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「マニュアルじゃなきゃ車じゃない!」→「すいません車でした」かつてMTにこだわった人たちが今ATに乗る理由
「うまく乗らなきゃ」がむしろ足かせに?
スポーツ系の車種を愛好する人たちの間では、「車はMTで乗ってこそ」という風潮が強く感じられることもあるでしょう。しかし実際のところ、「車は好きでもMTの操作は苦手」という人がいたとしても不思議ではありません。
かつて免許をとってすぐにMT車を購入したという30代男性(製造業勤務)は、以下のような話を聞かせてくれました。
「子どもの頃から乗り物全般が好きで、とくに中学に入ってから、友達の影響でドリフトに興味をもつようになりました。自分もその友達も高校からバイトを始めて、免許をとってすぐに車を買ったんです。
そこまではよかったんですけど、友達に比べて自分の運転が下手クソだったんですよね。友達はすぐにシフトチェンジのギクシャクもなくなって、サーキットにも通い始めたのに対して、自分はずっと回転数を合わせられなくて。
そのまま2年くらい乗りましたが、その友達がサーキットで何度も車をぶつけているのを聞いて、『自分じゃすぐ廃車になる』と思い、自分にはそういう走り方はできないと悟ったんですよね。
それからはむしろ、ドリフトに関係なく車を選ぶようになり、ATのロードスターを買って。以前より運転も楽しくなりましたね。MTだと『上達しなきゃ』というのがプレッシャーになっていたんだと思います」(30代男性)
たしかに「車が好きであること」と「MTをうまく操れること」は、必ずしも一致するものではないでしょう。もちろん操作が上達しなくても、MT車を楽しむ自由はありますが、「上手にならなきゃ」という心情がプレッシャーになってしまえば元も子もありません。
このように、たとえスポーツ系の車に惹かれていたとしても、楽しみ方は「MTだけ」ではありません。MT車を降りた人たちの話からは、車との付き合い方に関するさまざまなヒントが得られるのではないでしょうか。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...