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NAエンジンの魅力とは?名機とNAスポーツカーを振り返る

NAエンジン(自然吸気エンジン)とは?

メルセデス・ベンツ AMG Eクラス V8 自然吸気エンジン
メルセデス・ベンツ AMG Eクラス V8 自然吸気エンジン

NAエンジンとは、ターボチャージャースーパーチャージャーなどの過給器を使わず、大気圧をそのまま吸気するエンジンのことで、別名を「自然吸気エンジン」といいます。

NAは「Natural/Normal Aspiration(自然吸気)」の略語です。

過給器の登場以前、エンジンは自然吸気が当然だったので、NAエンジンという呼び名は、対立する過給器と区別するために付けられました。

NAエンジンは、昔からの吸気方法でありながら、低燃費性や低排ガス性に優れ、現在でも自動車エンジンの主流となっています。

NAエンジンのメリットとデメリット

メリット デメリット
©tamayura39/stock.adobe.com

NAエンジンのメリット

NAエンジンのメリットには、低燃費・低排ガス・高回転が挙げられます。

特にNAエンジンで好評なのは、アクセルレスポンスの良さです。アクセルレスポンスというのは、スロットル操作に対する出力(回転数)レスポンスのことで、NAエンジンはアクセルを開けた分だけストレートに回転が上がっていきます。

これによって、直感的なスロットルコントロールが可能になり、走行性能に大きなメリットをもたらすでしょう。

NAエンジンのデメリット

NAエンジンのデメリットといえば、過給器付きと比較した上だと低トルクであることくらいでしょう。

元々のエンジンとしての基本型であるため、過給器付きのエンジンと比較しなければ、デメリットが明確に浮かんでこないこともNAエンジンの特徴です。

次に紹介する、過給器付きと自然吸気の違いについて理解すれば、それぞれの向き不向きが見えてきます。

NAエンジンと過給器付き(ターボ)は表裏一体!

メルセデス・ベンツ AMG C450 V6 ツインターボエンジン
メルセデス・ベンツ AMG C450 V6 ツインターボエンジン

自然吸気エンジンと多くの対立項を持つターボエンジンですが、過給器の有無によって2つのエンジンは非常に大きな違いを見せます。

自然吸気エンジンの性能をより詳しく理解するために、ターボエンジンについても少し解説していきたいと思います。

ターボエンジンのメリット・デメリット

そもそもターボエンジンというのは、過給器によって自然吸気エンジンの吸気の力を向上させたものです。

自然吸気と比較して、およそ2〜3倍の空気を取り込み、使用する燃料もNAエンジンより多いため、エンジン燃焼のパワーが高まります。このパワーこそがターボエンジン最大のメリットと言えます。

逆に、燃料を多く使用する分、燃費はNAに劣りますし、パワーの必要ない街乗りが多い場合は燃料を無駄に消費してしまうデメリットもあります。

また、ターボエンジンはアクセルを踏み込んでから出力するまで、過給器を回す工程を挟むため、少しのラグが発生します。

アクセルを踏んでから、遅れてドカンと来る感覚が好きだという人もいますが、アクセルレスポンスを重視する人にとってはデメリットになり得ます。

自然吸気エンジンは、以上のターボエンジンのメリットとデメリットの真逆の性能を持つということですね。

NAエンジンをターボ化するメリットはある?

パワーはどうなる?

NA車にターボが取り付けられるキットがあります。こちらを購入すれば、取り付けに必要なモノがほぼ入っているため知識や技術がある方は自分で取り付けできるようになっています。

取り付けることによって、パワーは20馬力も40馬力も簡単に上げることができます。キットは比較的安価な物が多く、簡単に取り付けできることができるのでパワーを上げたい方にはおすすめです。

車検はどうなる?

ターボを取り付けることは問題ないのですが、取り付けたことにより排気ガスが濃くなり濃度検査で規定値から外れる場合は車検に通りません。

ターボキットはアイドリングの一酸化炭素濃度は基準値以下になるように設定されていますが、標準車よりも数値が大きいので点火の状態やエアクリーナーの詰まりなどによっては基準値を上回ることがあります。

また、出力が大きくなることによりブレーキや車軸、クラッチ、ドライブシャフトなどに大きな力が加わります。事前に厳密な点検してから検査を受けることをおすすめします。 

NAエンジンのチューニングの注意点

車のメンテナンス
©Zenzeta/stock.adobe.com

NAエンジンの良さとして、アクセルレスポンスが挙げられましたが、チューニングのポイントとしては、レスポンスの向上と、いかに高回転で吹かせられるかどうか、というところになるでしょう。

チューニングというのは、吸気・燃焼・排気を最もバランスの取れた状態にして、低回転ではトルクを、高回転では馬力を向上させることを目的とするものです。

そのため、高回転時の吹き上がりを良くしようと、ただマフラー径を太くするだけでは低回転時に小さい空気が太いパイプを抜ける状態になってしまい、トルクが細くなります。

エアクリーナーを交換して吸気効率を上げたり、コンピュータ(ECU)を変更してバルブの開閉タイミングを変え、シリンダー内の空燃比を調節する必要も出てきます。

注意点としては、吸気・燃焼・排気のどれか一箇所を変更しただけでは効果的なチューニングとはならないということとなります。

強化エンジンマウントでレスポンスアップ

エンジンというのは、ゴム製であるエンジンマウントで振動を抑えられています。エンジンマウントは、同時にエンジンの動力がトランスミッションに伝わる際に、わずかなロスを生じさせています。

このロスを少なくすれば、アクセルを開けた分のレスポンスがアップし、NAの醍醐味であるフィーリングをより楽しむことができます。

そこで、メーカーの販売する強化エンジンマウントを取り付けることで、多少の振動が増えることを犠牲にすれば、上記のロスを軽減できます。

振動が増えることによって不快に感じる程になるかどうかは人によりますが、フィーリングを楽しみたい!という人には、是非検討をおすすめします。

NAエンジンのきもちいい音の魅力とは?

聴覚保護具をつけた男の子
©Lost_in_the_Midwest/stock.adobe.com

NAエンジンの音の魅力は、ズハリ高回転に移行する度に変化するエンジンサウンドです。ターボエンジンにも、過給器が稼働する際の高周波の音や、迫力のある低音といった魅力があります。

さらに、過給器の有無だけでなく、エンジンの種類によってもサウンドは変わります。文字では決して伝わることのない、奥深いファクターであるエンジンサウンドですが、実際に聞いてみましょう。

今回紹介するのは、エンジン屋の異名を持つホンダ製エンジンシステム「VTEC」のサウンドです。動画の20秒あたりからのエンジン音の切り替わりに注目してみてください。

大迫力のVTEC SOUND

エンジン音についてはこちらの記事もおすすめ

NAエンジンの名機3選!

エンジン 工場
©Hamik/stock.adobe.com

ホンダのNAエンジン「F20C」

ホンダ S2000 エンジン

S2000のために開発されたと言っても過言ではない、ホンダ製のエンジンです。

先述のVTECシステムも搭載されており、高回転・高出力を実現しながら、平成12年基準排ガス50%低減を達成しています。

気筒配列直列4気筒
排気量1,997cc
内径×行程87.0mm×84.0mm
最高出力184kW(250PS)/8,300rpm
最大トルク218N·m(22.2kgf·m)/7,500rpm

ホンダ・S2000に関する情報はこちらの記事

三菱のNAエンジン「4G63」

三菱 4G63 エンジン
出典:wikipedia.org Author:100yen CC 表示-継承 3.0

ランサーエボリューションシリーズが搭載車として有名な三菱製のエンジンです。

ラリー界においては、スバル製の水平対向エンジンをライバルとして進化を続けてきた名機です。

三菱のエンジン型式は、最初の数字が気筒数(4気筒なら4)、次のアルファベットがガソリン(G)またはディーゼル(D)、次の数字がエンジンシリーズ(何番目か)、最後に排気量コード(シリーズ数)という風になっています。

つまり、4G63は「4気筒ガソリンエンジン(G)で排気量が2,000cc(シリーズ6)、エンジンシリーズは3番目」と解読できますね。

気筒配列直列4気筒
排気量1,997cc
内径×行程85.0mm×88.0mm
最高出力135PS/5,800rpm
最大トルク18.7kgm/3,500rpm

三菱・ランサーエボリューションに関する情報はこちらの記事

スバルの水平対向NAエンジン「EJ20」

2001年製 スバル インプレッサ STI EJ20 ボクサーターボエンジン
2001年製 スバル インプレッサ STI EJ20 ボクサーターボエンジン

実は、上の4G63のライバルとも言えるエンジンが、このEJ20です。

水平対向エンジンは、ボクサーエンジンとも言われるスバルならではの構造です。クランクシャフトに対して、シンメトリーかつ水平にピストンが並んでいます。

シンメトリー構造のため、バランスも良く、エンジンが低く収まることで低重心を実現でき、走行性能に大きな意味をもたらします。

気筒配列水平対向4気筒
排気量1,994cc
内径×行程92.0mm×75.0mm
最高出力150PS/6,000rpm
最大トルク19.5kgm/3,200rpm

スバルに関する情報はこちらの記事

NAエンジン搭載の外車スポーツカー3選

ポルシェ911GT3

ポルシェ911GT3

ポルシェが伝統的にRR(リアエンジン・リアドライブ)を採用する911。なかでも自動車レースの国際規格「グループGT3」でポルシェが勝つためにつくった市販車が「911 GT3」です。

最新「911」中古車情報
本日の在庫数 543台
平均価格 1,093万円
本体価格 200~5,880万円

フェラーリ458イタリア

フェラーリ458イタリアは 2009年9月に発表された、V8搭載フェラーリシリーズの1台。車名の「458」は、エンジンの排気量4.5LとV型8気筒を表しています。

458の後継である488GTBがターボを搭載したため、「フェラーリ最後の自然吸気V8エンジン」として高い人気を誇るモデルとなっています。

最新「458イタリア」中古車情報
本日の在庫数 17台
平均価格 2,459万円
本体価格 1,698~2,998万円

ランボルギーニ アヴェンタドール

ランボルギーニ アヴェンタドール SVJ

アヴェンタドールは2011年に日本発売となった、ランボルギーニ・ムルシエラゴの後継モデル。強力な6.5L V型12気筒エンジンを搭載しています。

最新「アヴェンタドール」中古車情報
本日の在庫数 27台
平均価格 4,042万円
本体価格 2,950~7,950万円

NAエンジンの楽しみは回転とアクセルレスポンスにあり!

スピードメーター
©He2/stock.adobe.com

ここまで、NAエンジンとターボエンジンを比較しつつ、NAエンジンの良さや名機を紹介してきました。

NAエンジンはエンジンの基本ですが、過給器の登場で初めて、NAならではの強みや弱みが見えるようになりました。決してターボより劣るエンジンという意味でNAエンジンがあるわけではないのです。

これまで意識せずにNAエンジン車を乗られていた方は、アクセルを踏んだ分だけ車が応えてくれる感覚や、ゾクゾクするような高回転など、フィーリングに訴えかけてくるポイントを意識して楽しんでみてはいかがでしょうか?

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執筆者プロフィール
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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