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カーナビで高音質の音楽を楽しむにはSDカードがおすすめ!ハイレゾやBluetoothについても

高音質で聴くための楽曲データの形式

楽曲データのファイル形式が変わると、音質とデータ容量も大きく変化します。その理由はファイル形式によって原曲から情報を削る量が異なるためです。

画質の良い画像データほど容量が大きくなるのと同じで、音楽ファイルも基本的には、高音質なデータほど容量が大きくなってしまいます。

ファイル形式は拡張子で判断できる

ファイル形式を判別するには、ファイルの「拡張子」を確認します。拡張子とは「.mp3」や「.wav」のようなファイルの種類を表す符号のことで、ファイル名の末尾についています。

拡張子によっては対応していないカーナビもあるため、購入前に確認が必要です。

次項では、それぞれの拡張子の特性を解説していきます。

ハイレゾ音源対応や高音質なデータ形式

ここで紹介するデータ形式は、カーナビが古かったりハイレゾに対応していない場合、再生できない可能性があります。

FLAC(フラック)

拡張子.flac
音質★★★★★
ファイル容量普通
(原曲の50%)
ジャケット/歌詞登録可能

本記事で紹介する中でもっともおすすめのファイル形式。いわゆる「ハイレゾ音源」というのは、このFLAC形式で保存された楽曲のことです。

高音質なうえ、容量もそれほど大きくなく、ジャケットや歌詞情報も登録できるため、実用性も高い点が特徴です。

WAV(ウェーブ)

拡張子.wav
.wave
音質★★★★★
ファイル容量大きい
(原曲の100%)
ジャケット/歌詞登録不可

音質が良いという点においては最も優れているファイル形式です。

ただ、ファイル容量はかなり大きく、何百曲と持ち歩きたい方には不向きです。また、ジャケットや歌詞情報の登録ができず、管理がしづらい点がデメリット。

総合的に見るとFLACの方が優れていると言えます。

AIFF

拡張子.aif
.aiff
音質★★★★★
ファイル容量大きい
(原曲の100%)
ジャケット/歌詞登録不可

先程紹介したWAVファイルのMAC版。特徴はWAVファイルと全く同じです。

カーナビで再生するのであればAIFFよりもWAVを選択したほうが無難。PCではOS関係なく、WAVファイルとAIFFファイルどちらも再生可能です。

DSF (DSD Stream File)

拡張子.dsf
音質★★★★★
ファイル容量膨大
(何百MBほど)
ジャケット/歌詞登録可能

SONYが開発したファイル形式で、FLACやWAVと同じハイレゾと呼ばれる部類に入ります。他のハイレゾ音源よりもはるかに短い間隔で音を記録でき、アナログ波形に近い音になります。

DSF形式の楽曲データは、それほど普及が進んでおらず、FLACよりも限られた一部のカーナビでしか再生できません。それに加え、FLACやWAVの何10倍もの容量があるため、持ち運びには向きません。

ハイレゾ以外のデータ形式

これらのデータ形式は、高音質を謳うデータ形式ではありませんが、ファイル容量が小さく、大量の楽曲を持ち運びたい方にはおすすめです。

FLACやWAVと違い、基本的にはどんなカーナビでも再生できる、高い汎用性も強みです。

ハイレゾ対応のカーナビやスピーカーでも、ハイレゾ以外のデータ形式は再生可能です。高音質な音楽データを用意しなくても、カーナビやスピーカーをハイレゾ化するだけで音質の改善ができます。

AAC

拡張子.aac
音質★★★
ファイル容量小さい
(原曲の10%)
ジャケット/歌詞登録可能

最も普及したMP3の後継にあたるファイル形式です。MP3よりも圧縮率が大きいため、ファイル容量が若干小さいのが特徴。

M4A

拡張子.m4a
音質★★★
ファイル容量小さい
(原曲の10%)
ジャケット/歌詞登録可能

iTunes Storeなどでよく提供されているファイル形式。性能はAAC形式と同じで、あえてM4A形式を使用するメリットは特にありません。

MP3

拡張子.mp3
音質★★
ファイル容量小さい
(原曲の10%)
ジャケット/歌詞登録可能

最も知名度のある拡張子です。音質やファイル容量はAACと同程度。MP3のほうが若干容量が大きい傾向にあります。

無線接続と有線接続で音質は変わる?

接続方法が無線か有線かで音質は変わります。有線接続の方が高音質で音楽を再生できます。

無線接続:Bluetooth

おすすめ規格Bluetooth 5.0〜

利便性に優れることから、現在最もポピュラーな再生方法です。

Bluetoothにもバージョンがあり、最新はBluetooth 5.1。5.0以上であれば最も良い音質で曲を聴くことができます。

ただし、スマートフォンかカーナビのどちらかが古い機種である場合、最新バージョンに対応していない可能性があります。iPhoneであれば8以降、android機種であればGoogle Pixel 3以降、Xperia XZ1以降などが該当します。

カーナビがBluetoothでのハイレゾ再生を可能にするLDACに対応している場合、さらに優れた音質で聴くことができます。

有線接続:AUX接続など

©NOOMUBON PHOTO/stock.adobe.com

スマートフォンやウォークマンをAUXケーブルやUSBケーブルなどによってカーナビに接続する方法です。

Bluetooth接続よりも安定した接続が可能で、高音質で再生することができます。また、ケーブルが破損していない限りは、音飛びなどの心配もありません。

AUXケーブルよりもUSBケーブルを使用したほうが高音質に再生できます。その上、USB接続であれば曲名やジャケット写真などの情報も表示可能、デバイスの充電も同時にこなせます。

【おまけ】使うだけで高音質になる?ガジェット3選

オーディオナビや高性能スピーカーを購入し、ハイレゾ音源を導入した上で、まだまだ物足りないという方におすすめの製品です。

有名メーカーなどが発売し、話題となった高音質化アイテムを3つ紹介します。

【SDカード】ソニー SR-64HXA

大手メーカー・ソニーが2015年に発表した、高音質モデルを謳うSDXCカードです。

高音質になる理由は、Class10の速度に加え、楽曲の読み込み時に発生する電気的ノイズを低減させるからとのことです。現在は生産が完了しているものの、Amazonなどのサイトでは在庫限りで販売されています。価格は通常のmicroSDよりも高額に設定されています。

【USBメモリ】CTL EXC MUSIC USB

EXC-MUSIC-USB EXC-MUSIC-USB-B-10

EXC-MUSIC-USB EXC-MUSIC-USB-B-10

13,862円(04/18 22:57時点)
Amazonの情報を掲載しています

サブゼロ処理研究所(旧:サウンドクォリティーアイ(SQI))という企業が提供しているUSBメモリ。

クライオ処理と呼ばれる、金属を0℃以下まで冷却する熱処理技術が用いられています。超低温で処理することで分子配列が整えられ、音の歪み成分が緩和されるとのこと。

公式サイト

【USBアクセサリ】パイオニア BonnesNotesシリーズ

2016年にパイオニアから発売されたUSBアクセサリで、USBメモリのように楽曲を保存するような機能はありません。

パイオニア曰く、「IT機器などのUSB端子に接続するだけで電源ノイズや信号ノイズをカットし、高音質化を実現する」とのことです。

BonnesNotesシリーズは、APS-DR○○○という型番で区別され、DR001からDR012までラインナップしています。

公式サイト

音質を追求するならハイレゾ環境は必須!

ステージでのミュージカルショー
©9parusnikov/stock.adobe.com

車内で高音質な楽曲を楽しむ上で、ハイレゾ環境の整備は必須です。冒頭で説明したとおり、カーナビ、スピーカー、ハイレゾ音源の順で導入してみましょう。

理由は同じデータであってもカーナビとスピーカーを変えるだけで、かなりの音質向上が見込めるためです。ハイレゾ音源は管理が大変そう、という方はこれだけでも十分効果があります。

再生メディアの規格によっても、音質に多少の変化が見られます。SDカードであれば「class10」、USBメモリであれば「3.0」以上、Bluetoothなら「5.0」以上に対応したものを選択しましょう。

音質の感じ方は人それぞれのため、どのレベルをゴールとするかは自分次第です。スピーカーを変えるだけで満足する場合もあります。出費を抑えたい方は徐々に設備を整えていくと良いでしょう。

スマホをミラーリングする方法はこちら

Apple CarPlayとAndroid Autoの違いとは?

執筆者プロフィール
MOBY編集部 カー用品チーム
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