更新
「オートライトの車にしか乗ったことない」ハイビーム切り忘れ、眩しすぎる信号待ち…ヘッドライトのトラブル
運転中のドライバーは「危険につながる周囲の状況」に対して意識を張り巡らせています。それだけに、他車のちょっとした動きが気になってしまうものです。
先日MOBYが公開した「モヤッとする他車の運転」のエピソードは大きな反響を呼び、読者の方々から「こんな運転にモヤッとする」という投稿が数多く寄せられました。
今回はこれらの投稿のうち、とくに夜間の視界に影響する「ヘッドライト」に関するものを紹介します。
「夜間はハイビーム点灯が基本」が招く誤解
ヘッドライトを点灯させる際、気をつけたいのがハイビームの扱い方です。都道府県警察などにおいては「夜間のハイビーム走行」が推奨されていますが、これはあくまで「前走車や対向車がいない場合」の話です。道路交通法においても、前走車や対向車がいるときにはロービームに切り替えるものとされています。
しかし残念ながら、ハイビームとロービームの使い分けについて理解できていないドライバーも散見されるようです。
「ずっとハイビームを点けてくる後続車がいたので、信号待ちでやんわり『ハイビームですよ』と声かけしたら、そもそもハイビームの意味を知らなかったようです。オートライトやら車庫入れアシストやら、便利機能が装備されて技能や知識が落ちてしまうのも考えものだなと感じます」(50代男性・会社員)
2020年4月以降に販売された新型車にはオートライトの装着が義務づけられるようになり、ドライバーのなかには「オートライトの車にしか乗ったことがない」という人もいるかもしれません。オートライトはライトの点け忘れを防止するうえで非常に有効ですが、「車に任せておけばいい」と機能を知らないままになる可能性もあるのかもしれませんね。
なお一般に、オートハイビーム機能を搭載した車種であれば、ハイビーム設定時に自動で対向車や前走車を感知し、ハイ・ローを切り替えてくれます。ただし、人間に比べて切り替えタイミングが遅かったり、歩行者や自転車を検知できなかったりと、完全に任せきりにはしにくい部分も残されているようです。
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...