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ヴィンテージカーの定義とは?自動車史でもっとも有名なヴィンテージカーを紹介
古い車を指す言葉は色々あるが……
古い車を指す言葉には、「クラシックカー」「ヴィンテージカー」「旧車」…などがあります。
日本クラシックカー協会では、レース規定ではあるものの「1975年までの車(同型車は1979年まで)」としており、クラシックカーの目安となる年代は存在していますが、明確な線引きはなされていません。
一方で、他国に目を向けると、クラシックカーは年代別に区分されており、1970年代以前の車は年代によって呼び方が異なるケースがあります。
「エドワーディアンカー」「ヴィンテージカー」「ポストヴィンテージカー」などの区分が存在しますが、特にヴィンテージカーは価値のある特別な車を指すことが多く、この時期は数多くの名車が登場しています。
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ヴィンテージカーの定義とは?
前述のとおり、ひと言に「クラシックカー」といっても、実は年代別の基準が存在します。なかでも、クラシックカー界において”グローバルスタンダード”とも言える基準が、イギリス発祥の区分けです。
1934年設立のヴィンテージ・スポーツカー・クラブ(VSCC)が、”豊穣”なスポーツカーが生産された時期を1919〜1930年と定め、ワインの年代を指す用語から「ヴィンテージ」と名付けたのが発端であると言われています。
つまり、本来「ヴィンテージカー」とは、第一次世界大戦終結後の1919年〜1930年の間に生産された車を指す言葉です。
このヴィンテージ期は、魅力的なスポーツカーがヨーロッパ各国で続々と生み出され、スポーツカーにおける初めての黄金時代となりました。
VSCC定義の「ヴィンテージ」という称号は、1919〜1930年の間に生み出された全ての車が得られるわけではなく、あくまでも優れたスポーツカーに対して与えられます。この概念の起源であるワインと同様、厳格な審査が行われていたようです。
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自動車史に輝くヴィンテージカー4選
ブガッティ タイプ35
「ブガッティ タイプ35」は、ヴィンテージスポーツカーの象徴。さまざまなグランプリレースやスポーツカーレースで勝利を挙げ、レーシングマシンの中でも”名作”のひとつと言われています。
レースの結果のみならず、機能性を根拠とした造形美も極めて高評価で、後のカーデザインに大きな影響を与えました。
ベントレー ブロワー
ヴィンテージカーという名称の発祥地であるイギリスを代表するのが、「ベントレー ブロワー」。最高傑作と言われる「4 1/2リッター」のスーパーチャージャー版です。
『ブガッティの宿敵』と言われた、W.O.時代のベントレー。パフォーマンスはさることながら、野趣溢れるスタイリングは、まさに”ヴィンテージ”です。
メルセデス・ベンツ 710 SS
1928年に登場した「メルセデス・ベンツ 710 SS」。スーパーチャージャーを備えた7.1Lのエンジンを搭載し、ホイールベースを縮小した「710 SSK」も設定されていました。
300馬力にパワーアップした「SSKL」は、1931年のミッレミリアで総合優勝を果たしており、当時世界最速のスーパースポーツカーでした。
アルファ・ロメオ 6C 1500
1926年に登場した「アルファ・ロメオ 6C 1500」シリーズ。ミッレミリアで優勝するパフォーマンスとともに、”美”を追及したスタイリングから、イタリアン・ヴィンテージの最高傑作と称される車です。
極めて優秀な走行性能やハンドリングを持ち、カーレースでは華々しい活躍を見せました。
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ヴィンテージカーを所有することは真の贅沢
生産性やマーケティングが重視されていなかった時代に作られた車は、美術品のような価値が育まれており、”億越え”の金額で落札されることも珍しくありません。
ヴィンテージカーは、デザインや走りなど、全てに”味”があり、時が経つにつれてどんどん輝きが増していきます。
もちろん、維持するのには相当の手間や費用がかかりますが、ヴィンテージカーにはそれ以上の魅力があります。ただガレージで眺めるのではなく、実際に運転して「走り」を楽しむオーナーも多いのです。
手仕事の領域が非常に多かったヴィンテージカーこそ、「真のラグジュアリー」と言えるかもしれません。
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- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...