンジンを切っても更新作業が中断されるだけで、車両に不具合等の影響はない」という回答をいただきました。
ただし、更新作業を中断すると「インストールがはじめからやり直し」となるため、ある程度時間のあるときに、アップデートすることが推奨されているようです。
更新前に注意点は表示される?
更新にある程度時間を要し、エンジンを切った場合やり直しになるのであれば、前もってその旨を表示したほうが親切なようにも思えます。
しかし、先述のようにソフトウェア更新はデータ量が都度異なり、通信環境によって所要時間も変化するため、正確な時間を記載することはできないようです。そのため、利用規約の注意事項に”目安”として「10〜15分程度」と記載され、トヨタ公式ホームページにも「およそ15分」と表記されています。
また、ソフトウェアのインストール画面にて「エンジンを切らないでください」という記載はあるものの、前もって注意喚起のメッセージが表示されることはないようです。
今回の一件では、インストール画面の「エンジンを切らないでください」という文言が、『エンジンを切ってはいけない』と解釈されてしまった可能性があります。
繰り返しますが、更新中はエンジンが切れないのではなく、切った場合は「はじめからやり直し」になるだけ。更新前に『エンジンを切った場合、はじめからやり直しとなります』といった文言を表示すれば、誤解を生まずに済んだのかもしれません。
ソフトウェア更新中はエンジンを切っても問題なし
今回、トヨタの広報担当者から「T-Connectのソフトウェア更新」についてお話を聞くことができましたが、更新中にエンジンを切っても問題ないことが分かりました。
つまり、コネクテッドカーにおいては「ソフトウェア更新中にエンジンを切ったらシステム異常が発生する」といったような、危険な設計はされていません。更新を中断したとしても、次回起動時には旧ソフトでT-Connectが作動します。『更新作業を開始したけど時間がない』という場合は、エンジンを切ってしまって問題ないのです。
また、T-Connectのソフトウェア更新は、放置していても特段問題はないようです。勝手に更新作業が始まるといったこともなく、旧ソフトのまま作動します。『どうしても更新する時間を確保できない…』という場合は、”更新せずに乗り続ける”こともひとつの手段かもしれません。
ソフトウェア更新をせずとも、通常の利用に問題はありませんが、最新の状態にすることで、さまざまな動作改善が期待できます。スマホとカーナビの接続がうまくいかない、安定しないなどの症状が見られる場合は、ソフトウェア更新を実施してみてください。
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- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...