更新
【迷惑注意】リアフォグランプ、気付かず点灯しっぱなしにしていませんか?|雪の日は点ける?欧州車は装備義務付
目次
リアフォグランプはいつ使う?雪の日は?
リアフォグランプは前方の視界が悪いとき、後続車の追突を防ぐためなどに点灯します。霧が発生したときはもちろん、前が見えなくなるほどの大雨や吹雪や、そういった状況で車を路肩に停めなければならないときに点灯しましょう。
また、猛吹雪の場合、前が見にくくてヘッドライトをハイビームにすると、雪に光が反射して余計に見えにくくなってしまいます。フロントのフォグランプがヘッドライト内にない車であれば、ロービームとフォグランプで照らすという裏技もあります。猛吹雪の場合は同様に、リアフォグランプも点灯しましょう。
注意したいのは、「ただ暗いだけ」という状況下でリアフォグランプを点灯しないこと。晴れた夜の街中などでは、ヘッドライトだけでじゅうぶん前の車との車間距離を確認することができます。このような場合に安易にリアフォグランプを点灯してしまうと後続車には眩しすぎ、かえって危険です。
リアフォグランプは霧、大雨、降雪などで前が見えにくいと感じたときのみ点灯しましょう。
気付かず点灯させてしまいやすい操作方法
リアフォグランプのスイッチは車種により異なりますが、概ねライト操作レバーのフロントフォグランプスイッチと併用して設けられています。
上の画像は、マツダ CX-5 のリアフォグランプスイッチ。黄色枠線内がリアフォグランプのスイッチ。フォグランプ点灯位置に合わせた状態で、さらにもう一捻りするとリアフォグランプ点灯状態になります。ただ、リアフォグランプ点灯状態のところでスイッチは固定されずバネの力でフロントフォグランプ点灯位置へ戻ります。
フロントフォグランプだけを点灯させたつもりが、無意識にリアフォグランプを点灯させてしまいやすい構造になっています。これは、マツダ車だけに限らず、他の国産車、輸入車メーカーの自動車も同じように誤操作しやすい構造になっています。
フォグランプ点灯状態はメーター内のインジケーターで確認することができます。黄色矢印で示したインジケーターランプがリアフォグランプ点灯時、左側はフロントフォグランプ点灯を示すインジケーターとなっています。(同じく車両はマツダ CX-5)
リアフォグランプ点灯状態を示すインジケーターは、国産車、輸入車ともに同じデザインのアイコンが採用されています。運転中はリアフォグランプの点灯状態を目視で確認できませんから、メーター内のインジケーターで時折確認するようにしましょう。
欧州車はリアフォグランプ装備を義務付け。国産車は?
欧州では車両にリアフォグランプの装備を義務付けし、メーカーはこれに沿ってクルマを設計、製造販売し日本仕様車にもそのまま装備されて販売されています。
国産車ではSUVやスポーツカーなど一部の車種に限られます。リアフォグランプを装備している車種をピックアップしてみました。(グレードにより装備の有無があります)
- 【トヨタ】ライズ、スープラ、ハイラックス、86
- 【レクサス】LX
- 【日産】GT-R、フェアレディZ、リーフ NISMO、ノートNISMO、マーチNISMO
- 【マツダ】マツダ2(デミオ)、マツダ3(アクセラ)、マツダ6(アテンザ)、CX-3、CX-30、CX-5、CX-8の4WD車。
- 【スバル】レガシィB4、アウトバック、レヴォーグ、WRX STI、WRX S4、フォレスター、XV
- 【スズキ】スイフト、スイフトスポーツ、イグニス
- 【ダイハツ】ロッキー
クルマをお持ちの方は取扱説明書などでご確認ください。
リアフォグランプに関わる法規、罰則
リアフォグランプ装備車で濃霧発生時や降雨、降雪時など視界の悪いときに点灯しなければならない法規、逆に特定の条件下で点灯していけない法規は存在しません。
ドライバーには直接関係ありませんが、リアフォグランプの明るさや取り付け位置などについては「道路運送車両の保安基準 第37条の2」およびこれを補足する告示「別添 65 後部霧灯の技術基準 」で細かく示されています。
この法規は、平成17年(2005年)12月31日以前に製造された自動車については、それ以前の「リアフォグランプの照射光線が他の交通を妨げないもの」という曖昧な基準でしか示されていないため、古いクルマでは非常に眩しいリアフォグランプが存在します。
後付けリアフォグランプは注意
上記のようにネット通販で後付けのリアフォグランプを購入してDIYで取り付けることができます。しかし、購入前、取り付け前にはきちんと法規に沿った仕様かどうか、設置方法が法規に則しているかどうかの確認を。
リアフォグランプに関わる法規に違反があった場合、道路運送車両法第99条の2、第108条によって、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。整備不良の違反キップ、行政処分で済まされない刑事処分となります。注意しましょう。
使うときは積極的に使う。そうでないときは使わない&誤作動に注意
当たり前な締めくくりの見出しですが、リアフォグランプは悪天候時の事故防止、交通安全には効果的です。逆に悪天候でもないのに点灯するのは交通のマナー違反となります。
この機会に、ご自身のクルマのリアフォグランプをチェックしてみてください。
車両協力:マツダ
ライトに関するお役立ち記事はこちら
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...