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ハロゲンランプをLED・HIDにに交換するには?寿命と切れる原因、明るいハロゲンランプの選び方

ハロゲンランプの仕組みやメリットは?

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ハロゲンランプは、窒素やアルゴン等の不活性ガスとハロゲンガス(ヨウ素・臭素等)を封入した電球に通電することで、淡い暖色に発光します。

発熱量が高いという特徴があり、ヘッドライトに積もった雪を溶かしてくれるというメリットがある一方、ライト内部に汚れが焼き付く可能性があるというデメリットもあります。

ハロゲンランプの仕組み

ハロゲンランプは、「フィラメント」と呼ばれる金属と電気を使って光る仕組みです。

フィラメントを球体に近い形状をしたガラスでカバーし、電気を通すことで明るい光が出来上がります。この方法は、家庭で使われている白熱電球とほぼ同じ方法となっているのが特徴です。

ハロゲンランプのメリット

ハロゲンランプのメリットは以下の2つが挙げられます。

  • 「ハロゲンガス」の封入でフィラメントの消耗を防ぎ、明るさを長く保てる
  • HIDランプ、LEDランプより電球本体が安い

1つ目が、フィラメントの消耗を防いで明るさを長く保てる点です。

ランプを使っていると、フィラメントの原材料となる「タングステン」が「昇華」(固体から直接気体へ化学変化すること)します。昇華する原因は、タングステンが電気の高熱に弱いためです。

しかし、電球の中にハロゲンガスと呼ばれるガス素材を含めると、化学変化が現れてタングステンが昇華した状態から復活します。ハロゲンガスによりタングステンが昇華してフィラメントが消耗するのを防ぎ、明るさを保ちつつ白熱電球よりも周囲を強く照らし続けられるのが強みです。

2つ目は、HIDランプやLEDランプより電球本体が安い点です。

過去には日本国内で生産されている車の大半がハロゲンランプを装着していましたが、HIDランプを間に挟み、現在はLEDランプが主流となっています。

しかし、HIDランプやLEDランプは明るさや耐久性でハロゲンランプを上回る反面、電球本体の平均価格が高くなっているのを忘れてはならないポイントです。近年はLEDランプの需要が高くなり、大量生産を実現していることでハロゲンランプに匹敵する格安な商品も存在します。しかし、上級クラスの商品となると、ハロゲンランプの電球本体が価格面で優位となるでしょう。

以下、簡単にハロゲンランプ・HIDランプ・LEDランプの平均販売価格をピックアップしてみました。

電球1個あたりの平均販売価格

種類平均価格帯
ハロゲンランプ1,000円~7,000円
HIDランプ6,000円~30,000円
LEDランプ2,000円~20,000円

※税込価格

現在の主流はLEDライト

現在、自動車のヘッドライトで主流なのは「LEDライト」です。

明るく寿命が長いことに加えて、HIDに比べてとても交換が楽ということが特徴です。ハロゲンライトを使っている車両のLED化は、バルブを交換するだけで簡単に行えます。

ただし、HIDよりも明るさに劣ること、ハロゲンランプと異なり発熱しないため雪国向きではないことが、デメリットとして挙げられます。

また、ルーメン数や色温度などをチェックしておく必要があるため、初心者の方にはどれを選んでいいか少しむずかしいかもしれません。

ハロゲン・HID・LEDランプを比較

©wellphoto/stock.adobe.com

明るさを比較!

ヘッドライトの明るさは夜間の視認性に直結しているので、安全性の面でもHIDランプが一番上だと言えるでしょう。

点灯速度を比較!

ヘッドライトの点灯速度では、LEDランプが圧勝です。HIDランプは、ハロゲンランプよりも最大輝度に達するまでの時間が長く、LEDランプと比較すると雲泥の差があります。

こういった理由から、パッシングに使用されるハイビームにはHIDランプが採用されません。

寿命・価格を比較!

寿命

  • ハロゲンランプ:約3年(1,000時間)
  • HIDランプ:約5年(2,000時間)
  • LEDランプ:約15年(10,000時間)

価格

LEDランプ > HIDランプ > ハロゲンランプ

寿命で見るとLEDランプが圧勝ですが、車の買い替え期間やランプの価格差を考慮すると、コストパフォーマンスではHIDランプが一番です。実際、HIDランプは人気があり、国内での普及率は約3割を占めます。(ハロゲンランプが約6割、LEDランプが約1割)

ただし、今後はLEDランプの占める割合が大きくなることが予想されており、それに合わせて価格も安くなるので、将来はLEDランプのコストパフォーマンスが一番優秀になるでしょう。

ハロゲンランプの寿命と切れる原因

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寿命の目安は平均で500時間程度

ハロゲンランプ1個あたりの寿命は、平均で500時間程度とされています。

ライトを使う頻度やオンオフの切り替え、商品の特性なども左右されますが、300時間から1,000時間と幅広いです。1日1時間点けっぱなしの状態で運転するなら、およそ1年から3年でハロゲンランプの寿命がやってきて、交換を余儀なくされるでしょう。

また、ハロゲンランプを装着している車両の電圧も寿命を左右するポイントとなるため、上記の数値は参考程度にするとよいかもしれません。初めて交換する時は車を購入した時期、2度目以降の交換なら前回ランプを換えたタイミングをメモするとよさそうです。

ハロゲンランプの切れる原因はフィラメントにあり

ハロゲンランプの「切れる」原因はフィラメントが使えなくなってしまうことに隠されています。

家庭で使われている蛍光灯と同様、フィラメントに電気を流して光を放つのがハロゲンランプの特徴です。しかし、ランプを使い込んでいくとフィラメントが少しずつ消耗し、寿命がやってきた段階で「ブツン」と断線してしまいます。

急に明かりが点かなくなるのを防ぐには、日常点検でランプの点き具合を確認するのがよいでしょう。可能であれば、夜間や地下駐車場などの暗所でチェックするのをおすすめします。

ハロゲンランプは生産中止になったの?

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誤解している人が多いかもしれませんが、軽自動車やコンパクトカーではハロゲンランプがいまだに標準装備で健在です。

例えば、現在生産されているスズキのトールワゴン軽自動車「ワゴンR」と、トヨタのコンパクトカー「ヤリス」の標準装備をチェックしてみましょう。

ワゴンRでは上級グレードにあたる「HYBRID FZ」ではLEDランプが採用されていますが、その他では「マルチリフレクター機能付ハロゲンランプ」が使われています。

一方のヤリスは、標準装備は「プロテクター式ハロゲンランプ」を採用。LEDランプは一部グレードのメーカーオプション設定です。

また、モータースポーツやアクセサリーパーツのメーカーで有名な「PIAA」をはじめ、交換用のハロゲンランプを製造しているメーカーも数多く存在しています。

過去に生産されていた車種への対応も含め、いまだにハロゲンランプは現役のアイテムとなっているのを忘れてはならないでしょう。

明るいハロゲンランプの選び方

©RomanR/stock.adobe.com

発光色を確認する

ハロゲンランプは他の形式と同様、オレンジや黄色系の”暖色”や青に近い”寒色”まで幅広く商品が市販されています。ハロゲンでは、前述の暖色が採用されている商品が多いです。

カー用品店では見本用のランプが展示されていることもあるため、実物を見て光り具合をチェックするとよさそうです。

使う車の型式を確認してから商品を選ぶ

同じハロゲンランプを使用していても、車種ごとに「2灯」や「4灯」と数が異なり、”プロジェクター”や”リフレクター”などのタイプも異なります。

純正で使われているランプを確認し、もし「リフレクタータイプ・2灯」であれば、該当する型式のアイテムを選択するとよいでしょう。

ロービームでも十分な明るさを発揮するか

現在は国土交通省が定めている「保安基準」の198条6項により、車検時のヘッドライト検査は”ロービームの明るさ”が指標となるため、車検に通過できるハロゲンランプであるか確かめなければなりません。

2つ目で解説した「車の型式」と合わせて、使っているハロゲンランプと車の相性が合致していなければ十分な性能を発揮しません。ランプの明るさが十分となるかどうかも、商品選びのポイントとなるでしょう。

ハロゲンランプをHIDに交換するには?

手に持っている車のヘッドライト電球
©May_Chanikran/stock.adobe.com

1.ハロゲンランプを取り外すため、作業スペースを確保する

車種によっては、バッテリーが邪魔だったり、クーラントのサブタンクが邪魔だったりします。作業できるように、取り外し作業スペースを確保しましょう。

2.ハロゲンランプのコネクターを引っこ抜く

ハロゲンランプのコネクターは引っこ抜くと外れます。古い車なら少し力がいるので、壊さないように注意しながら外しましょう。

3.防水ゴムを取り外す

防水ゴムも引っこ抜くことができます。

4.固定しているピンを外し、ハロゲンバルブを外す

ハロゲンランプのピンは見えずらい位置に設置されているので、なかなか外しづらいです。左右で固定し、下のフックに引っ掛けているものが多くあります。もし分かりづらければ、鏡で見ながら作業しましょう。

5.ハロゲンランプのコネクターにHIDの配線を接続する

ハロゲンランプのコネクターは片方だけしか使いません。使わないコネクターは絶縁し、固定してしまいましょう。

6.バッテリーから電源をとる

バッテリーのプラス端子に配線を接続します。マイナスは金属がむき出しになっているボディ部分に接続しましょう。

塗装されている場合、電気が通らないので必ずむき出しになっている場所を選ぶ必要があります。

また、配線を接続する際、バッテリーを外していないならプラス側のターミナルをバッテリーから外してしまわないようにしてください。

7.HIDバルブを5分ほど空焚き(光らせる)させる

バルブに付着している油分の除去と、きちんと点灯するかのチェックを兼ねています。

8.HIDバルブをヘッドライトに固定する(ピンで固定)

外した手順と逆の手順でバルブを固定します。作業場所が見えづらく、きちんと固定できてないこともあるので、取り付け後に少し揺らして固定できているのかチェックしましょう。

9.防水ゴムを付け配線を通す

HIDの場合、ハロゲンのコネクターではなく配線を通す形になります。

10.バッテリー、左右のHIDバルブ、バラストを接続する

説明書を見ながら適切にそれぞれのカプラーを接続していきます。ものによってはバラストとは別に、イグナイタという装置が追加されているものもあります。

取り付け方が間違っていると点灯しなくなるので、説明書はきちんと読みましょう。

11.バラストをしっかりと固定し、配線も邪魔にならないようにまとめる

走行中、バラストが動き回らないように、タイラップや両面テープで固定します。配線も、ボンネットやベルトの動きに干渉しないようキレイにまとめ固定します。

12.外した装置などを元に戻す

13.きちんと点灯しているかチェック

これで、ハロゲンからHIDに交換できます。ただし、HIDはリレータイプとリレーレスタイプがあります。

リレーレスタイプでは、バッテリーから電源を取らず、ハロゲンのコネクターから電源をとるのでリレータイプより取り付けは楽です。

HID化は少し作業が多く、配線や装置も増えます。電気の流れを理解してないと、それぞれの装置をきちんと取り付けられないので、自信がなければお店にお願いしましょう。

詳しくはHIDの記事に書いているので、参考にしてみてください。

ハロゲンランプをLEDに交換するには?

LED
©stockphoto-graf/stock.adobe.com

ハロゲンランプからLEDに交換する場合、1~4まではHIDに交換する方法と同じです。

ハロゲンバルブの交換と同じようにそのままバルブを交換します。そして、外した手順と逆の手順で元に戻し、点灯を確認すればOKです。

LEDのコネクターとハロゲンのコネクターは同じです。そのため、LED化はハロゲンバルブの交換作業と同じ流れで行えます。この点が、LEDに交換する方が楽だといわれている理由ですね。

ハロゲンをHIDやLEDに変えたら光軸調整をしておこう

自動車のヘッドライト
©garage38/stock.adobe.com

光軸調整とは、バルブの向きを適正にする作業を指します。車のライトはどの方向を向いていなければならないという決まりや、光量の検査があります。

もしバルブが変な方向を向いていれば、向きもそうですが光量も足りず車検にはとおりません。加えて、夜の走行では道が照らされず危険です。

自分は気づいていなくても、対向車が眩しく感じてしまうこともあるので、必ず調整を行いましょう。
調整は自分でするのではなく、専門機器のある指定の整備工場でお願いできます。ディーラーなどではほとんどの店舗で機器を使っていると思うので、車を持って行き調整してもらいましょう。

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執筆者プロフィール
山北吏(つかさ)
山北吏(つかさ)
1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...
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