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【クラシックカーの聖地】キューバはアメ車の宝庫?その事情とは?

古き良き時代のアメ車の宝庫 キューバ

©ThierryDehove/stock.adobe.com

コバルトブルーのカリブ海に浮かぶ国キューバ。キューバと聞くと何を思い浮かべるでしょうか?野球? それとも、チェ・ゲバラや葉巻、ラム酒、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』?

それらは確かにキューバの代名詞ではありますが、実は “車” もキューバの名物の1つです。まるで半世紀前にタイムスリップしたのかと思うようなクラシックカーが、現役バリバリでガンガン走っています。

アメリカとキューバの関係が自動車にもたらした影響

キューバ クラシックカー アメ車 風景
©Shutterstock.com/ Mike Cohen

20世紀初め、アメリカとキューバは友好国でした。 1898年に圧政を強いる宗主国スペインを破り、キューバ独立を支援してくれたからです。そして、多くの米国企業が進出しました。

キューバ経済はアメリカなしでは成り立たなくなっていました。しかし、フィデル・カストロが1958年に蜂起して勝利し、翌年1月1日カストロが革命政権樹立を宣言しました。

両国が国交を断絶したのは、2年後の1961年のことです。アメリカは海上封鎖を行い、キューバ危機で対立は決定的なものになりました。

キューバは支援をしてくれたソ連と友好関係を築いていきます。国交の断絶と経済封鎖により、車をはじめとした工業製品をアメリカから輸入することが出来なくなり、鉄などの材料の不足も相まって国内での車の生産ができなくなってしまいました。

キューバは今やクラシックカーの聖地!その裏にある事情とは?

キューバ クラシックカー メンテナンス
©Shutterstock.com/

政府の方針として、新車の販売は2011年まで禁止されていたために中古車しか市場には出回りませんでした。新車は大きな功績のあった人だけが乗ることを許されました。ですから、どちらかというと「国有車」という感覚です。

キューバ革命以降ソ連などから車は入ってきたものの、1959年以前にアメリカから輸入していた車を修理して使用するしかなかったのです。

このような経緯があり、アメリカンクラシックカーが今でもキューバで走っているのです。

アメ車の意外な使われ方

タクシーとして利用できる!

アメ車 クラシックカー
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キューバ ハバナ アメ車 クラシックカー
©Shutterstock.com/ Kamira

アメリカン・クラシックカーをただ眺めているだけではもったいないです。ぜひのってみたいですよね。

なんと、ハバナの新市街や旧市街で停まっているアメ車は、タクシーとして使うことができます! ハバナのタクシーはメーター制ではないので、乗る前にドライバーと料金を交渉します。

せっかく乗るのであれば、なるべく綺麗な車に乗りたいですよね。じっくり選択してくださいもちろんおすすめは、真っ赤なオープンカータイプです。

ココナッツタクシーも有名

ココナッツタクシー キューバ ハバナ
©Shutterstock.com/ Alex James Bramwell

キューバで走っている有名なタクシーには、形がココナッツに似ていることから名付けられたココナッツタクシーもあります。

タクシーとして利用できるし小回りも利くので、意外と便利のようです。こちらも料金は交渉制なので、乗る前に必ず料金を決めて乗ってくださいね。

キューバの街並みとアメ車の絵になる風景

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キューバはもともとスペインの植民地でした。アメリカの援助で独立した後も、スペイン語やスペイン風の建物は残りました。国会議事堂などが有名です。

真っ青な空と、スペイン風の街並み、疾走するカラフルなクラッシクカー。古い映画のワンシーンのように印象に残ります。

アメ車天国!今でも現役のクラシックカー

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クラシックカーを見るだけでも行く価値のある国、キューバ。キューバは、アメリカを代表とする資本主義の影響をあまり受けてきませんでした。

だからこそキューバは、アメリカン・クラシックカーやスペイン風の街並みがとても魅力的な国になったのです。

けれども、そんなキューバも変わりつつあります。ラウル・カストロ国家評議会議長が推し進める、キューバ国民に対する自由化政策として、2011年、車の売買が解禁されました。

そして、2015年になってからは、アメリカとの国交が回復しました。これから資本主義の波がキューバに押し寄せることを考えると、50年代のクラシックカーが走り回るこの光景が見られるのも、あと少しかもしれません。

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