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トヨタとEVセダン共同開発の中国「BYD」がテスラ超えでEV市場制圧
中国EVが前年比300%超で世界1位に
中国の自動車メーカー「BYD(ビーワイディー)」は2022年上半期のEV新車販売台数(グローバル)において、前年比315%増となる641,350台の電気自動車を販売したことを発表しています。また、今年6月の月間販売台数も134,036台と好調で、前月の114,943台を上回っています。
なお64万台という数字は、テスラの同時期におけるEV新車販売台数である564,743台を上回るもので、BYDが世界で最も売れているEVメーカーになったことを意味しています。
BYDは2022年3月以降、純ガソリン車の生産を停止しており、今後はEVやプラグインハイブリッドに絞る方針であることを明らかにしています。
BYDとはどんな自動車メーカーなのか
BYDはバッテリーメーカーとして創業した中国の自動車メーカーで、電気自動車やプラグインハイブリッドなどを中心に、世界70以上の国と地域で展開しています。
日本では2005年に日本法人となる「BYDジャパン」を設立。2010年には日本の自動車用金型メーカーの工場をグループ化し、2015年には中国メーカーとして初めて日本国内に電気バスを納車しました。
乗用車・商用車ともに販売していますが、2022年6月時点だと日本では商用車のみ。中でも電動バスがメインで、その他には法人向けのEVハッチバック「e6」やEVフォークリフトなどをラインナップしています。
ちなみにバッテリーも生産しているとお伝えしていましたが、実はテスラにもバッテリーを供給することが明らかになっています。つまり、現在の電気自動車市場におけるトップ1、2のバッテリー生産をBYDが担っているのです。
トヨタとも電気自動車を共同開発中
昨年にはトヨタと共同で新型電気自動車を開発することが発表されており、中国で「bZ SDN」と見られる開発車両も目撃されました。
徐々に日本市場にも勢力を拡大してくると予想されるBYDは、今最も注目すべき海外自動車メーカーといっても過言ではないでしょう。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
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