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セダンとサルーンの違い【ややこし語#8】
セダンとサルーンの違いはなに?
「セダン」と「サルーン」はどちらも車のボディタイプを表す言葉ですが、おそらく「セダン」は聞いたことがあるものの、「サルーン」は聞き馴染みがないという方が大半だと思います。
実はセダンとサルーンの意味はほとんど同じなのですが、全く同じというわけでもありません。今回はセダンとサルーンの違いを解説していきます。
アメリカ英語とイギリス英語という違い
セダン(Sedan)はアメリカ英語、サルーン(Saloon)はイギリス英語ですが、どちらも「2ドアもしくは4ドアの、4人以上が乗れる箱型車」を意味する点は同じです。
しかし、サルーンのみ「ホテルなどの大広間、飛行機の客室、船舶の談話室・食堂、サロン」といった意味も兼ねています。
国産車メーカーをはじめとする自動車業界では「セダン」を用いることがほとんどです。
サルーンのほうが高級なイメージ?
前述したとおり、海外ではセダンとサルーンはどちらも同じ意味で、同列に扱われている言葉です。
しかし、日本においてはセダンよりもサルーンのほうが高級車というイメージを持つ方が多く、高級セダンのことを「高級サルーン」や「プレミアムサルーン」などと表記することもあります。
また、そうした表記が用いられるのはイギリス車に多く、代表的な車種に「ロールス・ロイス ファントム」や「ベントレー ミュルザンヌ」といった超高級メーカーのセダンがあります。
また、イギリス車以外にも「メルセデス・マイバッハ Sクラス」などにも使われます。
国産車のサルーンといえばトヨタ センチュリー
高級サルーンというと外車ばかり思い浮かびがちですが、国産メーカーの現行車にもサルーンと呼ばれるような車種はあります。
代表的なものは「トヨタ センチュリー」や、「レクサス LS」など。どちらも官公庁の公用車や企業の社用車などに採用されている格式高い車種です。
同じ意味でも持たれているイメージが違う
セダンとサルーンは元の言語が違うだけで意味は全く同じ。しかし、日本ではサルーンのほうが高級車を連想させる言葉として扱われることが多いです。
なのでサルーンという言葉を目にした、耳にした際は、「この車は高級なセダンなんだ」と考えれば間違いないでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...